絶壁
「思春期は精神の起伏が激しいんだ」
笑いながら聞きながしていた六限目
真剣な先生の目が浮かんだ
駅で開いた携帯の文字に
心がざわついて仕方がなかった
悲しさと悔しさと苦しみと痛み味わって
手は震え涙が揺れ、心は罪悪感と嫌悪感に支配されて
ただ、立ち尽くしてしまっていた
時は無情にも過ぎていく
取り返せない「自分」は遠く彼方へいってしまって
どうしようもなくて頭を抱えた。
いくら迷って、そこにいるだけじゃ始まらないのだから
じっと機会を待つのならいっそのこと言ってしまえばいいんだ
勘違いかもしれないだろう?
本当だとしてもスッキリするだろう?
嫌われようが
避けられようが
見捨てられようが
千切られようが
疎まれようが
無視されようが
恨まれようが
呆れられようが
それが真実で、悪いのは自分
受け入れるべきなのは、自分なんだから
叫べ、心の声を