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4-27.さる夏の記録

 遥と青羽が想いを確かめ合った晩から一週間余り。

 夏休み開始しからは凡そ二週間足らずが経過し、TVのニュースから聞こえて来る夏日を現す季語が「猛暑」から「酷暑」へと切り替わって間もない八月の上旬。

 中でもその日は、朝から殊更情け容赦なく照りつける日差しに、誰しもがまず軽く眩暈を覚える事から始めねばならなかった程の驚異的な暑さを記録していた。

 そんな日は、出来る事ならば空調の効いた屋内で静かに過ごすに限るが、勿論そうはいかなかった者が世の中には数多居る。

 何を隠そう、今日も今日とて体育の補習で朝から高校へやって来ていた遥もその内の一人だった訳だが、灼熱の渡り廊下をゆくその足取りが妙に軽やかで少々浮かれている様子ですらあったのは果たして何故だろうか。

 その答えは、着替え問題について既に悩まなくても良くなっていたから。では無く、学校に来れば部活組の青羽の顔を見られるかもしれないから。でも無く、まして肉体的にお子様である遥は夏の暑さなんてへっちゃらだったからなんて事でも断じてない。

 確かに着替え問題は補習参加者が今や他に居ない為もう悩まなくても良くはなっていたし、青羽の顔を見られる機会が少なからずある事も遥はちゃんと嬉しく思ってはいた。

 流石にお子様だから暑さに強いなんて事だけは無いが、ともかく遥の足取りが妙に軽やかで少々浮かれている様子ですらあった理由は今挙げたいずれでもない。

 では一体何が正解であったかといえばそれは至って単純明快、遥はこの日、体育の補習ノルマを遂にすべて消化しきれる目途が立っていたからである。

 最大の憂慮であった着替え問題が早々に解消されていたとはいえ、体力と運動能力においては十歳前後という肉体年齢相当で見ても他に類を見ないくらいには壊滅的な遥だ。

 そんな遥にとって、半ば自業自得だったとは言え、果てしないノルマを課せられた上で、延々と泳ぎ続けるだけの毎日がどれほど辛く苦しいものであった事か。

 今日でそんな日々から解放され、これからはようやく名実ともに夏休みを謳歌できるというのだから、遥が少々浮かれ気分で居たのも無理からぬ話であろう。

 ただ、物事とは往々にして、真にやり遂げるその瞬間までは、決して気を緩めることなく、細心の注意を払って挑むに越したことは無い。

 これは、補習修了を目前した遥が少々浮かれて迂闊にすらなっていたが為に、青羽がそんな教訓を得るに至ったさる夏の記録である。

 

 まず、青羽がどういった経緯で件の教訓を学ぶに至ったのかを語る前に、遥の迂闊さがどの様な物であったのかを是非とも見ておかねばならない。

 それは、灼熱の渡り廊下を歩き切った遥が依然として慣れない女子更衣室の女子高生臭に苦心しながらもスクール水着に着替え終え、プールサイドに出て程なくの事だ。

「…あづい」

 幾ら気分的に浮かれていたからといえ、流石の遥も濃紺色のスクール水着を纏って炎天下のプールサイドに出れば暑いものは暑い。

 暑さを凌げるという観点から見れば、プールに入れる体育の補習もそう悪い物では無かったが、残念な事に遥は初日の失態以来、菅沼教諭監視の元でなければ水にも浸かれない事になっている。

「うー…菅沼先生はやくきてー…」

 殺人的な暑さに晒されながらも、菅沼教諭の到着をきちんと待っていたあたりまでは、遥もまだそれほど迂闊では無かったかもしれない。がしかし、最早それもここまでだ。

「…とりあえず…日陰に…いよう…」

 そのまま直射日光に晒され続ければ、熱中症にだってなりかねなかった為、この判断自体は正しいものではあっただろう。

 だが遥は、基本的な判断こそ誤らなかった一方で、この時一つだけ取り返しのつかないミステイクを犯してしまっていた。

「…しょっ…と」

 気休め程度には暑さを凌げるだろうと、パッと目に付いた日陰に入ってペタリと座り込んだ遥である訳だがさて、これがどれ程迂闊な行動だったかお判り頂けただろうか。

 以上が補習修了を目前にして少々浮かれていた上に、余りの暑さで決定的な判断力まで欠いていた遥が見せた迂闊さの概要である。

 これに幾つか捕捉があるとすれば、遥の通う学校のプールは四方を目隠しフェンスに囲われている事と、一限目開始のチャイムを間もなくに控えていたこの時点ではまだ陽が東寄りから射していた事の二点くらいだろうか。

 さて、遥の迂闊さに付いてはこれ以上特に語るべくは無いとして、では次にそれがどの様にして青羽の教訓へ繋がっていったのかを見て行く事にしよう。


 遥が体育の補習開始前に迂闊さを露呈させてから凡そ三時間の後、本日の部活動を終えて着替えも済ませた青羽がクラブハウスを出た直後の事だ。

「おっ、アオバ、おつかれー」

 実に気安い調子の挨拶を送って来たその人物は、何やら大きな段ボール箱の乗った台車を押しながら丁度クラブハウスの前を通り掛かった同じクラスの最上篤史であった。

「あれっ、篤史、夏休みなのにどうしたんだ?」

 部活組でも補習組でもない友人の登校を不思議に思った青羽がその理由を問い掛ける形で挨拶に応えると、最上篤史はその場で足を止めて肩をすくめさせる。

「コレ見て分かんない? 委員会の仕事だよー」

 如何にもうんざりとした面持ちで青羽の問いに答えた最上篤史は、両手で押していた例の大きな段ボール箱が乗った台車を顎先の動きと目線で指し示した。

「あぁ、そういや篤史って風紀委員だっけ」

 最上篤史の回答で記憶の片隅に追いやっていたそんな情報を思い出した青羽は、取りあえず差し当たっての疑問が解消されて一つ納得だ。

 因みに、見るからにチャラい系の最上篤史が大凡ミスマッチな風紀委員会なんてものに所属している理由は、何のことは無く単なるくじ引きの結果である。

「ちな、風紀委員の仕事って具体的にはどんなことしてんの?」

 一つの納得と引き換えに新たなる疑問を抱いた青羽がそれをそのまま何気なく問い掛けると、最上篤史は意外にもこれに対しては少しばかり愉快そうな笑みを覗かせた。

「そりゃぁ、風紀を取り締まってんのよー? 例えばー…こんなのとか…ねッ」

 少々おどけた調子で青羽の問いに応えた最上篤史は、台車に乗せてあった段ボール箱から何やら引っ張り出してそれをヒョイっと投げ渡して来る。

「わっ…と…」

 青羽は些か唐突だった最上篤史のパスに少々不意を突かれながらも、何無くそれをキャッチして見せた辺りは流石運動部といったところだろうか。もしこれが遥だったなら、ほぼ間違いなく反応が追い付かずに、あっさりと取り落していた所だろう。

「いきなりなん―」

 遥の壊滅的な反射神経については取りあえず脇に置くとして、最上篤史からパスされた物が何であったのかを確かめようとした青羽は、手元に視線を落とした所で少々ギョッとなった。

 それもその筈、最上篤史が風紀を取り締まった結果例として投げ渡して来た物は、所謂十八歳未満を固くお断りしている類の青少年が決して見てはいけない雑誌だったのだ。

「お、おまえっ! なんつーもんを!」

 青羽はキャッチしたばかりだった十八禁雑誌を中身も検めずに、かなりの慌てた様子で最上篤史に投げ返す。無論、青羽も健全な男子高校生であるからして、そういった物に全く興味が無いと言えばそれは勿論嘘になるが、この辺りの初心さは案外遥といい勝負なのかもしれない。

「よっと…、まぁそう言う訳でさー、夏休みで手薄な隙に部室棟のガサ入れ中なのさー」

 十八禁雑誌を前に動揺を禁じ得なかった青羽とは対照的に、最上篤史は胸前で受け止めたそれパラパラとめくりながら、改めて風紀委員の仕事に付いての解説を入れて来る。

「そ…そっか…それは…が、ガンバッテ…クレ…」

 最上篤史が手にしている十八禁雑誌にドキマギする一方で、青羽もついついそれをチラチラ見てしまっていたあたりは、初心だの何だのと言ってもちゃんと男の子だ。

「まー、後は押収したブツを職員室に持ってくだけ―って…あ、そうだ」

 相変わらず十八禁雑誌をパラパラとやりながら、もう仕事は殆ど終わっている事を告げかけた最上篤史だったが、その途中で何やら思い出した様子で不意に顔を上げた。

「アオバさ、ちょっとお使い頼まれてくんない? お礼もするからさ」

 その突然の依頼に少々嫌な予感がした青羽は、眉を潜めてあからさまな難色を示す。

「お前の代わりにソレを職員室に持ってくってんならイヤだぞ?」

 先回りして若干の釘をさしてみせた青羽だったが、それに対して左右に首を振った最上篤史の告げて来た依頼内容は少々予想外の物だった。

「いやいや、奏ちゃんにコレを渡して来て欲しいんだよね」

 そう言いながら最上篤史が青羽に向って差し出して来た物は、念のため言っておくと勿論それまで手にしていた十八禁雑誌ではない。

「えっ…何で奏さん? それに何だソレ?」

 最上篤史が十八禁雑誌に代わって、押収物の入った段ボール箱から新たに取り出していたそれは、一見すればどこにでもあるごく普通の茶封筒だった。

「手紙…って訳じゃないよな?」

 青羽がそう判断したのは、最上篤史の手にする茶封筒が妙な膨らみを帯びていた事から、何らかの立体物が封入されているとしか思えなかったからである。

「コレはねー、奏ちゃんがとられた物、かなー」

 その言葉で、最上篤史が遥の名前を出した時点で困惑しかなかった青羽は、一度に色々な事が腑に落ちた。

 中でも、遥に関わり合いの有る物が風紀委員の押収物に在った事が青羽にとっては一番大きな疑問だったのだが、盗まれた物という事ならば納得である。

 ただ、そうなってくると、青羽はこれに一つの大きな懸念を抱かずにはいられない。

「篤史、それって犯人は女子だったりするか!?」

 最上篤史の両肩に掴みかかって、青羽が思わず前のめりになってしまったのは、無論、美乃梨の危惧していた「嫌がらせ」の可能性を考えずにはいられなかったからだ。

「い、いや? 男子だよー、俺は女子の部室回ってないしねー」

 明確な根拠まで添えられたその解答に、差し当たっての懸念を払拭できた青羽は一先ずほっと胸を撫で下ろす。

「そ、そっか…よかった…」

 遥の持ち物を盗ったのが男子だとすれば、おそらくは少々歪んだ好意からという線が濃厚で、勿論それはそれで青羽からすれば全く穏やかな話しでは無い。それでも青羽が一先ず「良し」としたのは、相手が男子で目的が「嫌がらせ」で無いのなら、いざとなれば多少手荒な事をしてでも「分からせられる」覚悟と気構えが有ったからだ。

「何か良く分かんないけど、結局、引き受けてくれるの? アオバが行かないなら俺が―」

 青羽の心配や納得を他所に、最上篤史はそれを不思議そうにしながらも、大本の話しに立ち返って、その上少々性急な結論を出しかける。

 ただ勿論、疑問や心配事で若干の足踏みをしていたとは言え、青羽が遥への届け物を拒む道理などはどこにも在りはしなかった。

「行くよ!」

 最上篤史の結論を食い気味に遮って、勢いよく「お使い」を引き受けた青羽は、依頼の品である遥が盗られた「何か」の入った茶封筒を半ば強引に掻っ攫う。

「この時間なら奏さんは多分教室に居る筈だから、俺、今直ぐ返して来る!」

 封筒の中身が何であれ、盗られた物が返って来れば遥はきっと喜ぶはずで、それを届ければ愛らしい笑顔でお礼まで言ってくれるかもしれない。そんな想像をして思わず気が早やってしまった青羽は、早速と遥も元へと向かおうとする。がしかし、ここへ来て何故かそれをさせてくれなかったのがそもそもの依頼主である筈の最上篤史であった。

「アオバちょいまちー」

 一分一秒でも早く遥に会いたい気持ちを募らせながらも、友人に待って欲しいと言われれば待てる程度には「良い奴」だった青羽は、半ば進み始めていた踵を返して仕方なく最上篤史の前へと立ち返る。

「まだ何かあんの…?」

 遥に会いたい一心の青羽が少々不満げな顔で引き留めて来た理由を問い掛けると、最上篤史はニヤリとした笑みを浮かべながら、何やらズボンのポケットからそれなりに厚みのある紙束を取り出して差し出して来た。

「お礼するって言ったじゃん? ほらコレ」

 そう言えばそんな話も有ったが、てっきりそれは後日精神的にだと思っていた青羽はこれには少々面食らってしまう。

「お、おう…?」

 思えば、青羽はこの時、最上篤史の制止などは無視して、とっとと遥の元へと向かっていればよかったのだ。

「これ、なん―」

 折角なので貰える物は貰っておこうという少々の浅ましさから、青羽が「お礼と」称された謎の紙束を受け取った正にその瞬間の事である。

「はーやーみー君」

 突如背後から名を呼び掛けてきた鈴が転がる様に愛くるしかったその声はそう、正しく青羽がこれから会いに行こうとしていた遥の物だった。

「おわっ!」

 青羽にとって遥の登場は余りにも予想外で、驚きのあまり受け取ったばかりだった「お礼」の紙束を取り落としそうになり、実際その内何枚かがその手からはらりと零れ落ちてしまう。

「あれ? 何か落ちたよ…?」

 ひらひらと地面に舞い落ちた紙片に目聡く気付いた遥がそれを拾い上げたが最後。

「…何…これ…」

 拾い上げた時点ではただの白い紙片でしかなかったそれを裏返して見た途端、遥の表情があからさまに険しくなったのが青羽にもハッキリと分った。

「えっ…何って…まさか…!」

 遥の様子から、何やらそれが良からぬもので在った事を瞬時に悟った青羽の脳裏に、ありとあらゆる最悪の可能性が駆け巡る。ただ、そのすぐ直後に、青羽は自身の想像力がまだ幾らも生易しいもので在った事を思い知る事となった。

「うわッ…、これ…カナちゃんだ…」

 遥と一緒にやって来ていたらしい楓が地面に落ちた別な紙片を拾い上げるなり洩らした難色一杯の感嘆が、青羽の受け取った「お礼」の実態を端的に言い表している。

「あー、残念だねアオバ、本人に見つかっちゃったよー」

 それを渡して来た張本人の最上篤史は悪戯の見つかった子供の様に悪びれるでもなくヘラヘラと笑っていたが、青羽の方はといえば最早完全にフリーズしてしまっていた。

 それも無理は無い。遥と楓が拾い上げ、そして依然として青羽の手に束で握られていた紙片は、その全てが遥のあられもないスクール水着姿を無断で収めた所謂盗撮写真だったのだ。

「…早見君、何でこんなの持ってるの…?」

 何でと言われれば、それは最上篤史からまだ達成もしてもいないお使いの「お礼」として今さっき貰ったからだが、青羽は決して自ら望んでそれを手に入れた訳ではない。そもそも青羽は遥がくるまでそれが何だったのかも知らなかったのだ。

 しかしながら、理由や経緯は何にせよ、好きな女の子の水着写真を持っていたという事実を、他ならぬ本人に知られてしまった初心な男子高校生の心理を是非想像してみて欲しい。それはもう、頭が真っ白になって固まってしまうには十分に過ぎるという物だ。

「奏ちゃんさ、今日の補習で東側のプールサイドに座っちゃったでしょ? それで写真部に撮られちゃったんだよねー」

 完全に固まってしまっている青羽に代わって、最上篤史が遥のスクール水着写真が撮影された経緯についてそんな解説を入れて来る。それを固まった状態のままいちおう聞いていた青羽は、この時ようやく遥が「とられた」物が何であったのかを理解した。そうであるならば、おそらく遥に届ける予定だった封筒の中身もそれに関連する物だとみて間違いがないだろう。

「あぁ、でも大丈夫だよ奏ちゃん、写真は一枚残らず風紀委員が押収して、今はフィルムとネガも含めて青羽が全部持ってるからー」

 その説明で封筒の中身についても完全に把握できた青羽だがそれはそれとして、最上篤史の言い様ではまるで自分が遥の写真を独り占めしたかの様で大変に語弊があり、これには流石に固まっている場合ではなくなった。

「ち、違うんだ奏さん! 写真は篤史からお礼だとか言われて今渡されたばかりで、フィルムとネガは奏さんに渡すもりで…、だ、だから誤解しないで欲しいんだ!」

 息を吹き返した青羽は、ともかく遥に嫌われたくない一心から、かつてない必死さで怒涛の弁明を開始する。そして幸いにもその必死さが功を奏したのか、最初こそかなりの険しい反応を示してはいた遥も大凡の事情を正しく察してくれた様で、ふにゃっとその表情を軟化させた。

「そっか、うん、そうだよね」

 その言葉で一旦はホッと胸を撫で下ろしたかけた青羽であったがしかし、ここで今一度今回の教訓が何であったのか思い出して欲しい。

「そ、そうなんだ! だから俺、本当に奏さんの水着写真なんて全然欲しく無かったんだ!」

 身の潔白をより一層強く印象付けようと更に弁明の言葉を重ねた青羽は、それを言いきってっしまってからハタと気が付いてしまう。

「アオバ…お前、それは地雷じゃないか…?」

「早見くん…今のは流石に無いとおもう…」

 青羽にも、もはや二人に言われるまでも無く、自分がとんでもない失言をしてしまっていた事が痛い程によく理解できていた。

「うぅ…」

 そう、青羽の目の前では、確かに普通の男子高校生は欲しがらないだろう色気も何も無い自分の水着写真を握りしめた遥が、完全な涙目になって小刻みにプルプルと肩を震わせていたのだから。

「あっ…ち、ちがっ…! そ、その…!」

 物事とは往々にして、真にやり遂げるその瞬間までは、決して気を緩めることなく、細心の注意を払って挑むに越したことは無い。特にそれが、微妙なお年頃の女の子に関する大変にデリケートな事柄であったのならば尚更だ。

「早見君のばかぁー!」

 以上が、補習修了を目前に浮かれていた遥の所為で、青羽が大変に得難い教訓を学ぶに至った経緯の全てである。

 最後に一つだけ敢えて追記しておくべき事が在るとすれば、このあと青羽がそれまで以上の必死さで弁明を図っても、遥の機嫌が中々直らなかった事くらいだろうか。

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