19話 マグマの日課(前編)
マグマの日課(前編)です。
なんだろう。こういう気持ち悪い話を書くとすごく進みます。
魔族との戦闘が終わり、日常に戻った。
もちろん、日銭も稼がないといけないし、冒険者としての役割も果たさないといけない。
日銭はもちろん冒険者協会での依頼。
あとは、ご飯に必要なモンスターだって狩りをしないと冷蔵庫の中だって潤わない。
もちろん強くなるために、ドクロさんは毎回いろいろと宿題を出してくるからそれもがんばらないといけない。
ドクロさんは自分勝手に遊びまくってるくせに私にはなにげにスパルタだ。
『マグマは本当に筋がいい。』
でも一言言われてしまうとニヤニヤとにやけ顔がとまらない。
尊敬する人にほめられるとこんな気分だろうか。
今日はいつもと違う場所。
南のきのこの森ってとこにいます。
「おお~きのこだ。森ってよりきのこだ。」
そうこのきのこの森。ぶっちゃいうとあれだ。
どっかの配管工が食べると絶対大きくなる系のきのこだ。
ぽよんっ、ぽよんっっとキノコがこっちにくる。
さっそくモンスターだ!!!!
バックステップから勢いをつけて・・・。
「といっ。」
左手に持つ炎の魔剣で一突き。
ぼしゅぅ。っと音をたててあっけなく倒せた。
「う~ん。雑魚だなぁ。」
そのまま袋に入れる。
ナイトになったとき、転職祝いにドクロさんからもらった袋だ。
ギルド袋っと呼ばれており、ギルドハウスで作成ができるそうだ。
一応は、1LDKの部屋ぐらいはいるといってたけど、いまいちピンとこない。
回復剤などは10個ぐらいしか入らないし、お金も入らない。
狩ったモンスターや拾ったアイテムは結構入る。
あとは、ギルドハウス内部の時だけ、装備品をいれることができ、
その装備品の出し入れだけは出来る。
なんかいろいろと制限が多いのだ。わざとかな?
ここにきたのは、ある意味ドクロさんの宿題のひとつであること、ここに出てくる金色のキノコがおいしいと聞いてきた。
さっき倒したのは緑色のマタンゴなのでおいしいかはわからない。
なにかが1UPしそうな気がしないではないが。
それでも煥発いれずポヨンポヨンポヨンとこちらにくる。
「ほいっ。ほいっ、ほいっと・・・。」
とりあえずさきほどの要領で5匹倒す。でも全部緑色だ。
「緑ばっか。」
ひとりごちながら、奥に進んでいく。
ポヨンポヨンッ。
『ぼくは悪いキノコじゃないよ!』
なんかしゃべった。
「ほいっ。」
なんか青いし、かわいくないから同じように指した。
『ないわ。』
死んでない。むしろまた話しかけてきた。なんか劇画チックでLineの丸いやつに似てて気持ち悪い。
『悪いキノコじゃないっていってんじゃん?刺すとかないわ。』
そういうと二つに別れた。
ポヨンポヨンッ。
『ぼくは悪いキノコじゃないよ!』
十字にかまえ、スキルを発動する。
「合体蛇波!!!」
そのまま、両腕をひらくと氷と火の蛇が飛び出し、キノコを食い荒らす。
『ないわ。』
『悪いキノコじゃないっていってんじゃん?食い荒らすとかないわ。』
今度は、10匹に増えた。
ポヨンポヨンッ。
『『『『『『『ぼくは悪いキノコじゃないよ!』』』』』』』』』』』』
刺してもだめ。
バラバラにしてもだめ。
よし。
逃げよう!!!
ポヨンポヨンッ。
『『『『『『『ぼくは悪いキノコじゃないよ!』』』』』』』』』』』』
囲まれた。
「うひいいいいい、どうすればいいのこれ!!!」
これがドクロさんなりの宿題だということがわかる。
なにか意味があるのだろうか。
攻撃が駄目ってことは話しかけろってことかな。
「えっえと・・・じゃあいいキノコなのかな?」
『『『『『『『そうだよ!』』』』』』』』』』』』
「なっなにかようなのかな?」
まあ会話は出来るわけだ。なにを求めているんだろう。
『『『『『『『いいきのこ。いいこいいこしてよ!』』』』』』』』』』』』
「こっこうかな?」
あたまをなでなでする。気持ちよさそうだけどなんか気持ち悪い。
『おっおおおぅぅぅ!!!』
叫んだかと思うと金色のキノコになった。
マグマは、金色のキノコを手に入れた。
「・・・・・。」
『『『『『『『!!!!!!!』』』』』』』』』』』』
すごい期待のまなざしで見ている。
しょうがなく、すべてのマタンゴを・・・なでまくった。
この宿題の意味はなんだったんだろう。
モンスターでも話せるやつは話してちゃんと解決しなさいってことかな。
いまいち宿題の意味はわからず、きのこの森を後にした。
目的の金色のキノコは手に入れたので、カナンに帰ってきた。
「マグマちゃ~ん!!!」
露天商のおばちゃんだ。
いつもなにか珍しいものが入ったらただでいろいろくれるいい人がよすぎる露天商なんだ。
「おばちゃんっこんにちわっ!」
「はい。こんにちわ。いつも元気だね。ほら新作のあめちゃん食べてみて。」
いつものごとくなんかもらっちゃった。
「ありがとう!あっ!おばちゃんおばちゃん。今日はね。キノコとってきたんだ。」
なんとなく悪いので、金色のキノコ3つと緑のキノコをわたした。
「これ高級食材じゃないのかい?わるいわよぉ。」
「いいよいいよ。いつももらってるし。」
「本当に?悪いわねぇ。」
っと軽い世間話をする。
そのまま、バイバイし、冒険者組合によっていくのだ。
日課のひとつとして、まだまだノービスがちらほらいるなか、ノービスに絡むやつは後を絶たない。
「こんにちわ~。」
「お?マグマちゃん。」
「マグマちゃんこんこんっ。」
パタパタと手を振るおっちゃん、ニコニコしながら笑いかける冒険者組合の受付。
グダグダしながら酒を飲んでいる女性。
いろいろな人が挨拶にくる。
「いつもマグマちゃんは元気だねぇ。」
受付の人がニコニコしながら話しかけてくる。
「う~ん。普通に話しかけてるだけなんだけどね。」
にひひと笑いながら話す。
「なんか、いつもグダグダしてるタールさんだってパタパタ手を振っているのがいい証拠よ。」
ガタンっ!!!
「いいじゃねーかよ。飲んでくだってんだろ。いこーぜ。」
グダグダしている女性に絡んでいる。
どうやら三人組のようだ。
しかも、上級職。あまり見かけないということは他の町からきたのだろうか。
「この町はぬりぃな。上級職がいねーじゃねーか。」
にやにやと笑いながら周りを見比べる三人組。
一人は、ジェネリッカーで赤髪。派手な服装で胸をはだけている。
もう一人は、バトルマスターでこちらは、チャイナ服をきていて細身。髪は同じ赤。
そしてもう一人は珍しく、時空士。ローブをきているので特徴は不明。
「ほら。おれらと仲良くなるといろんな町にもいけるんだぜ。もちろん人気の無いとこもひとっとびだけどな。」
下種な笑いをしながら、女性をおもいっきり引っ張る。
上級職がひっぱるとまず一般人は抵抗できない。
「いっいや・・・・。やめてください・・・。」
普段はおとなしい子なのだろう。比較的服装は身持ちの硬い格好をしていた。
「・・・・・。」
さすがに全員の口が開かない。だが抵抗もできない。
ただ、皆、ここで動くであろう人物をじっとみていた。
「駄目だとおもうな~。無理やってスマートじゃないって習わなかった?」
マグマが話しかける。
「ああん?」
ジェネリッカーの男がイライラした表情でどなる。
「ちっ!!ナイトかよ。ナイト風情が話しかけんジャネーゾコラァ!」
ドスの聞いた声で脅しをかけてくるが、
所詮は、上級職といっても、同じ上級職であるキースやゴランとは、覇気もまったく違うものだった。
たった、少しの間で高みにあげるドクロさんという人物が異常なのだろう。
シャシャン。一瞬剣をきらめく。
たぶん、ここにいる全員気づかなかっただろう。
バックステップをキャンセルし、横一文字をするが、さらにキャンセルし、サイドステップを行い、さらにバックステップを行うことで瞬間的な居合い切りを行ったことを。
「ん?」
ズバンっと音と共に、ジェネリッカーが外に吹っ飛ぶ。
それに巻き込まれる二人。
「んじゃちょっと、教育してくるね。」
そのまま、一緒に外に出る。
「いつも悪いね。ちゃんと依頼料気持ちだけど出させてもらうよ。」
受付嬢がマグマに言う。
まあ、これもマグマの日課の一つ。
外からきた乱暴もの。こういったやつもいたらちゃんと戦うようにいわれている。
そいて、今は、
「ふう・・・「ルシアン」メンバー。マグマです。覚悟はいい?」
しっかり名乗るようにいわれているのだ。
「「ルシアン」?なんか聞いたことあるが、何処の中堅ギルドだ。まあいいわ。雑魚がいきがりやがって。死んでも文句いうんじゃねーぞ。」
怒りマークをおでこにつけて、マグマに啖呵をきるジェネリッカー。
でも、これはあくまでマグマの日課である。
マグマの日課(後編)です。
次回は、本編に戻ります。




