第3回
第3回:私は、一枚の布になりたい。
投稿者:女子高校生(仮)
2027年4月3日 23:30
皆様、事件ですわ。
私の平穏な学園生活が、早くも崩壊の危機に瀕しております。
今日、隣の席の金子さんが、休み時間にスマホを覗き込んでいたんですの。
何を見ていたのか知りませんが、いきなり「ぶふっ!」という音と共に……
彼女が飲んでいた「いちごミルク」が、まるでマーライオンのように吐き出されましたの。
……あぁー、たまりませんわ。
ピンク色の飛沫を浴びた机。呆然とする金子さん。
彼女は慌てて、使い古されたタオルで口元や机をゴシゴシと拭き取っていましたけれど。
その光景を見ながら、私は思ってしまったんですの。
「ああ、私もあのタオルになりたい。彼女の唇に触れ、彼女の失態をすべて受け止める、一枚の布になりたい……」って。
もう、めちゃくちゃですの。
私、音戸にいた頃はもっとまともな人間だったはずですわ。
明日、彼女の顔をまともに見られる自信がありません。
やったわ。いろんな意味で、やったわ……。
【コメント (3)】
通りすがりのL
2027年4月3日 23:55
タオルになりたい、ねぇ……。
随分と独創的な「願望」を持っているのね。
でも、そのタオルを洗うのは自分だということを忘れないこと。
53の髭おやじ
2027年4月4日 00:15
Das ist schrecklich.
金子には明日、雑巾を持ってくるよう伝えておこう。
ちなみに私のタオルは、いつも加齢臭がすると妻に言われる。悲しい。




