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なんなの?

どう考えてもこの状況で一番怪しいのはメール




けど…


メールを送っただけでこんなこと出来るのだろうか?


でも一瞬で別の場所に出たことを考えると、ありえるのかも…








断定するには情報が少なすぎて、納得できない





これはまずは保留にしとこう







自分の考えに自分で頷くと、さて、と私は後ろを振り返った




先ほどから気が付かないフリをしていたが、そろそろ受け入れるべきだろう





意を決して私が触ったのは、山に行く時などに持って行きそうな巨大なリュックだった






そう、先ほどこの場所に来た時から、こいつは私の背後に陣取っていたのだ


なぜ私がこいつを無視していたかというと、なんとなくこのリュックに触ると何かがもう戻れないような気がしていたから




けれどもそうはいかないわけで


仕方なくリュックを開けてみるとまず目に入ったのは黒いポーチ



持ってみると意外に重い




そっと開けてみるとそこには






「ナイフ?」




色々な形状のナイフが等間隔に並んでいた







見なかったことにして私はそっと閉じた






「うん、次、見てみよう」






そうしてガサゴソ探ったところ、このリュックの中には、水、乾パン等の食料、タオル、それにゲームの中の冒険者たちが着るような動きやすそうな服、火打石、地図などなど…











これではまるで、






「私にサバイバルをやれと?」























…やっぱり開けるんじゃ無かった





嫌な予感的中







一つ大きなため息を吐くが、すぐに気を取り直す



ふむ…とリュックの前で腕を組むと携帯を操作した






「こうなるとやっぱりこのメールが原因かな」




どう見てもこのリュックの中身はサバイバルしてくださいね、と言わんばかりの物ばかり


確かにサバイバルでもすれば強くなれるだろうけど…




「ムキムキはちょっとなー」





筋肉モリモリの自分の姿を思い浮かべてしまい、ゾッとしたので慌てて頭の中のから追い出した






「とにかく、このまま座っててもどうにもならない。進もう」





気分を変えるためにも声に出してそう言い、リュックの脇のポケットに入っていた地図をもう一度取り出して広げた







これには自分の現在地と思われる小さな浮島にジャングルを抜けた先の街やさらに進むとお城のようなものも書いてある


この地図で気になるのは書いてある街には全て赤い星マークが付いていること




そしてその付いている星の数が全て違うこと







ここから一番近いであろう街に付いている星の数は六


星が一つだけ付いている街はそことは別方向に距離が離れたところにある







普通の人よりもどうやらカンが私はいいらしく、気になったことは徹底的に調べた方が良いのを経験上学んでいる

そのカンがこの星は重要だと囁いていた


方位磁針を取り出して地図の隣に方位を合わせて置いて見る



そして星が一つの街がある方向に向かって近くにあった石を投げつけてみる





ちなみに運動は得意な方で、しかもテニス部だからか、楽に湖を越えて対岸の岸辺に石は辿り着いた









「何も、起きない…」





次は一番近くの街がある方向に向かって石を同じように投げてみる










しばらく待ってみたが今度も何も起きなかった





「あれー?気のせい…」




『ガサガサッ、グギャ!グア!』













うん、何か変な鳴き声が…






試しにもう一度投げてみる









『グギャギャ!ギャヒ、ギャギャギャ!』














今度は反応が早いうえに、鳴き声がグレードアップしていた













なにこのなきごえ、ちょうこわい

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