出発なの?
目的が決まった私はさっそく動きにくい制服を入っていた洋服に着替える
動きやすい生地のシャツとズボン
スカートもあったけど、なるべく肌を出したくない(だって蜂がいるかもしれない)ので、こっちを選択
皮のブーツを履いて、指が出る手袋をしたら、
「ますますRPGっぽい」
といってもゼ○ダとか、F○くらいしかやったことないけど
その後は水筒に(皮袋だった。なんか臭そうで一応臭いをかいだけど、普通だった)水を入れたり、ナイフのポーチをベルトにつけたり(初期装備?だからか、ナイフしか武器がない)して準備をした
そして重たそうなリュックをよいしょっと背負う
ここは現実なのでゲームのようにアイテムをしまえないので、えっちらおっちら重いリュックを背負わなければいけないのだろう
なんか、最初これ夢?とか思ったけど、リュックの重さが一気に現実感を与えてきた
こんなんで現実を感じるってちょっと嫌だ
「さて、と。行きますか」
声に出すことで、自分で自分を鼓舞して、恐る恐る水の中に足を入れる
本当は靴が濡れるから裸足で入りたいけど、毒サソリとかいるかもしれないからそんなことは出来ない
刺されても薬は持ってないし
入ってなかったんだよね、薬類は
銀や銅のコイン(多分お金だろう)で自分で買えってことなのかなぁ
「よいしょっと」
そんなこと考えつつ進んでいたら岸辺についたので、水を吸って重くなったブーツをはいた足を持ち上げる
自分のふとした時に漏れるかけ声がおばさんくさいと思ったのは考えなかったフリをしとこう
ポケットに折って入れた地図と方位磁針を取り出して方向が合っていることを確かめたら地図だけしまって、その辺に落ちている木の棒を持つ
方位磁針で方向を確かめつつ、木の棒で草木をかき分けて進む
前にテレビで見たときに木の棒でかきわけながら進んでいたから、そうした方がいいのかなと思ったからだ
そうして歩き続けてそろそろ疲れを感じてきたころ、私はーー
ここがもしかして地球じゃないんじゃないかと思える出来事に出くわした