議論はバカが最強である
私は実は議論に物凄く強い。
理由はバカだからだ。
バカは議論において最強なのだ。
議論の場において、私は2種類のバカを使える。
まず1つ目は『なんでも聞いて肯定してしまうバカ』だ。
A「バカは社会悪。公害なんだよ」
私「あっ、そうですよね。バカはうつるとかも言いますもんね」
A「そういうことじゃないよ。バカに餌を与える人、いるけどさ。知ってる? あれでその場所にバカがワラワラ集まって来るんだよ?」
私「ほほう?」
A「そのうちそこがバカだらけになって汚れるでしょ? それを誰が掃除すんの? って話になるでしょ?」
私「あっ、なるほど」
A「バカが掃除なんかするわけないし、じゃあバカに餌を与えてるおばあちゃんが全部それ出来るか? っていうと……無理でしょ?」
私「なるほど。おばあちゃんには重労働ですよね!」
A「あなた、掃除、してくれる?」
私「やります」
A「あなた、バカよね? 出来るの?」
悪い「バカですけどこう見えて人間ですから。色んな人がいるものです。何もしないバカ、そもそも何も出来ないバカ、そしてやるやる言っといて何もしないバカもいます。あなたのように社会のことを真面目に考えてる偉い人もいれば、私のように奉仕精神のあるバカもいるのです」
A「じゃあ、お願いね?」
私「任せてください(๑•̀ㅂ•́)و✧」
―― 3日後 ――
A「ねえ、あなた……。掃除してくれるって言ったよね?」
私「はい! 言いました」
A「してないじゃない……なんで……」
私「はい! 私は『やるやる言っといて何もしないバカ』なんです、実は!」
A「……あなたにお願いしたのが間違いだったわ」
私「はい! 私に頼んだのが間違いだったと思います!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
A「軽蔑するわ。時間を無駄にしただけだった」
私「はい! あなたには時間の無駄でした! でも私にはいい勉強になりました! バカがどれだけ社会迷惑か知ることが出来ました! 教えてくださりありがとうございました!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
I WIN
『なんでも聞いて肯定するバカ』は相手に『バカを相手にしても時間の無駄』ということを教え、自分は相手の言うことをすべて受け入れることで見識を広げることが出来る。
相手には議論によって得るものはほぼ何もなく、自分には新しい見識が得られる。
この通り、バカは最強なのだ。
2つ目は『同じことしか言わないバカ』である。
私は主に親しい人、家族などに対してこれを使う。
試しに私に彼氏がいると仮定して、彼に対してこのバカを使ってみせよう。
彼「ああ! 俺は浮気したよ。それが何か!?」
私「私、浮気は絶対に許さないって言ったよね?」
彼「でも相手は商売女だよ!? わかんねーかなあ? 浮気は浮気でも、それは浮気のうちに入らないの! わかってよ!」
私「私、浮気は絶対に許さないって言ったよね?」
彼「だから浮気は浮気でも浮気じゃねーんだって! 家庭料理が1番だけどそればっかりじゃたまには外食もしたくなるみたいなもんなんだよ!」
私「私、浮気は絶対に許さないって言ったよね?」
彼「も、恥ずかしいけどぶっちゃけ言うよ! お前のこと1番愛してる! 体はアレだけど、心はお前だけだ!」
私「私、浮気は絶対に許さないって言ったよね?」
彼「許してくれよ〜。ほんの出来心っていうか……そうそう! マサシのやつに誘われて、仕方なく行ったんだよ! 男同士の付き合い! わかるだろ?」
私「(彼氏の両耳を掴み、無表情な顔を近づけて)私、浮気は絶対に許さないって言ったよね?」
彼「……ごめんなさい」
I WIN
この通り、議論においてはバカが最強なのである。最初から議論などするつもりのない者に勝てるやつなどいない。実際、私はこんな感じで議論に負けたことが一度もないのである。
お勧めはしない。