魔法少年は永遠に
メアリが16才になった頃、再び正式に人間界を訪れた。
颯真はそれをミケランジェロに聞いて知っていた。
成長した小さな少女にまた会える日がきたのだ。
数年後。
美しく育った金髪の少女が、小花柄の小綺麗な格好をして現れた。
子供だった面差しには、少し成長して、化粧が施されていた。少しでも綺麗に見えるようにと、そう言った事も考えるようになった年頃の娘さんだ。幼かったツインテールの髪もおろして、サラサラと長い髪が揺れた。
それでも変わらないのは目だった。少し上を見るようにして恥ずかしそうにしてる姿は、出会った頃と変わらない。
颯真も変わっていた。より成長して、大人の男になったと思う。
外見だけじゃなく内面も。メアリがいいと言った顔に負けないように。ふけたと言われないように。
メアリは
「変わらないな。颯真」
そう綺麗な口紅をぬった唇が言った。
颯真は
「そうだろうか。君にとったらもう俺はだいぶ年が上で釣り合わないんじゃないか?」
少し照れたように言う。
メアリは
「いや、颯真が……大人の男がいいんだ。王子様みたいな颯真がいいんだ」
無邪気な事を言う、大人になった少女なのにそんな所はかわらないのか。颯真は苦笑いして
「王子様じゃないが……いつかの話の続きをしよう」
そして、手を差し出すとメアリはその手をとり
「ああ。今の私なら、その資格もあると思うんだ」
以前と変わった事があるなら、メアリは少し自信に満ちた顔をしたと言う事だろう。
そして、二人は婚約した。
ミケランジェロは
「魔法少女ティンクルシャインーーーー」
これを結婚式の時にやったらしい。
颯真は
「やめろーーーーーーーーーーーーー‼‼」
叫んだ。
これからも、うさをはらすために、ミケランジェロに、颯真はティンクルシャインに変身させられる事でしょう。
ただのギャグのためだけに始めたこの話。
ついに完結です。
余談ですが、ミケランジェロと桃華もうまくいっているそうです。ミケランジェロは桃華に話を聞いてもらえないので、颯真に話しかけてる事が多いそうです。颯真はうんざりしてても聞いてあげてるのでいい鴨になってます。
ただの猫になったミケ猫オスも元気です。
見に来て下さった皆さんありがとうございます!