7話 対人戦レッスン1
どうしたんだろう・・・急にアクセス数が伸びて・・・きてます?
そのまま、ぽいっと、けさ切りで切り捨てた腕を投げ捨てる。
「おいおい、そっちも最上級職のバトルマスターじゃないのか?」
ドクロさんの言葉を無視して、必死に腕を取りにいく。
禿マッチョ。
「キース!ヒールだよ!ヒールくれよ!!!」
「あっ・・・ああ、ヒール。」
淡い光が腕を包み、ゆっくり回復していく。
10秒ほどかかり、腕はくっつくが、禿マッチョは青白い顔のままだ。
「キース・・・足りねえ。まじ半分ぐらいHP減ってんだよ。」
「まじかよ。ハイヒール・・・・ハイヒール・・・どうだ?」
「ふう・・・助かった。ちっ、ちょっと油断しちまったぜ。」
汗を拭きながら、ゆっくりとこちらに向けて、言い放す。
「お前死んだぞ。完全にな。」
「キーーーース!!フルエンチャントしろっす!やつらをバラバラにしてやる!!!!」
「ふう・・・わかったよ。あまり時間かけるなよ。」
なにやら一生懸命バフをウィザードロードがかけまくっている。
「そうだ・・・マグマ。こっからレッスン1だ。」
「あ・・・あ、うん・・・いやそうじゃなくて!?あれって首都プロローグで暴れていた職業の人と一緒じゃないの!?大丈夫なの?!」
「いいから。そんなことは対した問題じゃない。とにかくこれから俺の戦いをじっくりみること。見る点はおれの指先、足のステップ、あとは剣の軌道、あいつらの動きは今回は特に見なくていいぞ。」
「はい。」
「よし。」
「死ねや!!!糞ノービスが!!!!」
さっきの倍のスピードでこちらに向かってくる。
「よいしょっと。」
ちょいちょいっと軽いステップを踏む、その後、
相手が向かっている方向へ軽くバックステップ後、左から右へ剣をなぎ払い、
「見えるぞ!!油断しなければこんなもの!!!」
「なぎ、二段。」
軌道が変わる。左から右に剣が走ったかと思えば、一瞬にして剣が消え、右のなぎ払いに切り変わった。
「なっ!!!」
初撃は受け止めたはずなのに、逆方向から衝撃が走る。
まるで、はさみではさまれたかのような衝撃。
ズグシャッ!!!ヒュンッ!!
ただ、ダメージ方向は逆方向からの衝撃。
勢いは止まらず役所の壁にめり込む。そのまま、禿マッチョは瀕死状態になった。
「え・・・?」
全員なにが起きたかわからず、唖然。
指示を受けていたマグマだけが少しだけ、少しだけ見ることができた。
「ゴラン!?ふざやけやがって!!!ノービス焼きにしてやる!!」
「ファイアフ・・・。」
スタタン、スタッ、スタッ、っとさらに激しくバックステップを踏むドクロさん。
スコココココンという音と共に、何か射出され、ウィザードロードを貫く。
何か不可視のもの15発程度だろうか?ぶつかり、ウィザードロードも瀕死状態になった。
「終了っと。なんだこいつらただの養殖野郎か。」
「おおおおおお!すごおおおおおい!!」
はじっこで震えていた3人のノービス達がかけよってきた。
「なにあれ!?なにあれ!?うそ?!ノービスってこんな強くなれるの!?」
「どうやったの!?どうやったの!?」
「かっけえ・・・・かっけえ。」
ただ、こういうのはまんざらでもなさそうにソワソワしている。
「まあ・・・がんばれば皆もなれるぜよ。諸君。」
しゃべり方が変である。
つっかかったり、しゃべり方が男っぽい子たちであるが、このノービス達全員女性。
これは、フラグがたっちゃうのか。というところだからキョドってしまうのは仕方がないのかもしれない。
「とにかく、ありがとう!あっ!!ギルマス!」
なんか、すごいキラキラした鎧の人が走ってきた。
「はあ・・・はあ・・・、大丈夫だったかい!?なにかよくない奴に絡まれてるってきいたから急いできたんだ!!!」
キラキラしてたのは、鎧だけじゃなく、顔も・・・キラキラの金髪イケメンだった。
「君かい?!助けてくれたのは?!ありがとう!!!」
ニコっと爽やかな王子スマイルをこちらに向けて、ブンブンっと手を握って握手してきた。
「ギルマス~。早いですよ~。置いてかないでくださいよ~!」
またきた。キラキラした僧侶っぽいのが。
どちらかというとカワイイ系ではあるが、どうみても美少年である。
なにこのイケメンパラダイス・・・・はっ!!!
ノービス3人組は目がハート状態になっている。
「わるかったね。何かあったらうちにいってくれ。力を貸す、ギルド「黄金の剣」をいつでも頼ってくれたまえ。いくよ。新人達。」
「「「ハイッ!!ギルマス様」」」
そのまま、5人でキャッキャしながらどっかいってしまった。
ちなみにこの間ドクロさんは一言はしゃべっていない。
「どっドクロさん・・・えっとお疲れ様。」
「マグマだけぇだぁ!!いい子ばぁぁ!!」
抱きつこうとするのをバックステップで避ける。
危機を感じたのかマグマの韋駄天が発動したらしい。
「とっとと・・・冗談は置いといて。」
真面目な顔に戻り、じっとマグマを見つめる。
「今の戦い、わかったか?いや見えれば上出来だが。」
う~んとうなりながら・・・、
「さっきの禿マッチョの時は、攻撃してない方を何故か防御してた気がする。」
ふむふむ、とうなずくドクロさん。
「最後の魔道士を倒したのは・・・たぶん石投げ・・・だよね?」
うんうんとうれしそうに笑顔でうなずく。
「やるね。正解。1回で気づいたのはマグマが初めてだよ。」
「あたり?でもなぜそれで倒せたのか理解できないんだよね。」
「んじゃ、最初のなぎ払いから説明するよ。」
「なぎ払いのスキルは、「なぎ払い」って全部言わなくても「なぎ」だけで発動するんだ。」
「うんうん。」
「モーションは決まっていて、右から左に180度に切るスキル。単調な軌道の代わりに攻撃力が2倍になる効果があるんだ。」
「普通であれば、こんなのモンスターのすらりん。ぐらいにしか効かないんだけど、合わせ鏡のようになぎ払いをしたあと、相手のヘソあたりで「なぎ」を発動すると、物理法則を無視して、キャンセルしてなぎ払いが発動するんだ。」
「ええっとつまり?」
「左から切りかかってきてるのになぜか右から衝撃がきた!って感じになる。」
「すごい・・・。」
「すごい・・・。じゃないぞ。剣士になったら「横一文字」ってスキルがあるから、同じことができる。出来るまでずっとこの練習だかんな。」
「剣士も出来るようになるの?!」
苦笑いしながら、
「むしろ、剣士の方が幅広く使えるぞ。ちなみに上位ギルドの幹部クラスは当たり前のように使いこなしてくるからな。」
「うひー、がんばります。」
「あとは、魔道士を倒した石投げはな・・・。」
「見せたほうが早いな。」
「ちょっとマグマ、正面に立って。」
「ここでいい??」
「おっけーだ。さて、この向かい合った状態でバックステップするとどうなると思う?」
う~んっと少し考えて、
「後ろに下がる?」
苦笑するが、しょうがないかという顔をして説明を続ける。
「半分正解、ノービスの場合スキルあるだろ?」
「・・・あっ!韋駄天!」
「そっ韋駄天が発動する。発動したらすぐ石投げを使う。ただし、投げるのではなく、石を指ではじく。」
「あっわかった・・・わかった!!!韋駄天の反動が石に乗って・・・すごい威力になる!!!!!」
「正解だ。」
「連続でステップを15回して・・・15発を一瞬にしてさっきはなったってこと?!?!」
「そのとおり。」
「すごいっ!!すごいけどきもい!!!」
「きもくない!ちゃんとしたプレイヤースキルだ!!!」
「ドクロさん以外できる人は・・・??」
じっとこちらを見つめて・・・テヘペロっとされる。
かわいくないし、微妙にイラッときた。
「とりあえず・・・レッスン1はここまで。あの二人組・・・お説教をしないとな。」




