31話 ルシアンVSアベンジャー3
一応はタグどおり『主人公最強』は回収できたでしょうか。
「さてと。まあなんだかんだでお前ら役立ったから。」
ジャキっとレーヴァテインを肩にかかげる。
「瀕死状態までで、勘弁してやるか。」
一瞬ひるむ三人。
「まっとりあえず牢獄行きだがな。」
チッと舌打ちをするアサシンマスター。
「マグマ達もだいぶ調子に乗ってたからな。少しいい薬になっただろ。」
ピキピキっと上から目線に青筋をたてるプロフェッサー。
「ぶぁか!!こちらはなんだかかんだいって三人!そっちは2人!しかもlv189が一人こっちいるのよ!」
相手のプロフェッサーが叫ぶ。
「なにが帝王よ!ドクロさんよ!聞いてあきれ・・・」
「ごちゃごちゃうるせえよ。」
一瞬ドクロさんの手元がぶれる。
すると、ズバンっと音がなるとプロフェッサーが瀕死になる。
「え?」
「まずは・・・一人だな。」
指弾を放つ。
ただし、いままでと違い無詠唱の上、モーションすら見えない。
ズッゴーーーーン!!!後ろにあった大きな岩が吹き飛ぶ。
せいぜいめり込んでいた指弾が破壊力がありすぎて爆砕した。
もちろん弾丸はそのまま、森すらも見えないままつらぬく。
「お前らさ。勘違いしてねえか?」
戦闘中だがはっきりいって余裕。余裕なのである。
「お前らアベンジャー『復讐者』だろ?・・・あのさぁ?お前らの元のギルドつぶしたの。誰だかわかってしゃべってるの?」
「・・・!?!!」
ジャキっとカタールを掲げ、ドクロさんに走りこむ。
「うおおおおおおおおおおお!」
力の差を感じているのか、焦る、焦る、焦る。
そして技スキルをぶちこんでくる。
「ソニ・ソニックラストブラスター!!!」
アサシンマスターの技スキルの中で最強を誇る。
単純にカタールを振りますのだが、その速さが異常で256連撃で球体になる攻撃。
さらに、技をキャンセルし、ソニックラストブラスター2段で攻撃をする。
「くすっ。」
姫がわらう。
すっとレーヴァテインをだし、おもむろに軽くつく。
ピタっ。
回転がとまる。
剣の先で二つのカタールがピタっととまる。
「つまらない攻撃をするなよ。」
そう攻撃の起点を1点をつくだけでスキルの発動をとめた。
ため息を放つ。
「なんだよ?!こちとら最強のスキルだぞ!?こんなことうちのギルドマスターでも出来ないぞ?!ノービスのくせに!ノービスのくせに!ノービスのくせに!」
「おまえらレベルのギルドマスターと一緒にすんな。」
そのまま、ただ暴れる。
技スキルを発動する、影が走る、カタールをドリル状にして突く!なぎ払う!
さすがにlv189だ。
恐ろしい勢いで余波がまわりに。
ズゴン!!!ズゴン!ズゴン!!
パンッ、パンッ、パンッ!それをまるでハエを払うようにパリィする。
「さっさとぶっぱなせ!!!」
アサシンマスターが叫ぶと、それに呼応したかのように魔法スキルを放つ。
『・・・。メテオノヴァ!!!!』
2回目の魔法スキルが発動する。
すたっとドクロさんがウィザードロードに突っ込む。
「利くかよ。」
イージスの盾で軽く払うと、メテオが一瞬にして消滅する。
「・・・!?。やはり本物か。帝王がいるのは反則だ。」
それが最後の言葉になり、ドクロに蹴飛ばされて一瞬にして瀕死モードになるウィザードロード。
しかも今の動きで、MPが回復する。
「ルシアンと事を構えた時点でアウトだよ。」
「さて、がんばれ。耐えろよ。もしくは避けみろよ。」
倒した瞬間、韋駄天を発動し、3人に増えるドクロさん。
これはスキルではない。
あまりの熟練度の高さに単純に『三人に増えたように見える』のである。
しかし、世界はこの現象をスキルと認知した。
奥義『三分身』として。
「なんか増えたし!!!」
「なぎ。たて。三段突。」
三人にかこまれ、縦から横から前から三方向から攻撃がくる。
「こんなのよけれるわけな・・・。」
三方向からの15連撃。一瞬にしてアサシンマスターのHPを奪う。
「っと。まだまだ続くぜ・・・練習台にってあれ?」
次の技を出そうとしたがすでにアサシンマスターは瀕死になっていた。
この間、約2分・・・。アベンチャーとの戦いは終わった。
「なんかさー。はじめからドクロさんがやればよかったんじゃないのー?」
復活した後、ぶーぶー文句をいうマグマ。
「ほんとですよ。こんな隠し玉があったのならさっさとやっちゃえばよかったのに。」
キースが文句を言う。
「あほかっ!!!」
二人に拳骨が飛ぶ。
「あのなぁ。あのレベル譲渡にだって弱点があるんだぞ。」
「「へ?」」
「譲渡ってことはな。姫自身はlv1になるってこった。譲渡した後は戦闘が終わるまで元には戻らない。それこそ最後の手段なんだよ。PT戦でプロフェッサーがいなくなるのだからな。」
「「なっなるほど。」」
ギロっと二人をみる。
「それとな。最近お前らテングになりかけてたからな。いいお灸だと思っている。」
たしかに、マグマもキースもゴランも成長がいい。
ただし、それでも現実の実力はせいぜい中位ぐらいが関の山というのがドクロさんの見解だ。
今後、上位との戦いが増えていくなかその状態ではまずいと思っている。
明確に上位との差を感じてほしかったのも今回のさりげない目的でもあった。
あの様子からすると多少、というとこだが。
「すいません~。こいつらどうしますか~。」
瀕死状態の三人をずるずると引きずるバッカーノ。
「悪いが、首都プロローグの駐在所まで持っていってくれないか?」
こくっとうなずく。
「わかりました。じゃあ少し待っててくださいね。」
そのまま、三人をぽいっと狭間に投げ込む。
「じゃあ、いってくるんで待っててください。」
そして、狭間が閉じる。
そしてクルっと全員に背中をみせるドクロさん。
「しかし、今回はまさかお前ら・・・簡単に瀕死になるとは思わなかったなぁ。」
ざわりと空気が変わる。
そしてマグマ、キースは汗がダラダラと流れる。
「ちょっと・・・いままでやさしすぎたのかなぁ。まぢドクロさん反省!」
ポカっと自分に拳骨をする。
「これ。スパルタ。必要じゃないのかなぁ・・・。うん!必要な気がしてきた!」
ガシガシッと肘でとなりのマグマをつつくキース。
「でもあの状態のドクロさんかっこよかったわぁ・・・。」
とりあえずなんとか口に出すマグマ。
「たしかにそうですね。」
「まじすごかったっす。」
同意する二人。
「でしょぉですの。ぽっ。」
そして、便乗する姫。
おのおのがほめる。それを聞いているのか耳がピクピクするドクロさん。
「やっぱギルドマスターだけありますね。」
「やっぱすごいわぁ~。」
「まじすごかったっす。」
「惚れ直しちゃいましたわ。ぽっ。」
うへへへ。とすごくだらしない顔になる。
「なんだよぉ。お前ら褒めてもなんもでねえけどさ。まあとにかくがんばった!!今日はがんばったからご褒美やっぞ!!一度カナンに戻ってゆっくりすっか。」
「「「いやっほい!!ギルマスふとっぱら!」」」
危なかった。本当に危なかったと思いながらマグマとキースは肩をなでおろした。
ごまかされたことはたしかだが、
なんだかんだで二人もがんばったからよしとしよう。
それにどちらかというと問題は別にあるからだ。
本当はほかの場所にすぐ移動しないといけないのだが。
まあそれに、がんばったご褒美は必要だろう。
ただ、今後必要なのはレベルあげが必要だ。
なんとかlv99にしないと。
本当はギルドメンバーがある程度そろったらレベリングをする予定だったのだが、この調子だといつになるかわからないのだ。
それにいつも姫がいるとは限らないため、今度ほかのアベンジャーにあったら最悪の事態になりかねない。
「戻りますよ~。」
どうやら、駐在所においてきて、すぐにこちらに戻ってきてくれたらしい。
まずは、ギルドハウスに戻ってもう一度見つめなおそうと思う。
「ふふふふふふ・・・。」
黒い笑いをしているドクロさんを見て。
ひきつる笑いをするほかのメンバーであった。




