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第4話「実技戦闘」

あれからなんどか授業がありそして今日は初の実技戦闘の授業である。

今いる場所は実技戦闘の授業に使う場所である。体育館ぐらいある広さで床は柔らかい材質でできている。けがをしないようにするためである。

その隅に生徒は集まっていた。実技戦闘の担当のキース先生が説明をしていた。「これから2人組みを組んでもらいお互い武器で戦ってもらう」

実技戦闘とは名前のとうり生徒同士で実際に戦うことらしい。「あくまで授業だからもちろん武器は木でできたものを使ってもらう。あくまで授業だからあまりケガをしない程度にしてくれ」と言って説明が終わり2人組みを組むことになった。

でも俺はまだそんなに知り合いもいないしどうしようかと悩んでいると、シルバが来て「そおいえばまだおまえと戦ったことなかったな」などと言い出して「ちょうど授業だし一緒にやろうぜ」と言ってきた。

ちょうどやる人がいなくて困っていたとこなので「いいよ」と言って返事をした。武器は俺もシルバも剣の形をした木(木刀)を選んだ。

そして向かい合った。「それじゃいくぜ」と言って来たから「いつでもどうぞ」と俺は言った。シルバが最初に動いたなかなかのスピードで正面から突っ込んできた。

俺はそれを剣で弾いてから流れるような動作で斬りつけた。しかし当たる前に咄嗟に距離をとられた。こっちの力量をはかるためわざと正面から突っ込んできたのだ。お互い距離をとったまま円を書くように動いた。先に俺が動いた。

気を使って身体能力を上げさっきのシルバ以上のスピードでよこから突っ込んだ。突っ込みながらこれくらいの速さで突っ込めば弾かれるか避けられるかはしても受け止められることはないだうと心の中で考えながら横から切りつけた。

しかし、自分の予想に反してその攻撃は剣で受け止められた。受け止められたことに驚いて上からの攻撃に反応が少し遅れてしまった。

しかしなんとかぎりぎりのところで一撃目は剣で弾いたが体勢を崩した。その瞬間を狙って2撃目がきたが体勢を崩しながら足で思いっきり床を蹴り横に転がって避けた。

するとシルバが

「なかなかやるじゃん」

「そっちもな」

シルバにそう言い返す。はっきり言って今のを避けられたのは親父の稽古で鍛えられた反射神経のおかげである。

今ので俺の中でシルバに対する強さの印象が変わった。

「ここからは油断しないぜ」

今度は同時に動いた。

激しい剣戟となった。シルバの攻撃を右に左に時にはジャンプして避けながら攻撃をした。時には弾かれ時にはかわされ実力はほぼ互角だった。

そして勝敗はある場面で分かれた。シルバが上から斬りつけてきたのを剣で弾いてわざと体勢を崩したふりをした。

「もらった」

それを好機とみたシルバは剣を横薙ぎにふった。俺はそれをしゃがんでよけたそしてシルバの足を狙って斬りつけた。

しかしそれは足の脛の部分をかすっただけでかわされた。俺はそのこと予想していたのでその低い体勢から足のばねを使っておもいっきり前にとんだ。

さすがにあの体勢から突っ込んでくるとは思ってなかったようで驚いた顔をした。

「なに!」

咄嗟に剣を前にだされて一撃目は防がれたがそれで体勢を大きく崩し剣で防ぐより前にのどに剣を突きつけた。

「まいった」

降参の意思をみせたので俺は剣をおろした。そこにアイカとラフィが来た。二人は一緒に組んでいたらしく、手には槍と杖の形をした棒を握っていた。「クロウあんた見かけによらず強いわね」と先ほどの勝負を見ていたらしいアイカに言われた。

するとラフィも「私もあんなに剣の腕がすごいなんて驚きました」と二人にそろって言われた。「そこまで意外かそりゃないだろ」と反論した。

「まあ、それだけ強ければ学校内でもかなり剣の腕は上のほうだろうな」とシルバに言われた。話していたらそろそろ授業が終わる時間らしくキース先生のところに集合して挨拶をし、初めての実技戦闘の授業は終わった。



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