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39 撮影終了
「それは予算の都合です」
結局そこかい。
「スタジオ借りるのだってタダじゃないんです。絶対今日中に終わらせますからね」
おしり丸が俺の首根っこを掴んでズルズル引きずる。
「ちょっと待って、まだ心の準備が」
「そんなのいりません。素人のくせに」
「アマー」
「アマー」
アマビエと観光客に見送られて、俺たちはスタジオへ戻る。
そこから先は記憶がない。気がつくと俺はムチの傷と蜜でボロボロの状態で自宅のベッドにうつぶせに倒れてて、床にはクシャクシャになった万札が9枚散らばってた。
撮影の後、おしり丸が運んでくれたのだろう。
一緒に落ちてた明細によると、1万足りないのは源泉徴収らしい。




