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第7話「遭遇」

次の日の朝早くクロウ達のチームは東門に集まった。街の周りはどの国もモンスター対策のため城壁で囲まれている。もちろん、この国も例外でわない。

集まった時刻が早いため通りにほとんど人気がなかった。

「朝早いとほとんど誰もいないなー」

シルバが回りをきょろきょろ見渡していた。

「まあ、こんな時刻に起きることは課題とか以外ないからな」

クロウがあくびをしながら返した。そして目を擦りながら

「とりあいず早く出発しないか?」

などとみんなに向かっていった。当然の事ながら同じ班であるアイカとラフィもここにいる。

「それもそうね」

賛成したアイカが街の門(外のほう)に向かって歩いって行った。それに続いて全員門から外の世界にでた。

外は見渡す限り草原が広がっていた。この辺は自然が豊かなので当分は草原が広がっている。

「確か徒歩でここから3日くらいだよな?」

そうクロウが聞くと

「普通に歩けばそれくらいだろ」

横で一緒に歩いていたシルバがそう答えた。ちなみにアイカとラフィは前で2人でしゃべっている。

途中弱いモンスターなどにも遭遇したが1日目、2日目ともに旅は順調に進み問題は3日目におきた。

目の前は崖になっており下には流れの激しい川が流れておりそこをつなぐ形で1本のつり橋がかかっていた。このつり橋を渡ればあと少しで目的地であるオッフェン森林に到着という所でその橋を渡らせないかのようにゴブリン3匹とオーガが2匹道をふさいでいるのだ。

それを4人は近くの草むらに隠れながら見ていた。

「おいおいどうするよーーあそこわたらんと目的地にはつけないぞー」

気楽な感じでシルバが問いかけた。

「よりにもよってオーガがいるなんてゴブリンだけなら無傷で倒せなくもなかったのに、ある程度は覚悟しといたほうがいいわね」

考え込むような感じでアイカが呟いた。学生だけでもゴブリンだけであの数なら不意打ちでいっきに倒せる可能性はあるのだ。ラフィが

「私の魔法でどうにか遠距離から攻撃して倒せないものでしょうか」

と1つ提案したが

「ゴブリンならいけるかもしれないけどオーガはさすがに無理でしょ、今の問題はゴブリンじゃなくてオーがよ」

「なら俺がオーガの相手をする」

今まで黙っていたクロウが突然こんなことを言った。

「はあ、いくらあんたでも1人でオーガを相手するのはむりでしょ」

「でも他にある程度安全に橋をわたる方法はないだろ」

「うっ」

言葉につまるアイカ

「お前ら前衛2人でゴブリン3匹を一気に倒して、ラフィが魔法でオーガ1匹をけんせいして俺が残りの1匹のオーガを相手にする」

これで完璧というふうに言い切った。

「一番危険なのはクロウあんたよ、いいの?」

「気をつかえる俺が一番適してるだろ」

「!」

なにかまだ言おうとしたアイカだったがクロウが意思を曲げそうにないのを察して

「わかったわよ、怪我しても恨まないでよね」

「あたぼうよ」

「ということで2人ともこれでいい?」

会話に入ってなかった2人に同意を求めた。

「OKOK」

「わかりました」

シルバはやはり気楽そうに返事をしていたがラフィは心配そうに返事をした。

「準備はいい?」

アイカが手に槍を持って腰を低くして突撃のかまえをとった。シルバとクロウも剣を抜いた。ラフィはすでに魔法の詠唱を始めていた。

最後にアイカが

「ラフィいい?」

魔法の詠唱が終わったのを確認すると

「はい、いつでもどうぞ」

「それじゃあいくわよ・・・・・・・GO!」

真っ先にアイカが飛び出した。シルバもそれに続いた。クロウはというとアイカが飛び出した瞬間に出てアイカをすぐに追い抜いた。

最初に作戦を立てた通りにシルバとアイカは真っ先ににゴブリン向かった。

「おりゃ!」

「はぁーー!」

シルバとアイカ予想道理に不意をついてまず3匹の内2匹のゴブリンを倒した。

クロウは1匹のオーガと激しい戦いを繰り広げていた。オーガは3mはくらいはあるかいとう身長で2mはあるかという太い棍棒みたいな物を振り回していた。クロウはそれを避けながら時には攻撃を加え奮闘していた。

棍棒を1回振るたびに結構余裕を持って避けてるはずのクロウの髪や服ははその風圧によりバサバサとなびいていた。

残りの1匹のオーガはなんとかラフィが魔法でけんせいしているおかげでクロウのほうにいかずにすんでいる。

アイカがまだ残っていた1匹のゴブリンに向かって突進していった。

「はぁぁーー!」

大きな気合いの声と共にゴブリンの胸を槍が貫いた。

「ひゅうーー、さすがアイカ」

後ろからそのシーンを見ていたシルバが口笛を吹いてほめた。

だがアイカが一向にゴブリンから離れないのを見て

「おーい、どうした?」

すると

「それが槍が刺さって抜けないのよ」

まさかの返答が返ってきた。一生懸命力を入れて抜こうとしているが抜けないらしい。

「おいおい」

早く抜いてクロウの援護に行ってやらないといけないのでシルバが手伝いに行こうと走り出そうとした時ラフィが魔法でけんせいしていたオーガの方が魔法をかいくぐってアイカの方へ向かったのだ。

「あ!」

「やばい!」

ラフィとシルバが危機を感じ取り

「アイカ槍はいいから早く離れろ」

シルバが走りだしながら大声で警告したがもおすでに遅く

「く・・・間に合わん」

もおすでにオーガはアイカの目の前まで迫っており大きな棍棒を振り上げていた。

「!!」

アイカが死を覚悟し目を瞑った瞬間

ガギン

金属音が響いた。いつまでも衝撃がこないので恐る恐る目を開けてみると・・・

なんと目の前にはクロウがいた。

(え・・クロウはもう1匹のオーガと戦ってるはずじゃあ)心の中でそう思いながら回りを見渡すと

なんとあのオーガが胸から緑の血を流しながら倒れていた。

(まさかクロウが倒したの)そう思っていると

「おい、大丈夫か?」

クロウが目の前でオーガの棍棒を受け止めながら聞いてきた。未だに放心状態のアイカはなんとか1回頷くと

「そおか、まあよかった」

少しホッとしたような顔で言った。

「さーてと、覚悟しとけよこのオーガ」

突然クロウの周りからすさまじい気が発生した。そして競り合っている状態から思いっきりオーガを押し返した。オーガはそのままよろけて後ろに下がり、そして剣を構えた状態のままのクロウの剣に周りから発生していたすさまじい気が集まっていった。

そしてクロウは走りながら

「アルフォード流剣技 絶空剣!」

オーガの横をすれ違いざまに剣を横に一閃させた。それはまさに空間事斬るかのような凄まじい一撃だった。その攻撃をまともにくらったオーガは腰から一刀両断にされて音をたてて倒れた。そしてそのままオーガの血のついた剣を払ってクロウは3人のところに歩いて戻ってきた。

その第1声が・・・

「おーい、終わったぞーー」

聞いていた3人があきれたくらいだ。

「あんたねえあんな技見せた上に2匹ともオーガを斬り倒しといてよくそれだけね」

アイカが3人を代表した心をしっかりと代弁した一声を放った。

「ん、別にあれくらい何てことねえだろ」

学生である今の3人にとって信じられないことを言った。

「あんたの事少しだけ非常識な奴と思ってたけどぜんぜん少しじゃなかった訳ね」

これまた3人の心をしっかりと代弁した一言をはなったアイカであった。

「人に向かってどんな感想抱いてたんだよ」

と呆れた感じで言いながら

「それより、早く行こうぜ」

一番疲れてるであろうクロウがこともなさげに言って真っ先につり橋を渡り始めた。またそのタフさに呆れる3人であったが

「そうだな・・もお何があっても驚かん」

呆れた感じのシルバが賛同してクロウに続いてつり橋を渡り始めた。ラフィが次に続いてアイカはゴブリンから槍を抜いて一番最後に追いかけるのであった。


こちらも久々に更新しました

やっぱり小説書くのって難しいです><

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