22話 キースキャンプと旅立ち
評価していただきありがとうございます。
話の流れが遅いですがご勘弁ください。
「ひとーーつ!ノービスは神様です!」
「「「ひとーーつ!ノービスは神様です!」」」
びしっと鞭を振るう。いつの間にか普通の鞭になっている。
「声!こ・え!声聞こえない!!」
「「「ひとーーつ!ノービスは神様です!」」」
びしびしっと鞭を二回振るう。
「声!こ・え!声・聞・こ・え・な・い!!」
「「「ひぃぃぃとぉぉぉーーつ!ノービスは!!!神様ですぅ!」」」
「よーし少しだけ。少しだけゴミ虫から糞虫にちかづいたかぁ?」
ビシビシっとまた鞭をふるう。
「いいか。ノービス様はちょっと触ると死ぬ。まぢで死ぬ。振りむいた瞬間に死ぬ。やばいぞまぢで・・・生半可な気持ちで考えるな。」
ごくりと喉がなる。
「そんな・・・そんなもろい存在なのか。」
「ある意味怖いわね・・・。」
「同意。」
「シャラーーーープ!!!だーーーれがしゃべっていいっていいったぁあああああああ!!!」
ビシビシっと鞭を三回振るう。
その瞬間、三人に電撃が走る。
『『『ぎゃぁああああああああああああああああああ』』』
ぽんっと手をたたき思い出したかのように説明する。
「それは『教官の鞭』ってアイテムだ。新人育成に使われる装備だ。キースキャンプに出ると同意したことで、7回鞭をふるうとHPの半分の衝撃がくる。」
「きっ聞いてませんよ!!!」
声を荒立てていう魔族。
「当たり前だ。ただ、やりますって宣言したんだから承認となったんだ。キースキャンプが終わるまでの辛抱だ。がんばれ。」
投げやりで、ドクロさんが答える。
まあなんかおれてきには楽しそうだしほっとこう。
キースやゴランも通った道だ。
こちらはこちらで移動する方法、つまり時空士を探さないと。
「まあまかせた。」
夜になったらきっと落ち着いていることだろう。
「いいかぁ。まだ貴様らは糞虫だ。いやそれ以下だ。それが人間さまであるノービス様に挨拶できないなんて・・・。ゴミ以下じゃないか?声を出せねえお前らは、その糞虫すらも劣る存在になるわけだ。い・い・か?」
「あっ!鞭だめ!」
びしっ!と1回たたく音が聞こえた。
音をBGMにしつつ、そのままなんかうるさいので、ドクロさんは首都プロローグに向かった。
韋駄天を発動し、5分ほどで到着。
時空士の格好はみんなローブが好きなのか、ローブを装備しているやつが多い。
ただ、不思議と引きこもりが多いため、外で見かけることは少ない。
暗いやつが多いのだろうか。
いちいち探すのは面倒な為、「ファブニール」にいこうと思う。
ただあいつらはギルドハウスを持っていないため、拠点は宿屋をまるごと貸切り状態と前に話しを聞いていたので、まず宿に向かってみよう。
そのまま、なにか考えず、歩いていると目的の宿屋までついた。
ただついたのはいいがわからない。
「やあ。いらっしゃいノービスさん。」
顎で顔をささえて、ダラダラしている女性がこちらをみて挨拶をしてきた。
髪はボサボサでそのままひとつにまとめている、30前半ぐらいだろうか。いかにもやる気がない雰囲気がでてきている。
「申し訳ないね。こんなうちでも常連でうまっているんだ。となりの宿屋だと飯もでるからおすすめだぞ。」
商売人としてはどうなんだ?っという態度だが、他の宿屋をすすめるあたりちゃんとした宿屋なのだろう。
お互いきっちりと連携をして宿屋同士で客をまわしている証拠だ。
「ああ、すまない。泊まりじゃないんだ。人・・・というか団体を探している。」
「ふ~ん?うちの客かな。個人情報はいえないが案内はできるかもしれないよ。」
仕事がないのか、腕をそのまま伸ばしてぐでーんとしながらこちらの質問に答えた。
「ファブニールってギルドここに泊まってないか?」
ほう、っと反応する。
「なんだい。壌ちゃんたちの知り合いかい。」
そういうかいなか大きな声を出す。
「おおお~い!ミミルの壌ちゃん!!お客さんだよ!!!」
そういうか否か、
「はいはいはい~どなた~・・・ってドクロさん?」
こちらを見ると反応する。
「おう。ちょっとお願いがあってきた。」
「へえ?了解あがってあがって。」
そのまま中に通された。
中はいたって普通の部屋。だいたい2人部屋だろうか。
おもったより質素だった。
「質素だなあって思ったでしょ。」
「いや。うんまあな。」
苦笑いをしながら答えるミミル。
「ギルドハウスもっているとこはうらやましいよ。うちはね。宿屋拠点にするしかないから、寝るところと装備保管場所は完全に分けてるんだ。」
なるほど、っと納得する。
ギルドハウスが無いと、基本保管場所はゲームでも宿屋を利用するギルドは多い。
倉庫として宿屋を借用すると鍵をかけることができるのだ。
また、簡易倉庫としてそれなりに多くの装備を共有することができる。
特に首都プロローグにあるこの宿はそれなりに人気の場所だった。
ただ、いろいろあって現在は『ファブニール』専用となっている。
「それよりも頼みごとって?うちで出来ることなの?」
そのまま、地面に座るドクロさん。
「まあな。実は一人時空士を貸してくれないか?」
ふむと考えながら答える。
「つまり他の遠い街に移動したいってことかなぁ?」
うんうんとうなずき答える。
「ああ、ちょっといろいろあってな。」
う~んっと考え込みながら答える。
「実は一人たぶん・・・要望に会う子がいるんだけど・・・ちょっとねぇ・・・。」
はてなマークを出しつつミミルにきく、ドクロさん。
「なにか問題が???」
「ちょぉっとね。性格が。性格がちょっとねー。でもその子、ポイント設置は6つできるのよ。」
なにか含むことがあるようだが、こちらとしては移動が出来ればいいのだ。
しかも6つポイントを設置出来るのは優秀な部類である。
「まあこっちとしては、移動できればいいからあまり気にしてないぞ。しかも6つ設置できるやつを貸してくれるとか気前がいいな。」
「そうなの?それなら助かるわ。とりあえず今日はなしをしておくからさ。明日でいいかな?」
「ああ、急な話で悪いな。本当助かるわ。また同じ時間にここにたずねればいいか?」
腕を組みながら考え事をするミミル。何かやはり気になることがあるみたいだ。
「あっうん。それでお願い。」
そのまま、あっさりと時空士は決まった。
細かい説明が足りなかったが、時空士は空間に扉をあけて、ポイント設置した街に移動することができる。
つまり、3つポイントをもっている時空士は、3つの街を一瞬にして移動することができるのだ。
ただし、ポイントからポイントという制限がつくのだが。
基本的にスペックはマチマチだが、3つポイントを設置できれば一人前、5つ設置できればレア、12つポイントが現在最高峰といわれている。
そう世間一般では12つなど、みた瞬間大絶賛である。
ちなみに「ルシアン」は攻城戦で飛び回るので、専属の時空士はいるのだ。
ポイントはちなみに36つ設置出来る。
一瞬にして移動して暴れまわる「ルシアン」が攻城戦で暴れまわる狂犬たる理由のひとつでもある。
どこのポイントを設置しているかはわからないが、ここプロローグ、カナン以外にも4つあるということだ。
まずは、そこに移動して注意発起をする。
明日から新しい街にいく。
きっと平和だといいなぁ・・・。ぼそっと誰もいない空に向かってつぶやいた。
明日はマグマ、キース、ゴラン、おれ、時空士の五人で旅を始める。
装備の用意もそうだが、いろいろ他の技も教えていってあげないとな。
ただ、キースとゴランはだいぶ教えることが限界だ。
だれか帰ってきてくれないかなぁ・・・。
新しい街、帰ってこないメンバー、今後の事を考えつつギルドハウスに向かった。




