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対魔防壁使いの高校生活  作者: コロド
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ただし、魔法以外は防げない

俺は魔法使いの家系に生まれた魔法使いだ。

さて、どんな魔法が使えるのかというと

ありとあらゆる魔法を防ぐバリアを張ることができる。


ただし、この魔法には致命的な弱点がある。

それは”魔法以外は防げない”ということだ。

ついでに言うと”バリアは魔法使いにしか見えない”のだ。

そんで俺の家系以外の魔法使いには生まれて以来一度もあったこともないので

そんな話をする俺を、みんなは中二病扱いをしている。


まぁ見えないものは仕方ないよなぁ。。

とも思うが、まったく役に立たないわけでもない。

退屈しのぎの絶好のパートナーになりえるのだ。

このバリアは魔法を防がない限りは一切の魔力を消費することなく発動できる。

だから粘土を大きくしたり小さくしたり形を変えたりするように、

思い通りに動かして遊ぶことができる。

さらに、だれの目にも止まらないのでいつでもどこでも遊び放題だ。

さぁ今日はどんな形を作ろうかな!


「守屋、もう授業終わったぞ」

後ろの席の田中に声をかけられた。

しまったつい夢中になりすぎて授業が終わったことに気づかなかった。

「おまえ、また例のバリアで遊んでたのか?」

「あぁそうだな」

「僕たちももうすぐ受験生なんだし授業はまじめに聞いておいたほうがいいよ」

田中は小学校からの付き合いで俺のバリアについて理解がある。

「俺は魔法使いだから勉強なんていらないんだぜ!」

「その魔法は危ない魔法使いがいないと意味がないんじゃなかったけ?」

田中は苦笑しながらそう言った。


俺の家系は100年ほど前にやってきた海外の魔法使いから、

日本を守るために働いていたらしい。

その時は海外の魔法使いから国を守るために、

俺の曽爺さんは日本全体を囲むバリアを発動した。

その結果、日本国内で発動されるすべての魔法が無力化されたそうな。

というわけで、現代の日本で俺の家系以外は魔法をつかえない。

使えないので魔法使いも寄り付かないみたいだ。


「まぁまて、曽爺さんのバリアがなくなると魔法使いがやってくるからその時に備えてだな」

「そのときはいつくるんだろうね」

田中は少し冷めた目で俺を見た。

こいつとの定番になっているやりとりだ。

「はは、悪いんだけどノート見せて」

「最初から授業を真面目に聞いておけばいいのに」

いつものことのように田中は俺にノートを手渡した。


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