妖怪救助 参
「ん?おい待てよ」
俺はとりあえず寝た後
朝に起きた後、ふと昨日の会話を思い出したのだが、
昨日ネットで調べた。とか言っていたがどうやって...
と、前を見ると
そこには幼女がイスにちょこんと座っていた。
そして目の前にはパソコン。
なんとまぁ、すごい。
幼女がヘッドフォンをしながらパソコンをやっているではないか、しかもキーボード打ち込みめっさ早い...。
「んあ?起きたのか!おはよう!」
「!?」
さすがに驚いた、つい昨日あったこの妖怪。完全に二百年前の言葉しゃべってたのにおはようて。起きたのかて。
「どうしたの?そんな驚いて!」
こりゃ驚きだ。一日でこんなに言葉が変わるなんて。
何か新しい物を発見したかのように自分は驚いていた。
「・・・やっぱ違和感あるのぅ!今の言葉はしゃべりづらいのう!」
ですよねー。
むしろ言葉をすぐ変えるなんて無理に決まっている。
英語を少し知っているくらいで君!英語完璧にしゃべって!って言っているようなものだろう
いや少し違うか。
いやむしろそっちより驚いていることがある
なんでこいつは俺のパソコンをやっているんだ!?
しかもこのパソコンあんまり使ってないし
パスワードもかかっていたのに!?
このパソコンは親が高校入学に買ったものだった。
正直いらないと言ったけど親があげると言っていたのだ。
何がほしい?と言われた時に思いついたのがこれだ。
パソコン
ノートパソコン。
しかし最近いじってなかった。そういえばパスワードなんだっけ?
「あぁ、パスワードか?簡単じゃったぞ?お前の誕生日─1220だろう?簡単じゃ簡単じゃ」
あぁそんな簡単なのになんで忘れていたのだろう。
てかそんなのもわからないって...
てかなんで知ってるの!?
怖いんだけど!?
「なんで知ってるの?俺の誕生日!」
「あー...それは..いや、それよりさっきなんか聞こうと思ったんじゃないのか?」
なんか曖昧にされたけれど、まぁいいか、パスワード変えとかないとな。
「あぁ、そうだ。お前。。。えーっとなんだっけかな?すまん。忘れた」
「なんじゃなんじゃ記憶喪失か?」
「そこまではいってないけれど...最近ひどいんだよな。そういうの」
「まぁ妖怪のせいかもしれんしな」
「そんななんでも妖怪のせいにされちゃ困るだろう。」
そんな某妖怪アニメみたいにされちゃ困るだろうに。
しかもそんな妖怪がいるのだろうか
聞いてみよう
「まぁ、いるっちゃいるな..妖怪の類に入るかと言われれば微妙なところじゃの。正直わしだって妖怪の全てをしっているわけではない。おぬしらもそうじゃろう?人間がなぜ生まれたかわからんのだろう?」
「そりゃぁ。まぁ」
なんかホモなんちゃらとかそんなのが思い浮かぶんだけど
曖昧だ。
「それと一緒じゃ。人間の負から生まれるとも聞くし、あとこれ確定なのじゃけど、動物に憑いたり」
「人間のみから生まれるのか?」
「例じゃ!例!まぁ人間以外から生まれることもあるかもってころじゃ!」
怒られた
てかお前さんたしか学校とやらにいくのじゃろうと言われ
とりあえず行こうとした。途端。
「わしもいく連れてけ。」
とこいつ連れてくことになったのだけれど..
「なぁ、お前、ついて来たらやばいぞ」
「お前が犯罪者になるだけじゃ」
「いやだよ!!!」
「まぁ冗談じゃが..」
良かった!冗談で済んだ!じゃない!済んでない!
「冗談でよかったわけではないけれど」
「お前、わしがなんだか忘れてたのか?妖怪じゃぞ?見えているわけではなかろう?」
忘れていたわけではないけれど妹が見えていたことが不思議でしょうがない。
「妹?あぁ、そうかお前、しらんのか、妹も見えるぞ?当たり前だろう。お前と一緒の家族なのだからのう」
そうか自分と同じなのだから当たり前か
当たり前なのか?
「まぁ少し例外だがな...アヤツは...」
何か聞こえた気がするだが俺は聞こえなかった
とりあえず放課後、と言いたかったのだけれど
下駄箱に手紙が入っていた。
宛先不明。そして屋上に来てとだけ書いただけの手紙。
おいまてこれはあれじゃないのか?あの前からずっと夢だった
あの告白展開!?やったぜ!じゃない。ちゃんとしなくちゃ
僕は屋上のドアを開けるそうすると女子が一人、ポツンと立っていた。
そしてこちらに気づきこっちを見てぎこちのない笑顔。
そして彼女は..こっちへ、はこない。きっと待っているのだろう
僕はそっと近くへと近づくそしてそっと静かに何もしゃべらずに近づく
そしてそっと彼女の近くまで行ったあと、僕はなるべく優しい声で言う。
君が読んだの?と、そして彼女は無言でうなずく、
気づいてないようなふりをして何で呼んだのと聞いてみる
そして彼女は決心したかのように口を開き、こちらへと近づいてくる
ぐいっと
あ、あなたのことがす!すきです!
「最高じゃないかぁぁぁ!」
まわりがビクっと驚くがとりあえず急がなくちゃ。急げ急げ
これまで走ったことのないような、妖怪が来てもこれまで走ったことはない。
屋上までの扉まで十二秒くらいかな?
そしてドアを開け...る前にとりあえず深呼吸で息を整えて..よし!
ガチャリ。とドアを開け。
「あ。来たね、茶川さん」
そこには風で揺れるスカートを抑えながらこちらを見てまぶしい笑顔で笑う
案外以外な人がいた。
坂牧、坂牧里香。
俺が見えている物を知っている人。
たった一人の秘密を共有している人物。
「ごめんね、急に呼び出して」
「あ、あぁ」
告白..なのだろうか、しかしする性格なのだろうか。いや、女なのだから当たり前だ。
緊張してピンッとしてしまう。
「ねぇ、あの時誰としゃべっていたの?」
そんな質問に俺は拍子抜けしてしまう。
え!?言いたかったのってそれ!?下校中でもよかったんじゃ...。
「フフどうしたの?告白と思った?」
図星すぎて
「ごめんね。でもこれは真剣な話。」
笑った顔の後の真剣な顔。
「本当にあなた。誰と話していたの?教えて。」
「だからいったじゃないか。妖怪だって」
「うんじゃ。あの時逃げたのも妖怪?」
「あぁ、そうだ..あっ」
隠そうと思っていた事実。
心配してほしくない。
そう思っていたのに
やられてしまった
「大丈夫なの?妖怪なんか追いかけられるって。あなた自分で化け物って言っていたじゃない?」
あれそんなこといったのか、自分
「あぁ、大丈夫だよ。もう何年追いかけられてると思ってるんだ?」
「確かになれてるかもしれないけれど。慣れちゃいけないことだけれど。」
言われたがっつり。どっしりと。
「私、昨日色々と調べたんだ。妖怪って若者─主に高校生くらいから狙われやすいらしいのよ!」
「おいおい、ずいぶん詳しくのっている本だな?」
目の前が突然光りだし、幼女が飛び出す。
すこし強い風が吹く
「キャッ!?」
スカートちら。
そう。優等生で少数の中の一人の友達。坂牧。坂牧里香のパンツが見えたのだ。
綺麗で清楚なイメージな白のパンt..ッハ!イケナイイケナイ
「んもぅ...なに..あの風..」。
どうやら光りは見えていないらしい
「そりゃそうじゃな。若者ってのは美味だからのぉ」
途端に出てきた幼女。
しかしその姿は坂牧には見えない。
「大丈夫。俺には妖怪のナカマができたんだ。」
「そう...なの?」
「あぁ...すごく優しい奴だぞ?」
その妖怪は少し照れていた。
「そして強い。」
「だから安心して?」
「安心できないけれど信用はする。」
そういって彼女は隣をすぎ、ドアを開けどこかへと言ってしまう。
そしてドアのところで
「でも、心配になったり危なかったら、相談してね」
そういって、どこかへといってしまう。
彼女はいつもそういうやつなのだ。
いつも呼んでどこかへと行ってしまう。
だから。好きなのだ。
「おい、おまえさん。いくんだろう?あの森に」
「行くさ。早く行こう」
そして学校をあとにし、道路をただただ歩いていく
「またきっとあいつはおそってくるじゃろうな..」
「そんなのわかっているさ。」
そんなの、当り前さ。
僕はどうすればいいんだろうか
気軽に話せばいいのか。それとも、厳しくすればいいのだろうか?
「別にどうにでもすればいいのではないか?」
突き放すように言う彼女は冷たくて。
森。きっとくる。来て。こないとできない。
こない。
待ってもこない。
「探すしかないのかもな。私が起きたからかもしれんがー・・・」そんな会話をしていると、後ろから
「マタ..きたのか!ニンゲン!こんどこそクッテヤル!...」
一回よけ、そして、前を向くいつもなら逃げるが今日は違う
そしてそれをよんだのか相手はもう片方の手を殴ろうとする
「っ!?」
さすがによけられない。予想範囲外だ。
しかしそれを見計らったようにイヅコは前に出てそれを止める
そして
口を開く
「相談事が..あるんだろう!」
図星だったのだろうすこしピクッと動く
「別に、ナイ!ワタシは!オマエをコロス!」
「実際は殺したくないんだろう?きっと前の人間に騙されたんだろう?相談してみろよ」
「・・・」
「信じてほしい。お願いだ。もし、約束を破ったら殺してもいい。
俺は抵抗しない。」
「ホんとウ?」
あぁ、本当だ、と俺はうなずいた
草原。森を超えたところにある草原。
眠そうになるのだいつもいつも。
そして三人座って、いた、
一人は寝ようとしていたが、
ここの草原はいつも眠くなる。
何故だかはしらないけれどいつもいつも眠くなってしまうのだ。
だから昼寝する時には最高だと思っているのだけれど。
だから転んですぐに寝てしまったのだろう。
あれ?そういえばあいつは森に戻っていた。
いつ戻っていたかはしらないけれど、
もし自分の予想があっているならば、
彼はきっと俺を見逃してくれた。
「ボくにはあるヨウかいがみえるオンなのこにあった、ソのオンなのこはボくと仲良くなった。だからカもしれないケレどコいをしたんだ。ダけどダメだった。クソダッタ..クソッ!クソッ
いつものように僕は寝ていた。
この草原にはよく来て眠っている。
「あら?、でかい」
そんな声が聞こえた、
どうせ妖怪だと思って、無視を決め込んで寝たふりをしていたが
「あら?無視?ひどいわね?起きてることくらいわかるわよ。あんまり、人をなめないほうがいいわよ?」
人?
どういうことだ?確かここは人がいないはずなのに
「オイまて..なんでヒトがここニイルンだ?」
「あら、不思議なことかしら人間なんてどこにでもいると思うのだけれど..」
確かにそうだけど。人間は増えすぎだと思う。
何千。何億くらいまでいるのだから
「ここにはヒトが立ち寄れないはず..」
「あら?人をなめないでほしい物ね。人ってのはね、その気になればどこにでもいけるのよ」
特に私は、と付け足して隣に寝る
寝そべるという表現が正しいのだろう
「なんでトナリに寝るんだ...?」
「暇だからよ」
笑いながら。
正直かわいいと思った。
「あら?ちょっと肌には触らないで。傷付いちゃうでしょ?」
「あ、ごめん...」
人は肌を気にするのか
「フフ。冗談よ。でもまぁ、傷付いちゃうのは本当かな?」
彼女はずっと笑っていた。
そして何時間が立って日が沈むころに
「ふぁ...よく寝た。じゃぁね!」
そういって彼女は森の奥へと行ってしまった。
何だったのだろう。僕にはそれがわからなくて
「おい、ちょっと待て、ここまで聞く限りハッピーエンドではないか?」
「まだ続くが..」
「なんだ」
「しかし...妖怪が見えるとは...」
「は?おい、俺も見えるぞ?それはどうなんだ?」
「お前は例外じゃから」
例外とはどういうことなのだろう。
何か理由があるのだろうか
そして僕はずっとその女と話していて、会っていた
時には花を摘んで
時にはおしゃべりして
時には遊んでみたり
時には寝てたり
来る日も来る日も。期待して、期待して
楽しんで。
きっと恋をしていた。
多分だけど
でも彼女は突然いなくなってしまった。
どこへと行ってしまったのだろう
でもずっと待っていた
雨の日も
雪の日も
晴れの日も
ずっと待った
何年も。ずっとずっと
そしてやっと来た。あの子が
あの女が、言ってみようか。好きって
告白してみようか。ずっと。
「あ。。」
その女は何故かいつもと違う服装で
長袖でフードをかぶっていた。
そして、目を見せずに笑って
「久しぶり。一つ目ちゃん」
いつもと違うトーンで。
そしてこっちに近づいてくる。
「キミは今、楽しい?」
突然不思議なことをきいた。
なんだろうと思ったのだけれど
僕は答えた
「ボクは、君、がいなくてタノシくなかったヨ..」
「日本語、おかしくなった?」
段々近づく
ポケットに手を突っ込みながら
「ソレハ...」
「カタコトになってるよ?フフ...」
わらいながら。目は確認できない。
「なにやってたの?ずっと私がいない間。」
笑いながら
「ズット..キみをまってイた..」
「暇なのね?」
なんかグサってくる言葉をいわれた。
そして、目の前に来る。
そして笑い顔を近づけて
「フフ...変わってないのね?」
「イイタいことがあるの..」
「いってみなよ?」
心臓が激しく動く
緊張が全体を通る。
きっとこれは一度しか言わないだろう言葉
「す、すきです...」
「・・・」
反応なし
「あら、嬉しいわね」
風が強くふき、
少しフードが外れる。
そして、完全に見えたとき。
僕は目を見開いた。
「でも、ごめんね、無理なんだ。」
固めに包帯をつけて、片目が見えていないようだった。
そしてそれを外す。
ポケットにつっこんでいた手をあげ、そして
包帯が地面に落ちる。
そして、さらに目を見開いた。
目が、なかったのだ。瞑っていたわけでもない。目玉そのものがないのだ。
対照的な目の一つがマックロで、何もなくて、
「ごめんなさい、あなたには死んでもらうしか、ないの」
何が起こったのかいまだにわかっていない。
「あ。。。」
光りだし、その後やっと見えたとき、
僕の手はなくなっていた。
「イ、イタ...」
「・・・」
「イタアアアアアア!!!ア。。。。。ア...」
「いい声、さぁ、その血を頂戴..」
なんでない?切られた?なんで?
前を見ると。彼女はでかい剣を刀をもっていた。
僕は逃げた。逃げた。自慢ではないが逃げ足は速い方なのだ
でも彼女は追ってきていた。ずっとずっと
でもいつのまにか追ってこなくなった。
そしてどこかから声が聞こえる。
「しょうがないわね...。逃がしてあげるわ。フフフフフ..でもね。また■■■■■に来るわよ。絶対にね」
怖かった。
だから。僕はニンゲンを信じない。もう怖いから。
もういやなの。信じたくないの
人間なんてダイ嫌い。
「・・・・」
どうすればいいのだろう。
僕は
「・・・どうすればいいんだ。俺は」
あえて何も聞かずに。聞いたらダメな気がした。
「彼女を、探してほしい」
カタコトにならずに
淡々と
「特徴を頼む。なんでもいいから」
俺は何故探していいのかなんて聞かない。だって怖いから
怖いから嫌なのだから。
正直にその後を教えよう。
正直に言うならば見つからなかった。
もしかしたら日本にいないのかもしれない。
まぁ市内しか探していないのだから当たり前なのだろう。
もし探さなければ。いや坂牧に教えなければこうはならなかったのだろう。
長いといったな?あれは嘘だ。
ちなみに次か次々くらいで終わります
最後見たならわかったと思います。
次の話にそろそろ移ります。
実際はもうちょっと違う感じにしたんですけどいまいちだったので。
あ、こっちもいまいちか。
次回の話に入りますけど
次回は坂牧が妖怪になにかされます。
では救助編最終章、最終前章、肆をお待ちください