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妖怪話  作者: くろっち
2/6

妖怪救助 弐

「ねぇ茶川さん」

「なんだよ?」

「その妖怪が見えるって話、なんで隠してたの?」

「え?そりゃぁ」

そういえばなんで隠していたのだろうか

親にも特に隠して、なんて言われなかった

「別に隠さなくてもよかったんじゃないかな?

まぁ、心配とかあるかもだけど...。

それに言った方が楽ってのもあるじゃない?」

「・・・それもそうだな」

「エヘヘ」

「何笑ってんだ?」

「いや、私が初めてでしょ?それ教えてくれたの」

「・・・まぁ、そうだな」

「なんか、嬉しいなって」

何が嬉しいのだろう、今一よくわからないものなのだが

「あ、私はここで」

「あぁ、うん。また明日」

「うんまた明日」

初めて話した。妖怪のことなんて。

「はぁ..。とりあえず家に帰るか」


 家に帰ってきてそして部屋のベッドで寝そべっていた

ぼーっと、なにも考えずに

 目の前が突然光りだす

「なんじゃなんじゃその目は、死んでおるぞ?」


そしてそこから...幼女がでてきた。

は?どういう状況だよ、それ

しかし自分はそんな状況でも案外驚かなかった

「じゃない!なんでお前がここにいるんだ!」

そう、さっきの妖怪だ。

「そう驚くでない。しばらくここに居候しようと思うてのう」

「何故...」

「いやな?久しぶりにわしは起きたんじゃよ。」

「は?久しぶりに起きたってなんだよ」

「二百年くらいねておったのぉ?」

「お前は何歳だ!」

こいつは本当に何歳なんだ...

しかも二百年も寝るって...

「それに世界は変わっているようでな。標準語?とやらもちがうようじゃ」

「まぁ二百年も変われば...じゃないよ!なんで居候するのさ!」

少し大きな声を出してしまった

それに気がついた妹が

「ちょっと!!!お兄ちゃん!?なに叫んでるのさ!?」

そしてドアが開く

ゆっくりと

「ちょぉお前!隠れろ」

この間約0.25秒

「・・・」

隣を見るとその幼女は隠れておらず

それどころか何故かすっごい泣きそうな顔して


ちょっとまて!これじゃ俺が誘拐したみたいな構図になってしまう!


「お、おい妹?落ち着け?」

ガチャ。ドアが閉まった


ドタドタドタ。

下に降りる

そしてガチャガチャとなにか探る音


「ハァ...ハァ..その幼女な...!」

「ど、どうしたぁ?」

「さっきの、幼女は?」

「な、なに言ってるんだ?俺しかここにいないぞ?」

少し日本語おかしくなった!

そして妹が怖い!包丁もってやがる!

「気のせい....。そう、そうよね、こんな兄に幼女の友達なんているわけないよね!!アッハッハ!」

すっげぇうぜぇこと言われたうえに笑われたぞ!!

そして妹は去っていった。

「はぁぁ..」

「ふふ,,,アッハッハ」

タンスに隠れていた妖怪は笑いながら出てくる

「面白い展開じゃのぅ!」

「面白くねぇぇ...」

疲れた。あの数分のことだけですっげぇ疲れた...!

「そういえば、名前、聞いてなかったな」

「そういえば名乗ってなかったのう」

考える仕草をして隣に座る

何故考えたのだろう

「狐神とか、そういえば、イヅコ。と呼ばれたこともあったなぁ」

「ネーミングセンス..」

「うっさいわい!」

「・・・?狐神といったか?」

「そうじゃが?」

「なんかこう、狐神って狐の耳とか、てか狐そのものだと思ったんだけど...」

「あぁ、そりゃ、これ、仮..といったら変かもだけど、

違う姿じゃからのぅ。例えば」


ふぬぬ。そう踏ん張るとイヅコは狐耳を出し、シッポを出す

そして幼女だ

!!かわいい!なんだこのかわいい生物は。

あのモフモフとしたミミそして黄色い、紺色の耳、中から白い毛

まるで触ってほしいと言われているような...

そしてさらに触れと言わんばかりに協調されるシッポ!

あぁいい!

そして...ッハ!これ以上はやばい。通報される

「てか待てよ?普通の狐の姿になれるのか?」

「あぁ、なれるが、」

「じゃぁ頼む!普通の狐になってくれないか?さすがに妹にバレるとまずい...!」

「ふむ。そうじゃな、確かに殺されかねんな...」

なんとか交渉成功だ!キツネを飼うってのは許される..はず!

「じゃが、条件があるのぅ」

「じょ、条件?」

クソ、タダじゃやらせてくれなかったか

「今日帰ってくる道にあったあのお店に行ってみたい」

「あぁ、コンビニか?別にいいぞ?」

なんだ、簡単なことじゃぁないか

「今から」

「・・・は!?」

待て待て待て、今何時だと思っているんだこいつ

「おかしいことはいったかの?」

おかしいことだよ!メチャクチャ!

今はえーっと...深夜一時...

「じゃぁ狐の姿になれんのぉー」

「い、いやぁまて、、お前、狐のスガタにならないと殺されるぞ、妹に」

「そんな心配はいらぬぞ?だって、わしは妖怪じゃ。人間だって簡単に殺せてしまうんだぞ?」

何言っているんだこいつ

「なんじゃ、その顔あたりまえのことだろう?お前らの言葉でいうなれば、そうじゃのぅ...弱肉強食とか食物連鎖とか言えばいいのか?」

つまり妖怪は俺らを簡単に殺せる今目の前にいる

超かわいい狐耳幼女だって僕に牙をむいて殺すことができる

「じゃぁ、待てよ、なんで、お前は、俺を殺さない?」

正直これを言ったらおうそういえばそうじゃった、とか言って殺しそうだと思った。だからゆっくり、区切っていった

死への恐怖


「あぁ、そういえば」

あぁ、やっぱり。さよなら。

今度こそ。終わり

てか一日だけでどんだけ死にそうになるんだよ...。

 

あれ?なんで、じゃぁ、こいつは俺を助けたんだ?

おかしい

「お前、そんなこと言って死にたいのか?」

「い、いえ...」

殺さない..?

「わしはのぅ。楽しいことだったらやる、楽しくやらないならやらない。

いえば、楽しいから殺さない。楽しくないから殺さない。とでもいうかのぅ..。

お前の妹と戦ったら楽しいだろう。だが。殺されたら面白くない

それに妹を殺したらお前だって面白くなくなる。

わしは殺すのはすきだがのう。返り血とか、そういう系が嫌いなのじゃ。手間を増やすな。人間、いや茶川..」

つまり俺が面白くなくなればコロスってことか。ふざけてやがる

「さぁ、話が長すぎたな。コンビニ?とやらにいくぞ。」

きっとこいつにとって俺は暇つぶしに過ぎないということか。


 「ほうほぅほぅ!これがこれが!コンビニっというやつか!!」

とまぁ、コンビニに来たわけだ。脱出方法はシンプルで妹に買ってくるものがあるから買ってくる。といって出て行ったわけだ

その時の妹の表情がスっごく怖かった笑いながら早く帰ってきてねとか怖すぎるよ。

で、まぁイヅコの脱出方法はいたって簡単。妖怪特有の身体能力で窓から脱出。

で、今に至る。夜道&コンビニでロリ姿じゃさすがに犯罪者だと思われるだろうから高校生バージョンになってもらった。胸めっちゃおおきい。じゃない。その夜道中がすごかった

もう何年も触っていない女の手を触れた(めっちゃ冷たかったよ)

完全に気味悪がられたが別にそんな問題関係ない。

最高だぜ。


で、来てこの騒ぎである。

さすがに恥ずかしいが深夜だと、レジにいない。

「千円までな」

とりあえず値段は決めとかないとこいつは全部買おうとするだろう

最近金欠だからしょうがなし 

「せんえん?なんじゃそれ?」

こいつまずお金すらしらなかったー・・・。

そりゃそうだよな..妖怪が人間のしかもこんなちっぽけな国の一般な常識知るわけないよなー...

「えーっと..そうだな、お金!お金だ」

「あぁかねか..わかった。せんえんな。」

本当に大丈夫かな


駄目だった―...

帰り道。財布。空っぽ

ヒエー...

計5200円...まさかコンビニで..

「本当になってくれるんだろうな..キツネに..」

「おう!まかせろまかせろ!ん!このにくうまいのぅ...」

スっごくしんぱいなのだが...

「あ、そういえばの?あのでかい妖怪いたじゃろう。」

でかい妖怪...あの夕方あった奴か..

その妖怪をイヅコが一瞬で消した

殺した。

「あやつ。死んでおらんぞ。わしだって殺しとらん」

「は?だってあの時完璧に消えただろう」

「妖怪の原理というのか?一回光りで追い払っただけじゃ。

あいつ。逃げ足が速くての。」

つまりあいつはまた殺しにくるということか。

恐らくこいつは俺が死ぬギリギリまで助けず、助けたとしても

つまらんというのだろうな。

「まぁ、恐らくもう一回くるだろうな。しかしお前をあいつは殺したりしないぞ?」

「なんでだよ、鬼の形相でこっちに走ってきたのに」

意味が分からない。どう見たって殺しに来てた。二回も

「勘違いしておらんか?お前さん。あいつはお前に助けを求めたんじゃよ?」

「え、でも助けてって言えばいいんじゃないのか?」

状況にもよるけれど、何か救助信号を送ればいいのではないのだろうか?

救助信号

救助信号?

「妖怪ってのはの?まぁ、頭によるが、不器用なんじゃ」

「お前も?」

「ふざけるな!」

つまり。

あの追いかけてきたのが救助信号だったのか!

しかしなんで人間の。...うん?そういえばあいつも人間如きが見たとかいってなかったのか?

「なぁ、でもあいつ人間如きが見た!とか言っていたぞ。あとまたとか..」

「は?また?...あー・・・」

考え中らしい。すっごく悩んでいるチキン食べながら。

モグモグ ウーン

モグモグ ウーン

モグモグ ウーン

ゴックン !!

「つまり人間ごときがまた見たなー!ってことかの」

「そうだと思う」

「訳せば人間に見られたときに何かあったんだけどそのことは人間にしか解決できない。だから人間如きが見たけど助けてオナシャスってことかのぅ?」

「なんでそんな現代語に寄せた!?」

「さっきネットとやらで調べた」

しかもなんだそのツンデレ!あんなでかいツンデレ!誰得だよ!

「・・・きっともう一回来るぞ。あやつ」

「その時は話、聞けばいいのかな」

「・・・知らん。わしはお前が死ななければいい」

「そ・・・っか」

そのまま、無言のままうちに帰り、俺は真っ先に寝た

とりあえず明日、放課後にあの森へ行こう。

いや、どっちにしろ下校道だから通らなくちゃいけないのだけれど

話を聞こう。

話しかけて「どうしたの」って聞いてあげよう

そんなうまくなるとは思わないのだけれど

でも、話を聞こう。

「・・・面白いのう。悩め、悩め。わしはそんなお前が・・・・。フフ」

何か、聞こえた気がしたけど、眠すぎて、僕は寝た。




次の日 放課後


「マタキタ...ニンゲン..なんていえばいいのダロウ・・・

救助して...?ワカラナイ..マタ,,,オイカケテ..アイツにあったら..イヤダ!!」

コウシテボクはまダなやム。


元々好きだったニンげんのことを。

ずっとスきダった。あいつのコとヲ

どうもみなさん。案外早い投稿で自分も驚きです。

こっちはもう見切り発車で設定とかガバガバすぎてやりづらいかな?みたいなこと考えてたんですけどめっちゃやりやすかったです。もう一つのヤツよりずっと。

まぁ書きたい話っていうのがこっちに偏ってるのかもしれませんね。

自分は書きたい小説のアイデアってのがいっぱいあってこの日あれ書きたいとか思うんですけれどなんかここ1ヶ月くらい妖怪話書きたいなって思っていますね。

まぁ一か月後には違うヤツに手出してるかもですね。


さて、作品に触れますが、いいですよね、ケモノ。イヅコという名前ですがもともとイヅナ、という名前でしたがイヅナってもういましたね。案外有名らしいですが。イヅコもいそうですけれどどうなんでしょうかね。調べても出てこないし大丈夫かな(適当)。

あ、この話も、ここの妖怪のほとんどはオリジナルになると思います(一つ目とか、除いて)実際妖怪に詳しい!ってわけでもないので、なので妖怪のことが詳しい人でしかも同じ名前の妖怪がいて全然違う!って思っても許してください...お願いします...。できればこれは新しい妖怪だ!と思ってくれれば...!


少し書きすぎた感。あとがき等はまだ書きたいことありますけれどまた次回。ではまた。


今回は少し小説本文が短いですけれど次回から救助編の中心部分に入るので長く(なるといいな)。

ネタバレに入るかわかりませんけれど救助編は肆~陸までに終わらせたいです。次から中心部分を二分割、最終部分を二分割できたらなと思っていますので。よろしくお願いします。では

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