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㈱流れ星ファクトリー

作者: 藤乃花

銀河の小さな物語です



銀河世界に在る今はまだ小さな工房にて、色んな星国の住人達が毎日毎日、星滴あせみず流して働いています。


工房の呼び名は『㈱流れ星』、新しく出来た会社なので、キラキラピカピカ輝いております。


『㈱流れ星』で製作されている商品それは、銀河を滑る流れ星です。


生産されていく流れ星の大きさは、一等星から始まり、七等星まであります。


〈ホンジツハ、マモナクハジマリマス、クリスマスイブニムケマシテ、トクベツキラキラスターノセイサンヲ、シテイタダキマス〉


季節は十一月半ば、『青い星』を中心に、全ての星ではクリスマスイブの準備が始まっています。


星国の住人、つまりスタッフさん達は気持ちを引き締めて、クリスマスイブを楽しみにしている星国の人達を喜ばせる為、特別キラキラスターを作ろうと意気込んでいます。


〈コトシモキマシタネ☆

クリスマスイブノキセツガ〉


〈マチニマッテタコノヒガ、ツイニキタヨ!

ムスコノヨロコブスガタガ、ウカンデクル!〉


「皆さん、一日大変ですが、楽しい気持ちを弾ませてお仕事しましょうね‼」


〈〈〈〈〈ハアイ!〉〉〉〉〉


スタッフさん達の中には『青い星』の住人さんも働いていて、全員個性的な姿をしているんです。


〈サア、ベルトコンベアヲマワシマス!〉


リーダーさんがスイッチをONにすると、流れ星の尻尾がゆっくり動き出しました。


スタッフさん達の手が、生産された特別キラキラスターを、流れ星の長い長い尻尾に乗せていきます。


作られていく特別キラキラスターはクリスマスイブになると、銀河一面に流星群となって滑る予定です。


『㈱流れ星』のメンバーの皆さんが心を込めて生み出した星が流れる夜……今から楽しみですね☆




















『惑星をどう書こう』というエピソードから生まれた物語を書きました


今の勤務先から、『㈱流れ星』に移籍したいです

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