続きの続きの続き
『われは そなたら おやこを あいして しまった のだ。われは そなたらが ときどき みせる たがいに ほほえむ その かおが ふたりが いとおしい のだ。それを これからもずっと。われが てんに めされる ときも そばで みせて ほしい』
おうじは ちいさく そして いまにも きえそうな こえで 「だめ か」 と つぶやきました。
『ありがとう』
だまって きいていた りゅうは そう つぶやくと おうじの そばで ねむっていた おひめさまに むかって いいました。
『もう いいよ おかあさん。わたしは この ひとと いっしょに なりたい』
おかあさんと よばれた おひめさまは おうじの こむぎいろの はだに いままさに きばで かみころさんとばからに せまって おりました。その かおは さきほどまでの うつくしい おひめさまではなく りゅうが おこったような こわい かおを していました。おうじは それを みて びっくり しましたが ふしぎと こわくは ありませんでした。おひめさまは その ようすを みて きばを しまうと すっと たちあがり りゅうの ほうへと あるき りゅうの あたまを なでると おうじに いいました。
『このこは わたしの むすめ。だます ようなことを して もうしわけ ありません でした。わたしたち りゅうぞくは もとより このような すがたで くらして いました』
そういうと おひめさまは りゅうを さんど なでると ほおを よせ はなしを つづけました。
『わたしたちは おんなの しゅぞく。まれに おとこが うまれる だけで それが ほとんど なのです。かくいう わたしも りゅう。あなたたち にんげんとは ことなる すがたを しています。それでも おうじ わたしたちを あいしていますか』
おうじの めは おひめさまを みて しせんを はずそうと しませんでした。すこしの じかんが たち ひが あかく そまろうと するころに おうじから こたえが かえって きました。




