11話 一ヶ月の現状そしてノービスの日常2
いつの間にかユニーク数が400に・・・。
何話かストックしながら進めていますので、お付き合いいただけると幸いです。
一言でいうと、ピンクである。
どれくらいピンクかというと、家具、食器、調度品まですべてピンク。
椅子もピンクである。
すこぶる落ち着かない家であることはたしかで、さすがのドクロさんも後悔気味になっている。
今、その中にあるピンクソファに勧められ座っている。
目の前にはピンクのローズティが置いてある。
「ジーーーーーーー☆」
視線が痛い。
おかしい、下着泥棒をただ捕まえにきたはずなのに、絶対的捕食者の寝床に飛び込んでしまった心境だ。
とにかくしゃべらなければ。
「ところで。」
「きゃっ☆目があっちゃった☆ドキドキ!」
反射的にバックステップから、全力の指弾をぶつける。
「あ・・・やべ。」
「きゃ☆ハエ!!!」
バシッ!!!シュゴッ・・・・!!!!ゴリゴリ・・・シュルルルルル・・・。
不可視のはずの指弾の弾丸が平手打ちではじかれ地面にめり込む。
簡単にはじかれてしまった必殺の一撃を唖然とみるドクロさん。
(うっうそだろ・・・うちのギルメンでもかすり傷は追うぞ・・・?!)
「いやあんね☆あとで殺虫剤まいとかなきゃ!!ごめんなさいね☆」
まるで、ダメージなくこちらを見ながらクネクネするゴリラ。
「いっいえ・・・おかまいなく・・・。」
「まずはね~☆わたくしローズ=ジョルジバーノっていいますの☆見てのとおり貴族で未婚☆今をときめく乙女16歳です☆パチリンコ!。」
「うそつけっっっ!!!」
むしろどうみても生物的に「男」である。
きている服はピンクのフリルのドレスではあるが、はじかれんばかりの胸板が男性であることを物語っている。
「それよりも・・・その下着泥棒の話を聞かせてもらっていいか?」
「そうね!下着泥棒の特徴よね☆あいつの特徴は・・・」
ふむふむと頷く。
「上半身は基本裸。顔はなにもつけてないけど盗んだパンツをかぶってたわ。あとは下半身にはタイツ。語尾が「我輩。」。」
「語尾かよ!」
「「我輩ご満悦。こたびはシルクなり、ご満悦な我輩。」って去っていったわ・・・わたしのフリルの・・・あれは王都じゃないと手に入らないのに。」
ギリギリと歯でハンカチをひっぱ・・・いやバリッって引きちぎられた。
「なるほど。依頼としては下着泥棒を捕まえるか・・・」
「わたしのフリルのトランクスを奪還できたらOKよ☆二つとも成功したら上乗せしちゃうわ☆ウインク☆」
うげ、つかフリルのトランクスかよ。やっぱ男じゃねーか。ともやもやするドクロさん。
「下着干す場所。教えてもらっていいか?」
ローズの目がギラッと光った。
これは知っている、ダンジョンの奥から獲物を狙うボスモンスターの光だ
「わかったわ。でも1枚だけよ☆好きなのをえらんでちょうだい。」
「ちげーよ!捕まえるのに張り込むから場所教えろっていってんだ!!!!」
ん?っと首をかしげるローズ。
「張り込む必要はないわ。干したらほぼ5分以内にでるから。」
「なんか節操ねえな。」
「とにかく2階のいつもの場所にいきましょう。」
そういって、2階のバルコニーにいき、さっそく下着を干した。
特に気配はなく、チュンチュンとのどかな風景が広がっていた。
本当に現れるのだろうか。
少し疑っていると、
するとちょうど5分ぐらいだろうか、下に魔方陣が浮かび上がる。
出てきたのは、さきほどいっていた上半身は裸。タイツででかいトランクスを頭に被って出てきた。
(くそっ!人じゃない上、悪魔族じゃねーか!)
物理攻撃がまったくきかない種族がいる、その種族が悪魔族、幽霊族、天使族で3種類である。
物理攻撃以外はすべてきかないため、普通であれば魔法攻撃を連打するか、浄化、回復魔法で押すしかいまのところは方法はない。
がしっと周りを気にせず、目の前のパンツを握り締める。
「今宵のいけにえは・・・ふむまあまあである。ご満悦の我輩。」
「ダンッ。」
即効で魔弾を出す。
「ふほっ!我輩!」
よけた!?続いて無詠唱で応急を発動。
「くっ・・・くっ・・・ぶほっ!!!我輩!」
おかしい・・・。額と足を狙っているのに、すべて乳首に命中した。
「くそっ!!ダン!ダダダ」
そのまま、魔弾を発動し連打しつつ、無詠唱の応急に対し、剣を這わせる。
これは、模擬戦などをおこなうとき、斬ったあと回復するように使う方法だ。
ただ、そのまま直接魔力を打ち込めるため、悪魔族、幽霊族、天使族には効果は抜群だ。
そのままスキルも乗せる。
「せいせいせい!!なぎ!なぎ!なぎ!」
上段から下段、横からの攻撃、さらには間に三段のスキルを混ぜることにより、一瞬にして6連戟をたたきつける。
なぎ払いはトレースしないといけない為、上段からの下段、横からの攻撃すべて空中でトレースした動きになっている。
「ぐはぁ!!我輩にここまで!!!!我輩!」
無理やり語尾に我輩をつける。
叫んだかと思うと、そのまま、頭に被っていたトランクスがはじける。
その下の顔にはイケメ・・・のわけがなく、さらにもう一枚トランクスが出てきた。
「虎の子の・・・トランクスがやられるとは・・・今回は我輩の負けだ。がっくりな我輩。」
「このトランクスを返そう。」
動き回ったせいか、股間のとこに唾液がついたトランクスを渡された。
「だが、今後は第二、第三の怪盗が我輩の後を追って現れるだろう。覚悟しておくがいい!恐怖に!我輩!」
ずるずるっと、また魔方陣に戻っていく。
「なんなんだあれ・・・。」
「怖かった☆!!ギュッ!☆」
ぎゃああああああああああああああああ!ドクロさんはダメージ4000食らった。
何が怖かったのか、むしろこのゴリラの方が本当に怖かった。
下着泥棒はなんだかんだで、攻撃はしてこなかった。あの悪魔族はなにがしたかったんだろうか。
「さて、下着泥棒は捕まえられなかったけど、約束通りトランクスは帰ってきたから報酬はもらうぞ。」
「いいわ☆ありがとうね☆ノービスちゃん☆」
「お嬢様。お茶をお持ちいたしました。」
「いいわ☆そこにおいといて頂戴。」
そして、執事が・・・おい。上半身裸で、タイツな執事が出てきた。
どうみてもあいつじゃねーか。
「おい。」
「どうしたの☆」
「あれさっきのやつじゃないか?」
「うちのセバスチャンのこと?なにを言ってるの?ぜんぜん違うわよ☆」
「いや・・・だって・・・」
「タイツ。色違うし☆あいつはわたしの大事なトランクスはいてるけど、彼はまさに紳士らしくブリーフをかぶっているじゃない☆まじ紳士でしょ?」
変態紳士だと思う。絶対なにかがおかしいが、これ以上かかわりたくない為、
「たしかにな!とりあえず判子くれ!これで終了でいいな!!!」
「問題ないわ☆またぜひ個人的に遊びにらっしゃい☆これでも顔はきくのよ☆」
っと擬音語はなしにウィンクしてきた。
「わかった。まあ伝ができたと思っておくよ。」
結局、下着泥棒は捕まえられなかったが、依頼主が納得したことで一応は終了になった。
まあ、暇つぶしにはなったが、そういえば、レベル2のままだ。
さすがにこのままじゃまずい気がする。
あと6日間。少しはレベル上げ。しとくかな。




