表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜花 ~社会秩序庁の事件簿~  作者: 高井高雄
6/14

番外編 1

 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れさまです。

 花見の季節を迎えた。


 竹本は、社会秩序庁四国管区香川支部月詠班に籍を置いて、初めての花見であった。


 月詠班に所属する30人の班員と、関係者100人程度という大規模な花見になる。


 高松市の花見ができるスポットで、130人程度の規模が占拠できる会場を押さえて、月詠が用意した、大型バスで移動した。


 竹本も、家族や友人たちと花見に行った事はある。


 警察学校の同期生たちと共に、花見を楽しんだ事がある。


 しかし、これだけの大人数での花見は、初めてである。


 花見の会場に着くと、満開の桜の木が並ぶ場所の1つを、先遣チームが押さえていた。


「うわぁ~・・・綺麗な所ですね・・・」


 竹本が、歓声を上げる。


「当然だ。年に1回のイベントだからな。盛大にやらなければならない」


「班長~!!」


 先遣チームのリーダー格が、手を振っている。


「班長。こちらに」


 先遣チームのリーダーが、月詠を席に案内する。


 月詠は、用意された席に座る。


「竹本さんも、こちらに」


 月詠の隣を、勧められた。


「はい、ありがとうございます」


「佐藤さん」


 佐藤も、竹本の隣に座った。


 先遣チームのリーダーが、月詠を挟んで、竹本の反対側に腰を下ろす。


 他の班員たちや関係者たちも、思い思いの場所に腰を下ろす。


 先遣チームの人たちは、忙しく動き回る。


「料理で~す!!」


「「「おぉ~!!!」」」


 行きつけの弁当屋で購入したパーティー用料理が、皆の前に並べられる。


「お酒で~す!!」


「「「おぉ~!!!」」」


 大量のビールや日本酒、焼酎等が並べられる。


「では、月詠さん」


「ああ、すまない」


 先遣チームのリーダーが、ビール缶のプルタプを開け、プラスチック製のコップに注ぐ。


「竹本さん」


「はい」


 佐藤が、ビール缶を差し出す。


「あ・・・ありがとうございます」


 佐藤が竹本の持つプラスチック製のコップに、ビールを注ぐ。


「佐藤さんも・・・」


 竹本も、ビール缶のプルタプを開ける。


「いただくわ」


 佐藤も、自分のプラスチック製のコップを差し出してきた。


 竹本はコップに、ビールを注ぐ。


「さて、酒が行き渡ったところで、みんなで乾杯をしよう」


 月詠が、立ち上がった。


「新入りが増え、去年と同じメンバーで今年の花見を迎える事が出来た。ありがとう。来年の花見にも、ここにいるメンバーで参加したい。乾杯!」


「「「乾杯!!」」」


 月詠の乾杯の音頭に、全員がコップを掲げた。


 月詠がビールをの入ったコップを傾けるのを見て、竹本もビールを飲む。


 冷えたビールが、喉を潤す。


「あぁ~うまい!」


 一気にビールを半分ほど飲んだ月詠が、ホッと一息を付いて、つぶやいた。


「毎日。酒を飲んでいるが、こういうイベントで飲む酒は、特にうまい」


 月詠は、ビールを置き、料理に手を付けようとした。


「どうぞ。班長」


 先遣チームのリーダーが、紙製の皿に唐揚げやフライドポテト等を乗せて、月詠に渡した。


「ありがとう」


 割り箸を持った月詠は、早速、唐揚げを頬張る。


 竹本も、タイの握り寿司を食べる。


(このタイ、おいしい・・・)


「このお寿司は、月詠班長の行きつけの寿司屋が握った寿司だそうよ」


 佐藤が、ハマチの握り寿司を食べながら、教えてくれた。


「へぇ~」


 竹本は、マグロの握り寿司をとる。


「月詠さんって、グルメなんですね」


「そうね。おいしい店もたくさん知っている。こんな仕事をしているから、色々な趣味にも手を出しているのよ」


「やっぱり、月詠さんでもストレスは、溜まるんですね」


「当然よ」


 一体、月詠を何だと思っているのか・・・佐藤が、少し呆れた表情になる。

 番外編をお読みいただきありがとうございました。

 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。

 来週からゴールデンウイークに入りますので、来週及び再来週の投稿はお休みさせていただきます。

 次回の投稿は5月13日を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] サヴァイヴァーニィ同盟の勢力圏と新世界連合軍の勢力圏は、何処から何処までか。下手したら、資源地帯が敵国に渡っていて国家戦略に悪影響を及ぼすので。 IF自衛隊派遣のイスラエル建国は?シ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ