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やったわ。  作者: 水前寺鯉太郎


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第10回

投稿者:女子高校生(仮)

2027年5月24日 22:00

皆様……私、生きて音戸に帰れる気がいたしません。

週明け、月曜日の休み時間のことですわ。

私が席で宇品の砂を落とすようにぼんやりしていたら、教室の入り口が、妙に静かになったんですの。

顔を上げたら、そこには……あの先輩が立っていましたわ。

廊下の光を背負って、まるで絵画の中から抜け出してきたような美しさで。

クラス中の視線が突き刺さる中、先輩は真っ直ぐ私の席まで歩いてきて、机に手をポンと置きましたの。

先輩「ねえ。……昨日の続き、しようか」

…………。

………………。

あぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!(音戸の瀬戸まで響く心の叫び)


やったわ! やってしまいましたわ!

「昨日の続き」って、何!? ど、どの部分!?

「なんで見る必要があるんですか?」って言い返した、あの生意気な態度の続き!? それとも、それとも……!?

隣でいちごミルクを飲んでいた金子さんが、「……は?」って顔で固まって、空のパックを「ズズズッ!」って凄い音で鳴らしていましたけれど、私の耳には何も入りませんでしたわ。

先輩の瞳が、悪戯っぽく、でも少し熱を持って私を射抜いていて。


あぁー、たまりませんわ! もう、めちゃくちゃやですの!

やったわ。

私、今日、全校生徒に「先輩の特別」だと誤解……いえ、認定されてしまいましたわ!


【コメント (10)】

通りすがりのL

2027年5月24日 22:45

あら、随分と大胆な「お誘い」だったみたいね(笑)

でも、返事はまだ聞いていないわよ?

……放課後、旧校舎の屋上で待っているわ。

53の髭おやじ

2027年5月24日 23:30

「昨日の続き」か……。

私なら、昨日の「格言の続き」をやりたいところだが。

金子、そんなに強くパックを握りつぶすな。いちごミルクの残骸が私の教科書に飛んできたぞ。

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