表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Atlantis World Re:Diverーバグから始めるVRMMOー  作者: 双葉鳴
『トキちゃんの配信活動』<13日目・昼>

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/177

136話 WBO配信!_施設の紹介

「こんにちわー! 朝の配信を見てくれた人は久しぶり! トキでーす」

「リノだよ」

「ハヤテです」


:待ってた

:どこにいたの?

:チュートリアルサーバーで待機してタケで出会わなかった


「ごめんなさーい、まさかそんなに待ってると思わなくて、リノっちのお父さんが気を利かせてくれてなんと、あたし達はプライベートサーバーにいます! イエイ!」


:グアー、まさかの課金サーバー!

:そういえば結構な重役なんでしたっけね

:金の力で娘さんを守ったか

リノP:人聞きの悪いことを言うな

:あ、いらっしゃった

:チィーッス!


 今日の音頭取りはお姉ちゃん。

 私は金魚のフンの如く後ろについていく。


「今日はね、このゲームを始めたばかりの妹に、街のシステムを紹介していくよー」


:課金だろ

:課金だな

:痒い所に手が届くのはいつも課金

:なんだこのコメント欄

:末期もいいところだろ

:言うて、WBOは課金ゲーだしな

:そうなのかー

:ワイAWO民、WBOにお引越しするかどうか低みの見物

:リアルを体感したいならAWO、人口多いのはWBO

:今はフレンドがログインできなくても、傭兵として呼べるから

:人口減少緩和システムやね

:AWOは長いことサービスしてるから、平均年齢がね

:あー、そっちの心配ね

:NPCが人間以上に人間してるか、AWO

:WBOもリアルだけど、ある程度は簡略化してるもんな

:それ

:WBOは平均年齢が若いかから、どうしてもバトルを優先しがち

:軍略持ってる人は大体クランに持ってかれたもんな

:クランバトル、アチーよ

:今はマップの東西南北で分かれて戦ってるんだっけ?


 なんだか気になる情報が流れたね。

 クランバトルかぁ。

 それはさておき、街並みを見つめる。


「ここが王国通り! 基本的な装備と、アイテムが買えるよ」

「おぉ!」

「私はお料理が作りたいな!」

「そう言うのはギルドに入ることでレシピを覚えられるよ!」

「なるほどー」


:AWOは素材はイチから作るもんな

:そうなの?

:モンスターがドロップしねーんだよ、野菜

:肉も錬金だしな

:AWO、過酷すぎない?

:けど、料理の自由度はAWOの方が上

:そうなん?

:WBOはギルドに素材持ってくことでレシピ解放されるから

:あー、そう言う手間がかかるのね


「じゃあ先にギルドに入らなきゃなんだ?」

「そうなの。その前に素材集めからだね」

「レシピがない状態で製作すると?」

「これがまた『できない』んだよね」

「オリジナルレシピを作れないのは面倒だね」


:オリジナルは免許皆伝してからやね

:免許皆伝?

:調理ギルドは街ごとにあって、近隣モンスターの肉とか使うんよ

:あー、街ごとのテーマになるメニューがあるわけね

:そう言うこと

:免許皆伝することで、そのレシピをアレンジできるんだ

:なるほろー


「持ってく素材はわかる?」

「そこはクエストをタップするのだよ」

「おぉ、出た!」

「ギルドクエストは常駐クエストからの派生だから、どのギルドに入るかは、やりたいプレイスタイルによるよね。ちなみにあたしは吟遊詩人ギルドだよ」

「私は侍ギルドだね」

「じゃあ、私は調理ギルドに入る感じだね」


:そう言うこと

:バランス悪くない?

:吟遊に侍、調理か

:え、前衛一人?

:前衛どころか後の二人はお荷物です


「バトルはAWOと同じで、タイミングによってスキルを使い分ける感じだよ」

「WBOのスキルはクールタイムに縛られるから、最初は戸惑うかも」


:え、AWOのスキルってクールタイムないの?

:ないよ

:ないと言うか、効果時間短くて使い放題なのと

:一回使ったら一日使えない使い捨てがある

:ピーキーすぎんだろ

:だからバトルセンスがもりもり上がる

:モンスターも基本強い奴しかいないからな

:ハヤテちゃんのセットスキルは?


「調理、ヒット、幸運です」


:これはダメかもわからんね

:AWO基準で行くと泣きをみるよ?

:AWOでも割とダメなスキル構成です

:これでなんとかなってるの、ハヤテちゃんぐらいなんだよ


「まずはバトルだね、チュートリアルで戦ったと思うけど、通常フィールドのモンスターは、基本こっちを見つけたら襲ってくるタイプが多いから、そこ注意だよ」


:普通では?

:あ、そうかAWOは戦闘フィールドに持ってかれるけど

:こっちは同じフィールドで戦う

:つまり?

:敵意がチェインする

:あー

:戦闘はリノちゃん一人で大丈夫?


「問題ない、です」

「ちなみにリノっちは称号持ちだよ」


:おー、すごい

:どっかのイベントの上位ポイントだよね、称号着くの

:その称号の名前でどのイベントで上位取ったかわかるんだよね

:年に何回もやってるから、称号自体の価値は薄いけど


 すごいのかすごくないのかどっちだろ?

 そんな顔をしていると。


「ハヤテ、リノっちはこのゲーム人口の多いWBOにおいて、上から数えて10番目になったってことなんだよ? これは普通にすごいことだから」

「なんか凄さの実感が湧かないんだよね」

「そのイベントの参加率は全プレイヤーの90%に登ったの。そこでの上位10人は、いまだにその名前が語り継がれてるんだよ」

「おー、リノちゃんすごい」


 パチパチと手を叩くと、リノちゃんは満更でもなさそうに胸を張った。

 

「その称号をつけてるとね、スキルにエフェクトが乗るんだ」


 つまり派手になるってことだね。

 それで戦闘が有利になるかはわからないけど。

 まぁお手並み拝見と行こうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ