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46話 マグマとスキル

「そんな無防備ですと怪我しますよ。」


とりあえず、怪我をしないように準備運動をするマグマ。


そう、いくら上級職でも装備もなしに戦うのは無謀だ。

そのまま動かないで腕を組んでいる、


「はあ・・・たかだかノービスがわたしにダメージ与えられるわけないでしょ。いいからかかってきなさい。」


たしかに、っとうなずいて攻撃を開始した。


ただし、やることは二つぐらいしかない。

もっているスキルはせいぜいなぎ払いと石投げぐらい。


ただせっかくだから驚かせたいのが心情。


(ノービスだからなぁ・・・やるとしても・・・あれやってみよっかな。出来たらラッキーっと。)


ゆっくりとバックステップ韋駄天を発動させて、石投げ。


「だんっ。」


そのまま指弾がモコモコに飛んでいく。


ぱんっ。なにか不可視な壁にぶつかってはじける。


「おおおっ!!できた!」


見よう見まねで1発だができるようになった。


「へえ?!指弾できるんだ?!」


間髪いれず、もう一発指弾を打ち込む。


「だん!まだまだいくよ!」


そのままマグマは走りこみ、モコモコに突っ込む。


「なぎなぎなぎっと!」


通常攻撃3連続となぎ払い3連撃。あわせての6連撃で攻撃を放つ。


「おお~。」


ゆったりとした言葉で関心する。


まったく避ける様子もなく、このままだと直撃コースだ。


「ちゃんとキャンセルはできるのね。関心関心。」


ガイン、ガインガイイインすべて不可視の壁にはばまれる。


(スキル??なにこれ?バリア?)


モコモコは微動だにしてない。


しかもかなり余裕なのか、そのまま文庫本を取り出し読み出した。


「だいたいわかったかな。じゃあ次はこっちからやってみようかなぁ。どうしようかなぁ。」


しゃべっている間に何か赤い弾丸が飛んでくる。


そうまったく詠唱もなく急にでてきたため、マグマも驚く。


その弾丸がピタッととまると、赤いレーザーがマグマに襲い掛かる。


「ちょっなにこれ!」


腰をおとしてレーザーを避ける。


「ほらほら、避けて避けて~。避けないとたぶん一撃で瀕死になるよ。」


いつのまにか二つの玉になり、レーザーで襲い掛かる。


それに対し、ジャンプ、しゃがみこむ、体を逸らすとすべて避ける。


「すごいすごい。じゃあもう1個。」


もうひとつ増える。


これまた詠唱すらしてないどころか、文庫本をよんでいる。


「むりむりむりむりむ・・・。」


被弾する、その瞬間ほかの二つが集まりマグマを蹂躙して瀕死になった。


「こんなもんか。思ったより強くてびっくりしちゃった。」


パタっと文庫本を閉じてマグマに話しかける。


思った以上に実力があったことに満足してほくほくしている。


「ひどいですよ!なんですか今のは!」


首をかわいくかしげて、


「ただのファイアーボール?」


「なわけあるか!なんかレーザー出てたし!なんか追ってきたし!」


ふうっとアメリカン風に両腕をあげる。


「追うし、レーザーでるよ?ファイアーボールだもの。というかスキルアレンジはまだ習ってないか。・・・まだ無詠唱もまだみたいだしね。」


う~んっとうなりながら一言。


「マグマちゃんが知っているファイアーボールってこれじゃないの?」


そういうと、さきほどより一回り大きな火の玉が出現し、室内の隅に飛んでいって着弾する。

そして着弾したかと思うと、そのまま炎が踊る。


「それっ!」


うんうんと納得するマグマ。


「でもこうやってこうやってこう。ほらファイアーボール。」


そういうと、火の玉がゆっくりと安定して赤く光る。


そうさっきマグマを襲った弾丸だ。


「まっそんなことより、ちょっとマグマちゃん。声出さないでスキル発動してみて。」


「え?はい。」


ガキンっ、っと無詠唱でスキルが発動した。


「あっあれ?あっ・・・!!!なるほど!」


(そうやって無詠唱をするのか・・・つまりスキルのトレースってこと?なるほどぉ!)


納得がいたのかうんうんとしきりにうなずく。


(あらら・・・、教えちゃまずかったかな?でもこの子のことだからあとはきっかけだけだったから問題ないかな。っというかこれまたすごい逸材を見つけたもんだなぁ・・・。一ヶ月でこの実力とか末恐ろしいわ・・・。)


「まっいいでしょ。合格合格。ちゃんと無詠唱も練習しとくのよ??じゃあ明日はまかせたよ。ほらほら明日から狩りだから帰った帰った。」


「ちょっ用が済んだら扱いひどい?!」


とりあえず、モコモコには認められ、明日に備えてコテージに帰ることにしたマグマだった。











「っでどうだったんだ?」


コテージから帰ってくると、すでに二人はリビングでくつろいでいた。


この二人、もうだいぶ打ち解けていて完全にユウキに対しては恐れなくなっている。


今後一緒に住む以上、仲良くなければいけないためいい傾向である。


さっきまで二人はテレビを見ていたが、マグマが帰ってきた瞬間、閉口一番にユウキが職員室で何があったのか聞いてきた。


「なんのこと??」


一応とぼけてみた、ただ真剣な顔で再度問いかけられ、これはごまかすことは出来ないだろうと判断し、マグマはしょうがなく話しはじめた。


「エリートコースと冒険者コースの険悪ムードの話だよ。」


よくわからないのか首を傾げるユウキとフルーフ。


「なんでその事でわざわざマグマちゃんが呼ばれるわけ?」


「お前って委員長とかそんなんだっけ?」


たしかに疑問としてはもっともである。


今のところ、二人には一般人ということで付き合っているのだ。


「う~んちゃんと言っちゃった方がいいかなあ。」


そういうと、犬のバッチを見せる。


「これわかる?」


うん?っと首を傾げる二人。どうやら本当にわかっていないようだ。


人によってはすごい勢いで逃げ出す人もいるのになぁ。



「なにこれかわいいバッチだね~。」


「なんか新しい装備なのか?」


ある意味知っている人は知っているバッチだが、一般人にはなじみが薄いバッチ効果だ。

ギルドバッチそのものが珍しいのだろうか。


たしかにギルドバッチをつけている人は少ない。


「うへぇ~。なんか変人しかよってこないバッチじゃんこれ。」


いままでの経緯からやはりばっちいものを見る目でバッチを見る。


なにせバッチを見た瞬間、PKギルドあたりは問答無用で襲い掛かってきた経験もある


「ああ~、ただのギルドバッチかな。一応私ギルドに入っているんだ。」


ほお~っと関心する二人。


「そうなんだ~。ギルドバッチってあるんだね。なんかかわいい。ちょっとほしいかも。私は入ってないかな。」


「俺もないな~。でもおれはもっとこう・・・剣っぽい感じの絵がいいなぁ。」


ある意味二人ともフリーな状態ということがわかった。


まあ、ノービス単体でいることだしそれが当たり前だろう。


「なになに?もしかしてギルドのお誘い?お誘い??」


「え?まじか?」


ある意味違う勘違いをしていたので、あわてて訂正をする。


「いやいやごめん。私の一存じゃ決められないからその話はまた今度ね?」


二人ともちょっと残念そうである。


「そっかぁ・・・残念・・・。」


「まあ、おれはフリーだからいつでもいいからな。」


なんかアピールされた。でもこのギルドでいいんだろうか、この二人はうまくいきそうな気がしないではないが。


とりあえずドクロさんに相談してみよう。

なにせうちのギルドは特殊すぎて基準がさっぱりわからない。


実は、ルシアンの場合、ドクロさんの独断と偏見でメンバーを選んでいるのはマグマの預かり知らぬところである。


「そのときになったらよろしくね。」


話はそれまでになって、そのまま三人は床に入った。









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