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安全第一異世界生活  作者: 笑田
旅と出会いと冒険と

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38 不思議な泉の花一輪 後編

深い緑に覆われた森の奥深く、ひっそりと泉が佇んでいました。

泉の周りだけ、まるで魔法がかかったように、静かで穏やかな空間が広がっています。


不思議なことに、その空間には魔物が一歩も足を踏み入れることができません。魔物たちは、空間のすぐ外側をウロウロと徘徊するばかりで、中に入ろうとしないのです。


まるで何かに守られているかのような、神聖な静けさ。この場所は、もしかすると神域と呼ばれる特別な場所なのかもしれません。



そんな神聖な場所で、私とお兄ちゃんは二人ではしゃいでいます。


「「鑑定」」


二人とも鑑定スキル持ちなので、鑑定される詳細を紙に書いて比べっこしている。


「ユスルル草:揉み込むと独特なさわやかな匂いを発する。肉の臭み取に使える」


「ユスルル草:独特なさわやかな匂いを発する。湿度が多くきれいな水質の環境が必要。食用可・料理使用時臭み取に使える」


「お兄ちゃんの鑑定なんでそんなに細かいの?」


「料理への応用しかないのがカナらしい」


周りに生える草の鑑定、コケも鑑定、泉の水も鑑定。楽しい。

お兄ちゃんの方が詳細が解るのは固有スキルだからかな?性格の違いかな?


「お水飲料可能だって!!泉の水で珈琲いれよう。」


ターちゃんと、ウハハには果実水ををだしてみたが、2人とも泉の水の方が美味しいとそっぽ向かれてしまった。いや分かるよ。泉の水本当に美味しいもの。


焚火で珈琲用のお湯を沸かす。使うのはもちろん泉の水。


「飲んでくれるかな?」


「その気持ちが大事なんじゃないか。フフフ」


トーさんと相談してコップを4コ準備して、珈琲を用意した。

それぞれに渡して最後の一個は泉の前の岩の上に置いた。ちょうどいい平らな岩があって良かった。一口珈琲を口に含むといつも以上にまろやかな口当たり。豆は同じなのに水が変わるとすごく味が変わる。


「美味しい水で入れた珈琲旨いな」


「うん、まるで魔法みたいに美味しいね」


トーさんもお兄ちゃんも大満足。

珈琲を飲みながら泉を見ると、タイミングよく花が現れたのが見えた。私は嬉しくてフフフと微笑んだ。

トーさんも私の嬉しそうな顔を見て、皆のリラックスした姿を見て


「魔物も入ってこなれないみたいだし、場所も悪くないので今日はここで野営しようか」


っと言ってくれた!!お兄ちゃんと二人手を上げて


「「賛成」」


私たちはみんなで泉のそばで落ちている枝葉を誰が一番拾えるか競争をして、勝った人から水浴びをした。

ウハハが泉をフヨフヨ浮いていてターちゃんもお兄ちゃんがお世話して水浴びをしていた。


泉の水で野菜とウサギ肉のスープを作り、器は6個用意して、一つは珈琲と同様に泉の前の岩に置いた。


「精霊さんも一緒に食べよう」


私の行動に皆ニコニコ。用意が出来たら手を合わせて


「いただきます!!」


スープはいつもより素材の味が出ているみたいで美味しくて心も体もホッコリしちゃった。

ターちゃんのおしゃべりに、ウハハのぴょんぴょんダンス。

泉の周りの空間には笑い声が溢れていた。


焚火の暖かな光に照らされた泉には、花の絨毯が出来上がっていた。

うわぁーーー!!

私はその美しさに感動した、そしてお婆ちゃんの言葉を思いだす。


「かわいい歌声が聞こえた」っと。


私には精霊さんの歌声は聞こえない。聞こえないけど。


私が歌っても良いかな。

私の好きな曲

私の大好きな花の曲

私は大きく息を吸うと思いを声に込めて歌った


この泉に一人でいる精霊さんに捧げるよう心を込めて


私の大好きな花 ・ 桜の歌を


~♪


パチパチパチ!!パチパチパチ!!パチパチパチ!!

歌い終わったら、トーさんとお兄ちゃんが二人して拍手をしてくれる


「うあはははは♡」


『カナカナの歌声に惚れ惚れしちゃうわぁ~』


二人も口々に褒めてくれて嬉しい


私は照れながら泉を見たら、泉には先ほどよりも多くの花が浮き溢れそうになっている。その美しい光景に私は破顔した。




朝霧の立ち込める早朝、まどろみの中、不意に泉に浮いていた花の香りが鼻腔に広がった。刹那


『ありがとぉ~ありがとぉ~楽しかった~ありがとぉ~』


女の子の可愛らしい声が聞こえ、そしてその声は美しいメロディーを紡ぎだす。

楽しかったと声に乗せ

嬉しかったと歌い伝えてくれる。


清々しい気持ちで目が覚める。疲れも何もない、元気な目覚め。


「なんか体の調子がいい。」


「最近あった肩こりが消えた」


トーさん…疲れていたの?


「胃が痛いのが取れた」


お兄ちゃん胃が痛かったの?

皆が口々に言いだす。おばあちゃんが言っていた泉の効果なのかもしれない。私とお兄ちゃんは昨日と一緒で二人で鑑定を発動する。すると


名前 : カナメ

年齢 : 5歳 精神年齢52歳

種族 : 人属(今現在)

職業 :new 魔法使い/テイマー

レベル: 12

体力 : 83

魔力 : 520060

攻撃力: 60

防御力: 1157(+1150)

俊敏性: 57(+50)

運  : 42

称号 : 月の神の愛し子

加護 : new 癒泉の精霊の加護・慈愛の神 ユルリリィの加護

従魔 : ベビースライム・ウハハ(神獣 ウハハ)

スキル: new 癒泉水生成(1)・聞き耳(2)・言語理解(MAX)・(アイテムボックス(MAX)(隠蔽))(鑑定(MAX)(隠蔽))

固有スキル:クラフト


加護の所に、”癒泉の精霊の加護”が付いていた。


私も、お兄ちゃんも、トーさんも、ウハハも、ターちゃんも。

そう全員に”泉の精霊の加護”が付いていた。泉の精霊さん気前が良すぎて笑う。

あと私だけスキルが追加されていた。「癒泉水生成」これはこの泉の水をいつでもスキルで作れるってことだよね!!すごく嬉しい!!

料理にも・珈琲にも使い放題!!!なんて贅沢!!最高!!!


私は泉の前の平らな岩の方に向かって


「ありがとう。これからいっぱい使わせてもらうね」


っと笑いかけた。すると私の前にキラキラと輝く花々が降ってきた。

そのキラキラは小さな小さな女の子の形をとり私の手を取った


『うん。いっぱい使ってほしい。使うたびに泉を思い出して』


「うん。いっぱい思い出すよ。だって昨日からずっと笑ってくれていたの私も嬉しかったし、楽しかったよ」


キラキラの精霊さんは自分が見える人が居るなんて思いもよらなかったみたいで私の手を取ったまま身体が固まった。


「また、会いに来るね」


私は固まった彼女に、笑顔で次の約束を取り付ける。すると彼女はキラキラの涙を流し


『うん。また会いに来てくれるのを待っているわ。』


そう言い残しキラキラと消えていった。



そして私に新たな称号が追加された。それに気づいたのは王都に着いてからだったけど



称号 : new癒泉の精霊の友人

ひとまず、もらったスキルで作ったお水と、泉の水で朝から珈琲の飲み比べをしよう!!

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