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乳白のエリ島、緑碧のエリ島

作者:may
 中世の初期(8~9世紀)。ヨーロッパ北方の島の歴史を土台として紡いだ、架空歴史ストーリー。

           ・   ・   ・

 霧と灌木に覆われた島・エリ島では、多くの大豪族(=小王)達が、土地と権力を競う争いを繰り返していた。

 その日。
 隣国との会戦に向かっていた小国・リートムの青年王・アーサフに、急報が入った。
 留守中の自国に突然、蛮族のバリマック族が侵攻し、王城を奪取してしまったのだ。結婚したばかりの妻・イドルもまた城内に囚われ、いつ殺されるかも分からない状況になってしまった。
 どうすれば妻を救出できるのか? 城と国を取り戻せるのか?
 焦燥するアーサフの前に突然現れたのは、カラスのモリットと名乗るコソ泥の少年だった。
 モリットは、怖ろしいほど冴えた思考力と行動力、そして奇妙な魅力を備えた少年だった。その圧倒的な力量に驚いたアーサフは、彼を使って妻を救出することを思い付く。
『あのコソ泥は得体が知れない、信用するのは危険過ぎる!』
 そう止める家臣達を振り切り、彼はモリットと二人で、強引に王城へと向かう事を決めてしまう。
 妻の無事――。
 城と国の奪回――。
 自らに王の質が無いとの劣等感――。
 そして何よりも、『本当にモリットを信じて良いのか』?
 様々な不安や卑下や疑念やらを抱えながら、アーサフは妻の救出のため、王城への困難な帰還の途についた。……

 自身が王の力量であると、どうしても認められない主人公。
 どこまでも捕えどころの無い、しかし圧倒的な才覚をもって周囲を振り回すトリック・スター。
 二者が信頼と不信、憎悪と愛情を対立させながら進めてゆく、お姫様救出、そして祖国奪回のストーリー。
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