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ー母さん、てばっ‼︎ー
血を流して倒れている母さん。その側には白い髪の男がいた。そいつは何か言っているようだが、周りの音に邪魔されて何を言っているかわからない。男はその後口を閉じ、俺の手を掴んだ。そしてーー
そこで目が覚めた。また同じ夢を見ていたようだ。最近よく見るよな、これ。しかも前より少し進んでいるような…。
「マサくん、おはよ〜」
そんなことを考えていると、俺の真横にいたアイサが声をかけてきた。
「…あぁ」
アイサはまだドラゴンとじゃれ合っていた。周りを見ると、もうすでに戦闘は終わったらしかった。ドラゴンも一匹を残して全滅していた。残っている奴らは俺たちを含めて2、30人ほどになっていた。
そろそろかな、と俺が思っていると教頭がマイクを持って現れた。
「…そこまで。皆さんお疲れ様でした。では結果発表をいたします」
結果発表とはたぶんドラゴンを一体でも倒せたかというものだろう。
そして教頭は今残っている奴らの名前を呼んだ。もちろん俺たちの名前も言われた。
そして教頭は続けて言った。
「えー、では、今名前を呼んだ生徒は自分たちの教室に戻ってください。呼ばれなかった生徒は帰ってもらって結構です」
こうして黒川学園での闘いは終わりを告げた。
短くてすいません