ねこパニックっ!
思い立ったら行動ということで短編を初めて書いてみました。
読んでよければコメントしてくださいまし。
この物語を読んでどう思ったか…私!気になります!
ということで今の自分が最大限書けるものを書いてみたので是非見ていただきたいです。
初めに言っておくと俺は猫が大好きだ。好きなのだが、俺にはどうしても治せないことがある。
それは<猫アレルギー>だ。
大好きで触りに行こうとするのだが、数分後には目が充血し、体中が痒くなる。それと、くしゃみが止まらない。
引っ掻かれると、傷口が痒くなって少し腫れたりなんかもする。
一言で言うと重症だな。
なのに道端で猫が捨てられてたりすると、ついつい拾ってしまう、自宅に帰ると母親が「また拾ってきたの?」と呆れた顔をしながら言ってくる。
お蔭様で我が家には3匹の猫が居る。
勿論、自分の部屋と猫の部屋は分けている、そうしないと俺が死んじまう。
俺、坂上 亘は何とも言い難い運命みたいなものを背負っている。
「全く……好きなのにアレルギーってどういうことだよ……」とボソッと呟くと、隣で一緒に歩いていた親友の祐樹が顔を覗かせる。
「好きって、誰か好きな人でもできたのか? 俺の情報に入ってこない……ということは他校の生徒かな?」
少し興奮した面持ちで言葉を投げかけてくる。
「ちげぇーよ、家の猫の事を考えてたんだよ」と即答すると「なーんだ」と期待外れといったような声色で覗かせていた顔を引っ込める。
「亘って気持ち悪いほど猫好きだもんな~」
「気持ち悪いってなんだよ」
気持ち悪いと言われて、少しムッとした表情になる。
「でもさ~アレルギー持ってるのに、よく猫を触ろ~だとか接しようとすることができるな。俺が仮にアレルギー持ってたとしたら、絶対に近づきたくないからな」
祐樹は内心で思っていたことを口にする。
「自分で言うのもあれだが、確かに通常の人だったら近づいたり触ったりしないわな」
一般的に考えると、自分が猫アレルギーを持ってるのに触りに行く人なんて頭が可笑しいと思う。
だが、そんな頭の可笑しい人物が此処にいる訳で…
「何だろうな、猫が愛おしくて堪らないんだよな」
「やっぱ、亘って可笑しいよな」
「知ってた」
そんな他愛ない会話をしながら家路につく。
分かれ道に差し掛かったところで、ふとある事を思い出し祐樹に告げる。
「あっ! そういえば猫の餌買いに行かないといけないんだった」
「いくら愛おしいからって余り高級そうな缶詰とか買いすぎんなよー」と冗談めいた事を祐樹が言うと、軽くグーで肩を殴ってくる。
「大丈夫、今月は財布が厳しいからな」
「そっか」
とお互い苦笑しながら言い合う。
「じゃあ此処でお別れだな」
と祐樹が手を挙げて言ってくる。俺は「おう!」と答え、祐樹とは反対方向の道を歩いていった。
「こんなもんでいいかな?」
そう言ってから会計を済まし、ペットショップを出る。
「今月厳しいのに買いすぎたな…」
とため息交じりに呟く。
両手に袋を持ち、肩には学校の鞄を提げている。
正に夕飯の買い物帰りの主婦みたいな、結構な大荷物だ。
幸いにもペットショップの近くに自宅があるから助かった。
そんなことを思いながら自宅の近くに着いて、玄関を開けると玄関先で猫の一匹が出迎えてくれる。
「おぉー、タマ帰ったぞ」
言うと猫がニャーと返してくれる。
少しすると残りの二匹が慌てた様子で走ってくる。
最初に出迎えてくれた茶色い猫がタマで、次に出迎えてくれた二匹の内、一匹の黒色の猫がユウで、隣に居る白色の猫がモモである。
流石に俺が居ない間、部屋に閉じ込めておくとストレスが溜まってしまうので、部屋から出しておいて自由に歩き回れるようにしてあるのだ。
その二匹もニャーと鳴きながら俺が手に持っている袋を見つめる
「そうか、腹が減ってんのか」
と言い、二階の自分の部屋の隣に誘導する。
自分の部屋の隣は元々倉庫だったのだが猫を拾ってからは、掃除をし半分は猫の部屋みたいな感じになっている。
因みにこの時点で俺の目は充血し既に体中が痒い
「あー、クッソ痒くなってきたーーー」
手をムズムズさせながら何とか抑える
三匹の猫に買ってきた缶詰をやり、存分に触ってから部屋を後にする。
直ぐにお風呂に入り、念入りに体を洗う。流石に猫の毛が付いたままで居るとヤバいことになる。
『猫に餌をやる→存分に触り遊ぶ→直ぐにお風呂に入る』これが毎日続いている。
何だか辛いな…そう思いながら風呂を出て洗濯した服に着替える。
夕飯を食べ部屋に戻った後、隣の部屋からは寂しそうな鳴き声が聞こえてくる
「すまない…今からでも部屋に行って思う存分触ってやりたいところだけど風呂に入ったから行けないんだ…」
呟き、猫を触りたい衝動で疼く手を抑えたままベッドの布団にダイブする。
布団に顔を埋めて数分後、やはり猫の事を考えてしまう。
(何故、あの三匹は俺以外の家族に懐かないのだろうか?いつも俺に飛びついてきたりするし、猫のくせにお風呂が好きだったりするし…)
と内心で疑問に思う。
「わっかんねぇなー」
そう言い放ち、ベッドの上で転がり仰向けになる。
「明日は土曜で学校も休みだし、ペットショップにでも聞きに行くかな…」
そう思いながら少しすると睡魔が襲ってくる。
その睡魔に抗うことが出来ず、重くなった瞼が閉じ視界が段々と暗くなっていく。
深夜3時過ぎ
ギギギィーと何かが開く音が響き渡り、ガサゴソと音がする…
そんな音には気づかずに亘は爆睡している。
三回程、鈴っぽい音が聞こえたのには気づいたが、重く閉じ切った瞼を開ける事ができずにそのまま深い闇の世界へ落ちていった。
翌朝
重い…瞼を閉じながらそう思っている。
左右の腕は何かに捕まれ、体の上は暖かくて重いものが乗っている感じ。
直ぐには瞼を開けずに予想してみる。
(恐らくは部屋から抜け出してきた猫だな、偶にあるんだよな~部屋から出てきて俺のベッドに入ってくる…これに違いない)
そんなことを予想してみる。
(特に前なんか酷かったな、朝起きたら猫が居て体中が痒くてクシャミが止まらなかった…その日は早々に風呂に入った思い出…)
(ん??)
そこで一つの疑問が生じる。
先ずは猫が左右に居て、上にも乗っかっていたとしても体が痒くなっていないしクシャミも出てない。
痒くもならない、クシャミも出ないという事は猫ではない。
じゃあコレは一体なんなのだ?
それに二の腕辺りにフワフワで柔らかい感触が感じられる。
俺は異変を感知し瞼を少しずつ開け、左右と体の上を視認し心臓が飛び出そうになり叫ぶ。
「うぉあ!!」
如何にも間抜けといった様な声を出す。
何故なら、俺の左右と体の上には裸の女の子がそこに居たのだから。
余りの光景に驚き、手で自分の顔を覆って隠すが、やはり気になり指の隙間から目を出して見てしまう。
美しい肢体に華奢な体…正に絶世の美女と言わんばかりの女の子達だった。
すると上に乗ってた黒髪の女の子が此方を見つめて
「どーしたのダーリン♡」
と目を擦りながら言い放つ。
いきなりそんな事を言われ透かさず
「ダ、ダーリン??」
と声が裏返ってしまう。
俺の声に気づいたのか左右に居た女の子が起き上がる。
右には銀髪の女の子、左には茶髪の女の子が確認できる。
茶髪の女の子が腕に飛びつき
「もぉー亘君ったら寂しかたんだから~」
と言い、腕にBカップぐらいの柔らかいものが押し当てられてビックリする。
間髪入れずに、銀髪の女の子も腕に飛びつき
「…私の方が大きいから………亘は絶対に私の方が好きに決まってる…」
と小さい声で訳の分からない事を言い、やはり腕にDカップぐらいの柔らかいものが押し当てられる
そして何故か茶髪の子がムッとした表情になる。
すると二人を見てか黒髪の女の子がニコニコしながら口を開ける。
「あ~二人ともズルいよー!ダーリンは私の方が大好きだもんね!」
言いながら真正面から抱き着いてくる。
やはりコレも銀髪の子より一回り大きいEカップぐらいのものが体に押し当てられる。
直接、肌に伝わる温もりを感じる異変に気付き見ると何故かパンツ一丁で服が脱がされていた。
左右と真正面から柔らかいものに押し付けられる感触。
(ヤバいヤバい!!よく分らんが非常にマズい!)
「っちょ…三人とも落ち…着い…て」
そんな言葉を無視し更に押し付けられる。
今起きている事態を整理することができるはずもなく混乱する。
「ユウ!モモ!あんた達離れなさいよ!」
と茶髪の子が言い放つ。
聞いたことのある様な名前が出てくるも俺は考えることができなかった。
「…そう言うタマが…離れたらいいじゃない…貴女がくっ付くから亘の温もりが体全体で味わえないじゃない…」
と銀髪の子が小さな声で言う。
言われた瞬間、茶髪の子が「なによ!」と威嚇する。
「二人とも仲良く♪あっ!でもダーリンは私のものだから二人には譲らないよー♪」
とニコニコしながら黒髪の子が言い放つ。
「あんたが一番抱き着いてる面積が広いじゃない!ユウ!あんた一旦離れて私と変わりなさい!」
黒髪の子に茶髪の子が言う
三人とも譲らないといった様な感じでお互いを睨み合いながら更に柔らかいものが押し当てられた。
その勢いで起き上がった布団に押し戻されてベッドで仰向けの状態になってしまう。
腕と掌に更に暖かく柔らかい感触がする。
(布団の中で見えないが、胸ではないだろう…という事はまさかっ!!)
思った瞬間、顔が赤くなり沸騰したお湯みたいに煙が出そうになる。
どうやら右の銀髪の子、左の茶髪の子、共に自分の股近くの太ももに俺の手を挟んでいる様子。
指を少しでも動かしたらヤバいことになるのは明白だった。
(これはいけない…ヤバい)
異変に気付き不思議そうな顔で三人は「どうしたの?」と言う。
更に肌が密着し、俺は(もうダメだ…)と内心で悟った瞬間
鼻から鮮やかな赤色を噴射し、その場で動かなくなってしまう。
「ダーリン!ダーリン!起きて」
と心配した声に次いで
「いけない!亘君が血を出して気絶しちゃった、あんた達!拭う物と冷たい水持って来なさい!」
冷静に指示を飛ばす声
「亘…亘…うぅっ」
泣きながら名前を呼ぶ声が微かに聞こえた。
俺はそのまま視界がシャットアウトし、完全に気絶してしまった。
………to be continued??
この物語続くのかは分かりませんが綴ってみました。
続編ものは中々続かないから取りあえず1話?で完結する物語を綴ってみたわけですが…ってこれ完結しているのかな??してないよねw
恋愛ものというかハーレムものですねはい…書いてみたという訳で…ふぅ
現実でもこんなことが起これば私はこの世に生まれてきてよかったと思える
自分でも何言ってるか分かってません。
ここまで読んでくださった皆様に感謝感激です。
次回作も何か頑張って書くので応援してくださいお願いします(懇願