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安全第一異世界生活  作者: 笑田
転移と出会いとコルドナ街
12/216

12 欲しいもの 売ってなければ 自作しろ!!

今日は朝からチクチクチクチク。チクチクチクチク。

以前買い物のときに思った。

かぼちゃパンツは、ズボンにはノーサンキュー!!な案件を解決するべく、

すっきりショーツを作成中。


ありがたかったのが、自分が転移の時に履いていたショーツが前の形だったこと。

なので、それで型紙を作り裁断。前後の脇を縫い合わせ、脇・裾・ウエストに一度ジグザグ縫いをしてほつれないようにし、チクチクチク。

裾回りの縫い代を内側に折ってステッチで押さえ、ゴム入れ部分5mmくらいを縫い残し、

ウエストの縫い代を折ってステッチをかけ、さらに端から1mmにも飾りのステッチをチクチクチク。

ゴムを通します。幅広のゴムがねじれないように気を付けて通し終わったら、端と端を重ねて縫い、出来上がり。


初めてにしては良いのでは?フフフ。

私はニンマリ。


この調子でショーツを量産。

チクチクチクチク

以前購入した生地は全部ショーツになりました。また良い生地に出会ったら買っておこう。

まあ今回、ショーツばっかり10枚は作りすぎたかな?

まあいっかwwww


縫い終わったショーツ、裁縫道具はすべてアイテムボックスに詰めて片付け完了。便利便利。


宿でお昼は出ないので、市場に買い出しに行こう。

珈琲豆も買い足しておこう。

ウハハを肩に乗せ、大通りをトテトテとのんびり歩く。

休みの日は足取り軽やかwwww


冒険者は見習いと言えどお仕事なので、メリハリ付けるため、今は3日仕事して1日休みにしてる。


3日間「お使い」を日に7件。

合計21件=21ポイント。

うん。順調順調。

まだ稼ぎはよくないけど、これからこれから。


いつも気になるサンドイッチ屋さんに、今日は足を止めてみた。

葉野菜を千切りにして白いソースで和えて、鶏肉のほぐし身を挟んである。今日のおすすめサンド、美味しそう。

紙にクルクルと包んでくれるので、崩れにくくてありがたいので5人分購入。

ムフフ

私のスキル、アイテムボックスは時間経過しないので、あったかご飯も保存できる神スキル!!!

素晴らしい!!!!

なので、多めに購入して、いざという時の保存食にできる!!嬉しいwww


んーーーー出掛けたついでだから、

師匠に差し入れをしに行こう 。


そう、私に師匠が出来たのだ。

冒険者見習い登録したら、私の魔力量が尋常じゃない量らしく、

そんな恐ろしいやつを放置できるか!!っと、

腹黒ギルマスがナギ君に私を押し付けました。


そう、私の師匠は冒険者ギルドのナギさん。

初級魔法から教えてもらっている。

といっても、まだ2時間くらい見て貰っただけなんだけど(笑)

ナギ君は高位の回復の使い手らしく、いつも一生懸命にバタバタしてる。

頑張る若者は見ていて気持ちが良い。ヨキヨキ。


 もうひとつはクロトさんに持っていこう。あっ!持ち帰り用のコーヒも買おう。差し入れ、差し入れ。


因みに、副ギルドマスターのクロトさんは錬金術師らしく、書類に埋もれ、錬金術の依頼に埋もれ、メッチャクチャ忙しい人でした。

なのに、あの時一も二もなく話を聞いてくれて、本当に優しい人だ。

 ただ、忙し過ぎて日々目の下の隈が濃くなっていっているのを見かね、書類整理のお手伝いを買って出てみた。

書類を仕分けて、決裁の日付が早い順に並べ、担当の種類別に紙で色違いのファイルを作り、わかりやすくしていった。私がしたのはそれだけなんだけど、書類の処理のスピードが格段に変わったらしい。よかった。

私の年齢を知って戸惑っていたみたいなんだけど、今じゃ茶飲み友達ならぬ珈琲の飲み友なのだ。


え?

ギルマスはって?

あの空気の読めない腹のクローーーーーイ狸ジジイとかどうでも良い。

視界にも入れたくない。フン。


市場に行くと珈琲屋の店主の髭小父の店に!!香ばしい匂いでわかる!今日はお店開いてる日だ!!

「こんにちはー店主さん。この前は騒がせてすみません。買い置きの豆が残り少ないので買いに来ました。」


私の顔をみて店主さんは笑顔で、

「珈琲のお嬢さんだ!!いらっしゃい。あの後、無事解決したかい?」


「はい。冒険者ギルドのギルマス達が動いてくれて、少年もご飯、食べられるように変わったみたいです。良かったです。」


髭小父と話していたら、横から声をかけられた。


「嬢ちゃん!!あの豪腕のスパイクを動かしたのか!!そりゃスゲーなー!!」

モジャモジャな髪と髭が一体化してる、身体のがっちりしたおじいちゃんが隣のブースから話しかけてきた。


豪腕のスパイク……二つ名だと…


腹黒のクセに生意気な。


「いえ、ギルマスが、丁度訪ねて来ていた王都の神官さんを面倒だからと巻き込んで、動いて貰ったみたいですよ。」

わたしは頬に人差し指をあて、首をかしげながらそう言った。

「スパイクらしい!!!はっははは。

変わってねーなー。わはは」

声をかけてきた親父さんは豪快に笑った。

腹黒の知り合いかな?

私がみていると、隣で出展してる道具屋の親父だと、ニカッと笑って教えてくれた。


道具……かぁ……

「あの、子ども用のフライパンって有りますか?」

親父さんは、私の言葉に不思議そうに首を傾げた。

「料理したいのですが、調理道具が全部重くて、持つことも出来ないんです。力がないので」

「嬢ちゃんが料理!!そりゃすごいが…確かに鉄は重いからなぁ、ちょっと鍛冶の親父に聞いておいてやるよ。また来い」

「ありがとうございます。また来ますね」

私は、今日は髭小父との一杯は封印して、珈琲豆と持ち帰りの蓋つきコップの珈琲を2杯購入してお店を後にした。


【コーヒー屋の店主サイド】


「あのくらいの子どもが自分専門の調理道具を欲しがるか……実に面白いですね」

 調理場に立つことなく育った我が子は、今年もう14歳だ。

料理がしたいなど、一度も言われた事が無い・・・・


「そうさのーーー鉄より軽く、子供の筋力に対応したフライパン……ミスリル辺りなら行けるかのぉ…」

道具屋の親父は軽さを考え恐ろしいことを言う。


「ミスリルの剣ならぬミスリルフライパンって、どれだけの値が付くのか。怖いことを言う」


「いやー、あの嬢ちゃんならミスリルくらいヒョコっと準備しそうでなぁ」がっはははと、笑い出す親父を横目に、

お嬢さんの去っていった方向を見ながら思う・・・・・・


「・・・確かに・・・私もそう思います。先が楽しみな子ですね」


道具屋の親父と目を合わせ笑った。


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