33話 キースとゴランとブレイブ2
ゾクッ!!
気付かれた!?殺される。
いや絶対殺される!!あれは別格!別格なのだ。
一瞬だけ殺気が広がる。
「どうしようかなぁ。でももう殺すの飽きたかなぁ。」
ふんふふ~ん♪と鼻歌まじりに手をプラプラさせる。
さらに殺気が広がる。
これはもう殺気でなく、スキル「威圧」である。
この威圧は相手がひるんだ場合、10%のステータスをさげることができる。
そのままスッと視線・・・目隠しをしているから視線はないが、殺気が霧散する。
「・・・。面白いから放っておこうかね。」
「どうしました?ギルドマスター?」
にっと笑うと手をパタパタとふる。
「いやなんでもな~い。」
「あちらになにが?」
こちらをふと振り向くめがね銀髪。
「なんでもないっていってるじゃないか。余計なことしない。」
「はっはあ・・・。」
「おれはやくカニ食いたいんだけど~。はやく帰ろうよぉ。」
「はいはい。ではいきましょうか。」
三人はそのまま森に消えていく。
ゴランとキースはその時、死ななかったことだけを感謝していた。
「うっ・・・はぁ・・・。」
「殺される・・・かと・・・思ったっす・・・。」
そして耳元に聞こえる。
『殺しませんよ。復讐するなり待ってますよ。ため息はいたお二人さん。』
唐突に声が聞こえた。
ぶわっと恐怖を煽る。
逃げたい。とにかく逃げたい。遠くまで逃げたい。
だがふつふつといままで、ブレイブであったこと、楽しかった思い出、悲しみあった笑いあった仲間たちを思い出す。
大きな憤りを感じる。
そして、激しい怒りが。
「くそ・・・。」
悔しい・・・。まったく動くこともできなかった。
ギルドマスターでさえ勝てなかった・・・。だがそれでいいのか。
今は勝てない。だが、強くなればいい。
今のままじゃ駄目だ。
今は狩り中心の生活だったんだ。
ブレイブの人達は、ナイトマスターもいた。
きっとギルドの拠点である宿にいけば、たしか最上位職になるための効率がいい狩りの方法が記された巻物を保管しているっていってた。
そのうち見せてあげよう。今は初心者だから基本に忠実にしてくれと言われたが・・・。
今は緊急のときだ。
悠長に事をかまえていてもいいことはまったくない。
ただ、レベルをまずあげよう!!まずは同じステージに上がらなければ意味がないんだ。
走った。森をとにかく走った。
今もう「ブレイブ」は無い。
「ブレイブ」にはお金が無い。
無いからワザワザここのカニをとりにきた経由がある。
その代わりブレイブが集めた装備がある。
ブレイブには狩りで培った効率のよいレベルあげ方法がある!
まずはこれを物々交換で対人用の装備と交換することが先決だと思考する。
そう、この後知ったのがドクロさんも似たような経験をし、同じ動きをしていたことに驚きを隠せない。
この時は復讐心に完全に飲まれていた。
そして私たちは首都プロローグに戻った。
「キース。これからどうするっす?」
特に後ろを振り向かず答える。
「装備をそろえて。レベルをあげるのが先決です。とにかくやつらと同じステージに立たなきゃいけない。あとブレイブの効率の良い狩り場をかたっぱしから回る。」
ギリッっと歯に力を入れる。
「おれも・・・絶対に許せないっす。いや許せないっす。」
「キース。復讐するんすか?」
「ああ。ゴランはどうする?」
考える暇もなしにゴランも答える。
「おいらも怒りがとまらないっす。せめて一太刀、あいつらに浴びせないとおれ自身許せない。せっかく出来た仲間を・・・。ただの効率の道具にされたんっす?」
「ああ、ただ気をつけないといけない。俺たちの服装やしゃべり方、すべてあのギルドマスターには見られていた可能性がある。」
「やはりっすか。」
「口調も変えよう。僕は特徴ないがゴランは見た目も変えないとな。」
現在の格好は、キースは比較的短髪の髪で赤色、服装は魔道士の普通のローブ。
ゴランは巨体にあわせて、大きな手甲を装備し、に大きな鎖を巻いて装備している。
服はそのまま速度重視ではないため、ハーフプレートを装備している。
「レベルをあげて、lv99になったら、ブレイブにあるものと露天にある一番高くて効果がある装備と交換しよう。」
「そうっすね。じゃなくてそうだな。」
まだたどたどしいが、慣れればきっと普通にしゃべれるようになるだろう。
そうしゃべっているうちにブレイブが拠点としている宿屋にたどり着いた。
一応は警戒しながら中に入る。
もしかすると、あのギルドマスターの気が変わって殺しにこないとは限らないからだ。
そして、手に入れたのが恥ずかしながら偽者のフレアドラゴンの衣など、偽者がまじったものだ。
ただ、性能はよかったことはたしかなんだ。
そして、3週間私たちは寝る間も惜しんで狩りした。
とにかく狩りをした。
、睡眠時間は3時間もなかったかもしれない。
ただ、怒りと復讐でとにかく、レベル上げをした。
さすが狩り中心のギルドの情報だけあって、恐ろしい勢いでレベルがあがった。
しかし、それでも3週間はかかったのだ。
そう心に決め、俺は最上位職であるウィザードロードになった。
そしてもちろんゴランは私を守るためにバトルマスターなのに防御中心のスキルをとっていた。
ゴランが前衛をしながら、私が攻撃と回復を担当することで、コンビという狩り方をとっていた。
本来一番効率がいいのが、三人組なのだが、コンビでもやりようがある。
しかし、心のバランスが崩れたのかあれだけ優しかったゴランも荒れていた。
「よお!キース!やっとlv99になったぜ!!」
強がっていることはたしかだ。
しゃべり方も変わっている。まあよくある力におぼれているのに近い状態なのかもしれない。
それで強くなるならば問題ないのだ。
元々気弱な性格のゴランは口調を直したのはよかったかもしれない。
「あとは、技術だな。」
「ああ。」
そこでいくつかピックアップした。
やはり技術をあげるべき場所であれば、攻城戦かな。
ブレイブで聞いたことある「黄金の剣」だな。
対人に対する情報はいろいろあるがステップアップとして中位ギルドから入らなければいけないだろう。
「黄金の剣」は比較的門戸が開いているといううわさを聞いた。
そして「黄金の剣」のギルドマスターと会話をする。
「実はさ。入団するのに試験が必要なんだ。」
キラキラとした黄金の装備をしたイケメン剣士がいう。
そんな話はさっぱり聞いたことが無い。
「冒険者協会から出てくるノービス3人を脅してほしい。」
いっていることがわからない。
だが、ギルドマスターのいっていることだ、実は入団するのに試験があったのだろう。
「実はそのノービス3名はうちのギルドに入る予定なんだ。そこで必要なのがやはりあちらにも入団する試験が必要ってことになったんだ。」
そのまま沈黙を守る。
「その度胸試しのために、絡んでほしい。」
つまりある程度脅して、その後きっちりギルドマスターが登場し、説明をしてくれるいう話だ。
既存の「黄金の剣」のメンバーだと、そのノービスたちは顔を知っているので抜き打ち試験にならないからお願いしたいとのこと。
「まあ・・・それぐらいなら。」
ポンっと手をたたき、喜ぶギルドマスター。
「ありがとう!いやぁ・・・君たちみたいな有望な方々に頼むのは心苦しいのだが、頼むね!」
ただ単純にノービスを脅すだけだ。
もちろん殺すつもりもないならばこちらとしても問題がない。
それでも私たちはなりふりかまってられないんだ。
今後やつらに復讐するために。
そういって私たちは、冒険者組合の前で待ち伏せを行った。
ここまでで一部となります。
一部はあくまで、ノービス偏となります。
二部からは少し『種』と日常系が多くなります。




