魔法少女は続く
変身を解くとやっと安心できる。
でも、猫と真剣に話してる所は見られたくない。
だからそこの倉庫で猫と語らう。
よくもやってくれたなって事だ
そこの倉庫で話し合う。
ミケランジェロの形ばかりの謝罪
「まさか、こんな事になるなんて……すまない。颯真、このまま魔法少女続けてくれ」
颯真は
「いやだ」
ミケランジェロはかわいい猫の顔で
「颯真。こんな言い方はしたくないが、颯真のせいだ。石を勝手に奪って合成するなんて、僕は君の妹を魔法少女にしたかったんだ‼」
くそーなんてやつだ。妹を狙ってたなんて。変態の餌食になる所だった。
しかも、石は勝手にそっちが持って変身したせいだろ。人のせいにされたら困る。
颯真は
「ならやる……が、また石を作ってくれるんだろうな」
ミケランジェロは
「作るっていってるけど、みんな最後だと思った君の変身シーンをまた見ないといけないなんて絶望感が漂ってて、とても言えそうもないよ。僕は颯真の魔法少女姿が好きな変態だと思われてるし、言いにくいんだよ」
くそっ、誰にも望まれてない。颯真は
「なら、新しい石に服だけでも普通になるようになんかできないか?」
それならなんとか続けられる。ミケランジェロは
「それが、新しい石はデザインがまったく違うものだったのに、さっき変身した服は元の服だっただろ。色しか変わらないみたいだ。だから、色違いにしかならないよ」
あまりにも、希望がない。最初の石、強すぎる。
颯真は
「それで、強くなったのか?」
魔帝から、守れるくらい強くないと話にならない。そしたらミケランジェロは
「まぁ、石が2つ分だからね。ただ例のない事態だからあまり確かな事は言えないよ」
そんな事を言われる。こうやってグダグダしててもしょうがない。戦える人がいないって事は続けないといけない。それがわかった。
颯真は諦めて立ち上がった。すっかり日も沈んでしまった原っぱには、やるせない風が吹く。この時間には魔法少女を卒業していたはずなのに、現実厳しい物だ。ぽっかり開いた穴を横目に帰る。
猫は静かについてきた。しばらくしたら、歩くの疲れたから抱っこしろと猫に言われた。
ー魔帝はその頃ー
「普段着って物がいるのに、普段着とはなんぞや?」
すっかりゴスロリのいつもの格好にもどって玉座に座っていた。
ドロシーの言うことは聞かない方がいいと言った話があったため、他の側近にも聞く事にした。
のんびりとした真面目な少女だ。変な冗談も言わないから信用できる。露出のないきちんとした服装だ。最初から、こっちに聞けば良かったと思う。
「普段着ている物……と言うことですか?私達の感覚ではよくわかりません。だから、ご自分の目で見て回ってはどうですか?」
まさか、人間の世界に自分で見に行けと……
メアリは考えた。そうだ。そう言って颯真と仲良くなれるんじゃないか?
メアリは
「でかした。お前はなかなかやる」
まさか、わからないから自分でやれ。の丁寧形で喜ばれるとは……。
メアリは高笑う
「はーっはっはっは。颯真、待っていろ。私が行く。喜べ‼」
女の子は
「それで、人間界にはどんな服で行くんですか?」
メアリは驚く
「のわっ、わからない‼」
なかなか前途多難なのである。
女の子にとって、服を選ぶと言うのは大変な事らしい。
特に異世界の異性の好みに関しては難しいらしいのだ。