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安全第一異世界生活  作者: 笑田
転移と出会いとコルドナ街

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18 装備とは 自分を守る カナメなり

ドサッ!!ドサドサ!!!!

「兄ちゃんよ、凄い素材だけど何作るんだ?」

「この子の装備一式」

トーさんは嬉しそうに私を抱え上げて、注文受付カウンターのおじさんに紹介する。

「え?この子?この赤ドラゴンの皮で……」

防具屋のおじさんは戸惑いながらトーさんに聞く。

「この子の胸当てとブーツを頼む」


「……」


もう一度、おじさんはトーさんに聞いてみる。

「ワイバーンの翼膜で…」


「この子のマントを頼む」


おじさんは呆れたように、

「……はぁ…この、ユニコーンの角は…」


「それでこの子の杖を注文しようと!!」


さすがにおじさんは声を荒げた。

「待て待て待て待て!!!!兄ちゃん!!

落ち着け!!

可愛いのは分かるが、こんなもんで作った装備付けてたら、

この子が誘拐されるぞ!!

大体、こんな辺境にユニコーンの角なんか扱える人間そうそういないだろ!」

「そうか…昨日採ってきたから早い内にと思ったんだが…ではバイコーンの角なら」

「ストーーーープ!!!

兄ちゃん、もしかしてと思うが…これ…全部討伐してきたのか?」

トーさんはきょとんとした顔をしながら、あっけらかんと

「あぁ、昔取った素材もあるが、ワイバーンとユニコーンは昨日討伐してきた。ギルドのランクアップ試験だったからな」

おじさんは顎が外れるくらい大きく口を開けて叫んでいた。

「ハァァァァァァ!!!!!!!」


私はヒョロヒョロでもじゃもじゃなトーさんの強さを侮っていた…

侮ったと言ったら語弊になるけれど……まさか……

私の装備を揃えるため……

ワイバーン狩るついでにAランク試験を受けに行くとか思わないじゃん!!


しかも、私とウハハも連れてひょうひょうと

ワイバーンを見つけ、ウハハが結界魔法を張ったのを確認したら、

トーさんが目の前から消え。

次の瞬間には、飛んでたワイバーンの首が落ちたし。


え?ねぇ、なんでこの人ギルド職員なんかやってたの?意味わかんない。

「ウハハ…トーさんて実はすごい人?」

『ウハハァァ‥‥』

今日のウハハは、形状変化で幅広つばの私の帽子役。

それにレンガ色のリボンをつけている。この前買ったレンガ色のショートパンツを履いて、ウハハとお揃いを演出してみた。

ウハハは今日はとっても機嫌がいい。私もお揃いうれしい。

上着は白いシャツに茶色のベスト。バッグはシェリーの店で買った飴色バッグ。

トーさんにも色を入れたいなぁ…

トーさん基本黒コーデだから…

たまにコートがキャメル色。あとはいつも黒…

ちょっとしたアクセサリーなら色物もつけてくれるかなぁ?

今度作ってみよう。


「見た目は大丈夫だ。認識阻害の付与魔法を使うから、この子に合うものを作ってくれ。ユニコーンの杖は…今度王都にでも行って頼んでみるかな」

「トーさん私、杖なしでも問題ないよ」

「そうか?」

トーさんはニッコリ笑って頭をなでてくれる。


トーさんは宣言通り、私とウハハに貢ぐ貢ぐ……

私の服に合わせたウハハ用のリボンを揃えてみたり。

ウハハが入るリュックを買ってくれたり。

私もウハハも、その気遣いがうれしい。

私たちが喜ぶもの、必要になるものを考えて買ってくれる。

貢ぎすぎるのは難点だけど、

そこは落ち着いたらルールでも決めよう


注文の帰りに手芸屋さんによってもらい、黒い肌触りの良い布と、数色の刺繍糸を購入した。


「トーさん、今夜は何が食べたい?

最近私の地元の料理ばっかりだったしトーさんの好物作るよ」


「好物…かぁ……鶏のもも肉が入ったカレーかな…」


「こっちにもカレーあるんだねーーー。西区の商会によって香辛料買ってから帰ろ~」

「そうだな」

トーさんと手をつないで晩御飯の食材を買いに行くのだった。


【養父 クロト視点】


咄嗟に口に出たけど、

カレーってなんだ?


これか?

女神の言っていた前世の記憶か?


もしかしたら…女が苦手なのも、

前世の記憶のせいかも知れない。


どっちも

役に立ちそうにもない記憶だな…


あぁ…でも好物って言ったら

あの人の作った…


カレー………

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