29話 ルシアンVSアベンジャー
今回は少ないです。
神殿に戻った後、外に出ると下手するとすぐ戦闘に入るかもしれないため、全員気を引き締める。
「いいか。いつもどおりの陣形だ。姫は一番後ろで支援。補助を頼む。」
こくこくとうなずく姫。
「了解ですの。」
「「「了解です。」」」
「よし。キースサーチをしてくれ。」
神殿からサーチで捕まえられれば、それこそやりやすい。
「サーチ。」
ふわんっと波状に光が広がる。
「いました。」
まさかのビンゴ。
「でも誰か追っているようです。」
さらに一般人が追われているようだ。
「よし。急ぐぞ。」
「ウィン♪スピ♪アップ♪」
指で虚空に文字を描きながら姫が踊る。
ぶわっと一瞬全員の体が浮く。
そのまま森を走ると、誰か追われているのか悲鳴が聞こえる。
「たったすけてっ・・・・!!!」
女性だ。一般職の商人である。
「あっちに隠れてろ。」
木の後ろに隠れる。
「あははははは!!サーチあるんだから隠れても無駄。無駄だってば。」
すごいスピードで走りこんでくるヤツがいた。
アサシンマスターだ。
『ちょっとそこ通りますよ。』同じ職業だ。
服装は比較的に忍者風、同じように両手カタール、ただし、『ちょっとそこ通りますよ。』と違い、真っ赤なカタールである。
「なんだお前ら。」
そのまま立ち止まりこちらをみる。
「ちょっと待ちなよ。わたしの分も残しときなさいよ。」
「・・・・。」
ざっと遅れて二人走りこんできた。
「なによこいつら。」
「ふん・・・。だが俺らの狩場に勝手に入るとか・・・ん?なんだなんだ?この前のプロフェッサーちゃんじゃーーん。」
「・・・・。」
姫をみて、長い舌を出すアサシンマスター。
「なになに?お友達連れてきたのかな?意味無いよぉ~。ぼくらは『アベンジャー』聞いたことあるかな?出会ったら最後の世界の災厄ってやつだ。」
なにか空を見上げながらしゃべり続けている。
「油断するな。くるぞ!!!」
全員ドクロさんの声で身構える。
みあげていたアサシンマスターがユラユラと陽炎になっている。
「フッ!!!!」
マグマが後ろをいきなり切りかかる。
「ふぅ~。あれ反応するんだ。やるじゃん?」
いつの間にか後ろに回り、マグマに切りかかっていた。
そして、お返しとばかしマグマが切りかかる。
「さみだれ、よこよこ、ダブル!!!」
三連続のスキルキャンセルが発動する。
「スイッチ。」
トンっと手を置くと、マグマが脱力しすべてのスキルが止まる。
「え・・・?」
そのまま地面に叩きつけられるマグマ。
「はい。おわり。」
そのままカタールを振り下ろそうとする。
だが、その瞬間、
「ダダダッ・・・!!!」
指弾が通りすぎてなんとかとどめはさされずに済む。
「油断すんじゃない!!まがりになりにもうちと対抗しているギルドだぞ!!上位ギルドだ!!」
すいっと吸い込まれるようにマグマが、姫の方によってくる。
「いくら装備がよくても相手は格上、さらには職業でも上。全部出しきるの。」
「すいませんでした。」
さっきまで黙っていた『アベンジャー』の一人が口を開く。
「・・・。こいつらルシアンだ。」
ぎょっとした顔をする二人。
だがそこはかとなくうれしそうだ。
「まじか!!ボーナスキャラじゃねーか!!」
「うふふふ・・・こいつら一人殺すとギルドマスターから好きな装備もらえるのよねぇ。」
さっきまでは傍観していたが、二人がゆっくりと動き出す。
女性の方はやはりプロフェッサーだ。こちらは青いドレスを着ている目つきがするどい美女。
もう一人は、黒いローブをきているがどうやらウィザードロードのようだ。
「・・・。時間を稼げ。」
「りょーーかい。まかせろや!!」
「かきみだしてあげるわ!」
人数的に劣っているのにほとんど連携無しで突っ込んできた。
「舐めるなよ。なぎなぎなぎなぎ!!!」
通常攻撃から6連激。だがそこに、
「ふん、クロクロクロス!」
3蓮撃。あちらの方が威力が上だ。
たまらず吹き飛ぶドクロさん。
「ノービスはそこで寝てろ。雑魚が。」
規格外のノービスとはいえさすがにノービス。さらにはまだレベル15である。
おそらくやつらのレベルは99でMAXだ。
『アベンジャー』の場合、レベル99は加入最低ラインなのである。
「くっくそ。ここまで差があるのか。」
思った以上にダメージがでかい。
「キャンセラ♪譲渡♪譲渡♪」
姫が踊る。姫が舞う。
「よし。」
キャンセラはプロフェッサーの行動を相手に譲渡するスキルである。
普段スキルを使っても6連撃しかできないが、12連撃が可能となるのだ。
「姫先輩!!いきます!!」
「いきなさい。MP♪譲渡♪」
「流星!!!」
しかし、そこであちらのプロフェッサーが叫ぶ。
「甘い!!マグマ♪フィールド♪」
ズオン・・・いままでなにもやってなかったのではなく、詠唱中だったようだ。
「きたきたきたぜ!!!」
アサシンマスターがマグマを纏う。
「ちっ!!厄介な!!!」
マグマは短剣、ドクロさんは指弾をしきりに飛ばすがマグマにはばかれて、まったく通じない。
「焼き尽くしてやるぜ!!!」
姫に走りこむ。
そこに間に割り込むかのようにゴランが立ちふさがる。
「忘れてもらっては困るっす!」
「ウィード♪アクア♪フィールド♪フィールド♪ノヴァ♪フィールド♪」
踊る、回転する、手が動く。
「そんな!!ありえない!!」
ゴランの周りに風を呼び、水を呼ぶ。
さらには、光輝くものがキースにかかる。
一瞬にして、マグマをまとっていたが、相殺した。
相殺しただけでなく、ゴランには風がそのまままとっている。
「ファイ、ファイ、クロス!!!」
ファイアーボールをファイアボールをキャンセルし、ノヴァによってMPが増幅され攻撃力を増す。
ドゴーーーーン!!!!!!
炎が巻き起こる。ただ、ゴランには風がまとわれているためノーダメージだ。
「ソニ・ソニックブラスター。」
ズバン!!っと音がなるとほぼ無傷のアサシンマスターが出てきた。
「ひゅぅ~。すげえな。やるじゃね~か。こりゃ本気になるしかねーかな。」
そしてそのまま、地面に降り立つ。




