イヤイヤみちるくん
この話は、イヤイヤ期の子供の、日常を一部取り出して書きました。
想像で書いたので、「そんな事は無い。」とか「もっとスゴイ事もある。」とか、あるとは思いますが、読んでみてください。
みちるくんは今日もママを困らせています。
「起きるのイヤ、着替えるのイヤ！」
みちるくんは首を横にしか振りません。
「早くお着替えてしてご飯食べないと、幼稚園のバスが来ちゃうわよ。」
ママは、みちるくんを着替えさせます。
「ご飯イヤ！」
みちるくんのイヤイヤにママは困っています
「じゃあ何が食べたいのかな？」
パパが、みちるくんを抱き上げ聞きます。
「あれがイイ！」
みちるくん、哺乳瓶を指さします。
「みちるはまだまだ赤ちゃんだな。」
パパは、みちるくんの頭を撫でます。
「もう、また哺乳瓶。」
ママは、呆れながらも哺乳瓶を取ります。
「何飲むの？」
ママは、冷蔵庫を開けます。
「ミカン、ミカン！」
ママは、ミカンジュースを入れ、みちるくんに渡します。
ゴク、ゴク！
みちるくんは、一気に飲み干してしまいました。
ピンポ～ン！
インターホンが鳴ります。
「まあ、バスが来たんだわ！」
ママは、急いでみちるくんを、玄関に連れて行きます。
「花園幼稚園です。」
玄関の外で、先生が立っています。
「先生、お待たせしてすみません。」
先生は手を振り。
「いえいえ、みちるくんオハヨウ。」
みちるくんは、笑顔で。
「先生、オハヨウ！」
先生は、みちるくんの手を取りバスに乗り込む。
「行ってらっしゃい。」
ママが、手を振ると。
「ママ、行って来ま〜す！」
ーーーーーーーーー
幼稚園では、お昼ご飯の時間になり。
みちるくんは、イヤイヤを言い出します。
「牛乳イヤ！」
みちるくんは、牛乳パックを床に落とします。
「みちるくん、牛乳飲まないと、大きくなれないわよ。」
先生が、説得しますが。
「大きくなれなくていいもん。」
みちるくんは、プイッとソッポを向きます。
「じゃあ、園長先生が、みちるくんのご飯、食べちゃおうかな？」
園長先生が、みちるくんのご飯を引き寄せます。
「ダメ、食べるの！」
みちるくんは、慌てて手元に引き寄せ、ご飯を食べます。
「よく噛んで、牛乳も飲んで。」
みちるくんは、イヤがっていた牛乳も飲み干してしまいました。
「よく食べました。」
園長先生はみちるくんを撫でます。
「園長先生、私も撫でて！」
園長先生とみちるくんの周りに、お友達が集まって来ます。
「まあまあ、皆、集まったのね。」
園長先生は、皆の頭を撫でて、教室を出て行きました。
ーー・ー・ー・ーー
お昼寝の時間になり
「皆、布団の中に入って。」
すると、数人の園児が、布団に入りません。
みちるくんも、その１人です。
「眠たくないからイヤ。」
みちるくん達が、外に出ようとします。
「あれ〜、お話、聞かなくて良いのかな？」
先生が、絵本を見せます。
そこには、『ももたろう』と書かれています。
「ももたろうだ！」
みちるくん達は、慌てて布団に入ります。
「先生、早く読んで。」
みちるくんは、目をキラキラさせています。
「じゃあ、ももたろうの始まり始まり。」
先生が、読み出すと、徐々に静かになります。
みちるくんは、だんだん目が閉じ、眠ってしまいました。
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みちるくんは、バスに乗り、家へ帰ってきました。
「おかえりなさい。」
ママが、出迎えます。
「ただいま、今日ね、ももたろうだったんだよ！」
みちるくんは、幼稚園の事を話します。
「そ、そう良かったわね。」
ママは、みちるくんを抱き締めながら、頭を撫でます。
「みちるくん、良い子でしたよ。」
先生は、一礼すると、バスに乗り込みました。
「先生、さようなら！」
みちるくんは、大きく手を振って、バスを見送りました。
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夜になり、パパも帰ってきて、お風呂に入ろうとしています。
「お風呂イヤ。」
みちるくんは、お風呂がイヤで服を脱ぎません。
「パパと、入らないか？」
みちるくんは、首を横に振ります。
「じゃあ、ママと入る？」
また、みちるくんは、首を横に振ります。
「いいのか、幼稚園の皆に、みちるくん、クサイよとか言われても？」
パパの言葉に、首を振って。
「イヤ！」
みちるくんは、服を脱いで急いでお風呂に入りました。
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この夜は、幼稚園で疲れたのか、イヤイヤもなく、早く寝てしまいましたとさ。
◇おしまい◇
最後まで読んでみて頂き、ありがとうございます。
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文：シグルド
絵：@fuseji_V
