⑧ー学園生活の始まり
その後、俺たちは再び自分たちの教室に戻ってきた。さっきの闘いで100人以上いた生徒が半数以下になったため、一クラスの人数も16人ぐらいまで減っていた。
「………、ドラちゃん…」
「仕方ないだろ。あいつも学園で作られた人工ドラゴンなんだからさ」
あの後、生き残った俺たちに校長は説明を始めたのだ。校長の話によると、あのドラゴン達は学園が独自に開発し、研究した人工ドラゴンであるらしい。しかもあの闘いは単にドラゴンの試験実験のようなものだったという。
闘いが終わった後、ドラゴン達は回収されていった。もちろん、アイサになついていたあいつも。
「…ドラちゃん、帰ってくるかな?」
「無理かもな」
「…なんとかならないかな?」
アイサは涙目になりながらそう言った。
「なんとかならないだろうな」
俺は彼女にそう言った。たぶんあいつらは学園側で処分されるだろうからな。
「みんな、お疲れ様」
そう言って入ってきたのは、あのタキシード姿の先生だった。
「改めまして、入学おめでとう。私はこれからあなた達の担任になる長瀬 日和です。よろしくね」
そう彼女は俺たちに自己紹介をした。そして彼女は続けて言った。
「この学園はあなた達の『セイバー』としての能力とその能力を活かすための知識と技術を学ぶ場です。皆さんはこれから3年間、この学園に通いセイバーになるための全てを学ぶことになります。そして私もこれから3年間あなた達にセイバーとしてのなんたるかを教えていきます。そして改めて、よろしくお願いします」
そして先生はせき払いをして、
「では、これから今後の日程について説明します」
そう言って、先生は説明を始めた。
ドラゴンとの闘いののち、俺たちの学園生活は幕を開けた。