40話 ぼくら冒険魔眼団!!
まず最初に声をかけたのは、最初に遊びまわっていた子供たちだ。
「ねね、ちょっといいかな?」
パタパタと走り回っている三人組が動きを止める。
「人間だ~!!」
「人間がきた~!」
「人間も遊ぶ~~?」
無邪気にパタパタとこちらに走ってくる。
「遊ぶのは・・・後でね?質問に答えてくれるかな?」
キースがやさしく話しかける。
よく見るとこの三人組全員同じ顔である。
ただ、三人とも目の色が違うのみである。
「なになに~?」
「面白いこと~?」
「なんでもきいてきいて~?」
小さくかがむと三人と同じ目線になってたずねた。
「君たちの魔眼ってどんな魔眼なんだい?」
ここは子供だからこそ正直に聞くのがいいことだと判断してストレートにきくキース。
「あっおにいさん達、試練通ったんだね~」
「すごいすごい~。」
「じゃあ自己紹介しないといけないね~。」
ばっと音をたてて、ポージングをする。
一人は両手をあげ大の字、二人はシンメトリーにポージングをとる。
「「「ぼくら冒険魔眼団!!!」」」
どーーんっと後ろに爆発音がなる。
「ふふふ・・・。」
「驚きのあまり。」
「声もでないようだね。」
いったいこの特殊効果はなんだろう。
「ええっとそういうのはいいかな。あとなんで名前じゃないのかな?それよりも君たちの魔眼を教えてくれないかな。」
キースが普通に返答をする。
「「「反応薄っ!!」」」
「へん。もういいよいいよ。」
「やる気なくなった~。」
「帰ろっかな~。」
(あほ~。機嫌損ねてどうすんだよ。これで聞けなくなったらどうするんだ!)
(だってめんどくさくないですか?餓鬼どもの相手なんて。)
思った以上に冷たい反応のキース。子供たちになんかいやな思い出があるのだろうか。
頭をぽりぽり書きながら反応する。
「すげえな!今の効果音どうやったんだ?!」
素直な反応をするバッカーノ。
目をキラキラさせる三人組。
「おおおお!わかるであります?!」
「わかる人にはわかるですね~。」
「いい人~。」
すごく切り替えが早い三人組だった。
「いい人なら教えてもいいかな~。」
「私たちの魔眼を紹介するよ。」
すっと前にでる青い眼をしたことが前にでる。
「私の魔眼は、さっきの幻影を出すことができる魔眼です。」
幻視の魔眼:
攻撃力、防御力はないがすべての視覚に対して、
幻惑を見せることができる。
ただ制限時間は5秒。
次は赤い眼の子が手を上げながら元気よく声をだす。
「次はぼくの魔眼だね。僕の魔眼は単純に肉体強化の魔眼だよ。」
肉体強化の魔眼:
肉体のステがすべてあがる魔眼。色が青く光る。
スキルとの上書きが可能。
制限時間は5分。
そして、最後は黒い眼の子だ。ボソボソと小さな声で説明をする。
「あとはわたしの魔眼かな。わたしの魔眼は観察の魔眼だよ。」
観察の魔眼:
対象のレベル、スキルを見ることができる。
ものの鑑定も可能。
「私は幻視の魔眼がすごく魅力的ですね。」
キースがいう。
たしかにキースの場合、幻視の魔眼と魔法スキルを両方使えば、対人戦では
かなりの脅威になりうるだろう。
「後報支援として観察の魔眼がいいの。」
作戦やPT戦で力を発揮するプロフェッサーの姫としては、相手の力量がわかると、
作戦が立てやすいため、観察の魔眼は一番うまくつかえるだろう。
「やはりおいらは肉体強化の魔眼がほしいっす。」
「ええっとぼくは・・・」
バッカーノが選ぼうと声をだす。
「お前にあうのはこの中にゃないな。」
ずばっと切るドクロさん。
うんうんとうなずく三人組。
「っで譲渡ってどうやればいいんだ?村人に認められるってどうすればいいんだ?」
魔眼に対して口を出していないドクロさんが答える。
ニッと笑って三人が口を開く。
「「「認めるといったら決まっているよ。決闘ゴッコだよ!!!」」」
やはり子供といっても魔族は魔族だ。
「やるしか・・・ないみたいだな。」
うんうんと元気にうなずく三人組。
「じゃあ、手っ取り早く3人対3人でしようよ!」
「そうだね。それが楽しいよ。」
「よーし負けないぞ~。」
勝手に3対3に決まった。
まあ、一人ずつではなく、手っ取り早くていいかもしれない。
3人組 VS ゴラン、キース、姫
この組み合わせとなった。
「んじゃいくよ!」
「よーい!」
「開始!!」
三人組が勝手に合図をするとそれが、開始の合図となった。
さすがに子供なので先手はあちらが基本だろう。
いうや否や赤い目の子が突っ込んでくる。
ギラっと眼が赤く光る。
ゴランが前に立ちはだかる。
ゴワン!ドゴン!ズガゴン!っと予想以上に強力な拳をたたきつけてくる。
スキルも何も使わない、ただ殴りかかってくるだけだが、すべてを逸らしきれなく、ダメージをうけるゴラン。
無詠唱で、そらしたり、はらったりしていてもだ。
あまりのスピードにつかむことが出来ない。
すると後ろの青と黒の魔眼が光る。
赤い子の人数が3人に増える。
「わきから、顔面」
ズバン!っと赤い子がわきを殴った後、顔面を殴打する。
たまらずふっとぶゴラン。
「あの観察の魔眼、スキル範囲も見えるの。」
観察の魔眼を冷静に分析する。
「すごいね!おねえちゃん1回の攻撃でそこまでわかるんだ~。」
ふっとぶゴランの後ろから爆発の余波が出る。
後ろでキースが無詠唱でファイアーボールを爆破し、余波でゴランの体勢を立て直した。
とんとんっと杖をふると、ゴランが回復する。
「・・・!?キース!?無詠唱!?」
キース自身もハッっとする。
「本当に・・・。出来た!?」
驚愕の顔でキースを見る、姫とドクロさん。
そう、回復の無詠唱はどうやってトレースするかはまだ上位でも探している最中なのだ。
ルシアンのウィザードロードでも出来るには出来るのだがいつも、『なんとなく?』ですまされてしまっていて後続が育たないのだ。
「キース!今のはどうやった?!」
無言が流れる。
「えっと・・・なんとなくですかね。」
「「お前もか!(なの!)」」
姫とドクロさんの声がはもる。
「いや・・・。でもこれドクロさんのマネというか・・・そんな感じですよ?」
クイクイッ。クイッっと縦と横に杖をふる。
ファイアボールが4つほど出現し、子供たちに襲い掛かる。
「えええええええええ?!」
3人とも吹っ飛ぶ。
そのまま、戦いらしい戦いも無く、キースの無詠唱一撃で終わってしまった。
「おいおい・・・。育ちすぎだろう。」
あきれた顔で、だがうれしそうにキースの成長をみるドクロさんだった。
「ふひ~。」
「おにいさんたち強いね~。」
「人間なのに強いね~。」
あきれを通り越して、感嘆の賛辞を三人に送った。
「私なにもしてないの。」
ぼそっと姫がつぶやくが、
「ああ~。でもさどうみても三人の中で」
「おねえさんが一番強いよね。」
「さりげなく、いろいろ支援してたの見えたよ。」
実は、こっそり肉体強化や防御などこっそり行っていたのがばれたらしい。
「あなどれない子供たちですの。」
「とりあえず。」
「ぼくらの。」
「わたしたちの。」
「「「魔眼を譲渡するよ。」」」
そういうと、各々の目を見つめる。
すると一瞬三人の眼が光る。
「「「譲渡完了だよ。」」」
特に三人とも眼が変わった様子がない。
「使い方は簡単だよ。」
「スキルの使い方と一緒。」
「魔眼の名前をいえば発動するよ。」
そして一呼吸。
「あとね。」
「慣れれば、名前を言わなくても。」
「発動できるようになるからガンガン使ってみてね。」
楽しそうにしゃべる。
とりあえず三人の魔眼が完了した。




