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私の実話怪談集  作者: 王李友衛
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私の金縛り体験

 これは2016年7月17日の午前九時半頃の出来事だ。他の家族は出かけていて、私はぺたんこになったソファーに枕を置いて寝ていた。うつぶせ状態になっていて、ふと目の前にトランプカードが現れる夢(?)を見た。六枚のカードが一段目三枚、二段目二枚、三段目一枚と逆三角形状に並んでいたように思う。一段目のカードの数字がすべて足し合わされ、合計数を表示した一枚のカードに変化した。そしてそのカードは、下にある二段目のカードの合計数と足し合わされ、また一枚のカードとなった。それが三段目のカードと足し合わされる……。

 カードは全体がぼんやりとしていて、最後の一枚になった時、あっ駄目だ! 十三になっては駄目だ! 見てはいけない! と強く感じた。ぼんやりと見えていたカードは確か赤いマークの七だったように思う。最悪の状態(合計十三)は回避したわけだ。

 ところが、今度は目の前が真っ暗になった。体を動かしているのに動かない。あっ、金縛りだ(怖い!)と思ったが、冷静に、この状態がいつまでも続くわけではないだろう、だから大丈夫だ、と考える自分がいた。すると、背後から嘲笑(ちょうしょう)が聞こえた。そのときは何故か、これは父の笑い声だ、と感じ、強い恐怖を覚えた。そしてその時、どこかのホラーサイト(か、ネットの掲示板か)で見聞きした、(笑ってしまうが)エロい事を考えると霊現象を抑えることができる、という噂を思い出し、エロい事を考えなくちゃ! そうすれば金縛りは解ける! と(実際にエロい事を考えたのではなく、言葉だけ)念じた。すると、金縛りは解けた。一気に視覚が働きだした。父の嘲笑だと思ったそれは、カーテンが風に揺れ、衣ずれを起こした音や、単なる生活音だと悟った。

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