表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

日曜日

 昨日、クレープを食べながら彩乃とたくさんの話をした。


 小学生の時の事、中学生の時の事。


 たくさんの思い出を、お互いの知らない時間を共有した。

 


 今、僕は駅前で彩乃が来るのを待っている。

 一緒に出かける約束をした。それはあの時のお詫びも兼ねている。でも、今はあの時のことはお互い過ぎたこと感じていた。


 ・・・


 待ち合わせ時間直前に彩乃から遅刻する旨のメールが届く。


「まったく、いきなり遅刻かよ。もう待ち合わせ場所に着いちまったよ」


 まあいいか。ずいぶん待たせた訳だし、今度は僕がゆっくり待つとしよう。



 今朝のニュースで梅雨明け宣言をしていた。今日も空は晴れ渡っていた。



 努力したって報われないし、人は他人にやさしくない。



 それでも幸せを感じる瞬間があるなら、僕はそれを大切にしたいと思った……



 今を大切に生きようと思った……



「ゆっくり待つとするか」








「……君。お待たせ」


「ああ、行こうか」


「うん!」


 彩乃の現状は変わらないのかもしれない。それもで……







 僕はこの瞬間を大切にしたいと思った……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ