夢で出会った女の子
「こらーっ!早く寝なさい!」
「いやだ〜!まだ眠くないもん〜!」
けんたは、パパの言葉を無視して部屋の中を走っています。おもちゃや絵本も出しっぱなしです。時計は夜の10時を指しています。良い子はそろそろ眠らなくてはいけません。
「そんなこと言って、明日の朝、起きられないぞ!」
「それでもいいもん!まだ遊びたいんだもん!」
けんたは怪獣のおもちゃを振り回しています。いつまで経っても寝ようとしないけんたを見て、パパはとうとう我慢ができなくなりました。
「いい加減にしなさい!夜更かしもほどほどにしなさい!」
そう叫ぶと、パパはけんたをガッと抱きかかえて、無理やり布団の中に押し込みました。
「いやだいやだ!」
けんたはそれでもまだめげていません。一生懸命布団をはねのけようとします。それがプロレスみたいで面白くて、けんたは布団ごしにパパをキックしました。
パパは、うっと小さい悲鳴をあげた後、鬼のような怖い顔をしました。
「こら!」
何だかいつもの優しいパパと様子が違くて、けんたは一瞬ビクッとしました。
しかし、怯えたけんたを見て、パパはふっと優しい顔に戻りました。
「悪い子には、こちょこちょ攻撃だぞ〜!」
こちょこちょこちょ、と、パパはおどけた声を出しながらけんたの脇腹をくすぐりました。
「あはっ!あははっ!!」
この攻撃には敵いません。けんたはくすぐりが大の苦手でした。
「あははははっ!……はあ、はあ。」
しばらくすると、パパはくすぐりの手を止めました。
「明日は朝が早いからな、ちゃんと寝るんだぞ!」
けんたは、渋々、はあいと返事をしました。そうして、パパは部屋の電気を消して、リビングへ行ってしまいました。
(あーあ、まだ寝たくないのになあ。ずるいなあ、くすぐり攻撃だなんて。)
どうしても眠りたくないけんたは、しばらくの間、天井をぼうっと見つめていました。
(そうだ!目を覚ましておいて、パパが眠ったらこっそりベッドを抜け出して遊ぼう!)
けんたは自分のひらめきに、甘い、わくわくした気分がしてきました。どうやって抜け出そうかな。音を立てないように歩かなくちゃな。
しかし、いっぱい遊んでいっぱい笑ったためか、けんたの体はだんだんと重たくなっていきました。
(あれえ、まだ眠りたくないのに……。)
けんたは一生懸命に起きていようとしました。
しかし、だんだんとまぶたを開けられなくなり、ふんわりと眠りの世界へと引き込まれていきました。
ざざあ……ざざあ……
けんたの周りを、規則正しい音が取り囲みます。
(あれ……ここはどこだ……?)
けんたがうっすらと目を開けると、体の半分が海に浸かっているのが見えました。
ざざあ……ざざあ……
けんたの体を、波が優しく撫でていきます。
暑くもなく、寒くもなく、とても良い気持ちです。けんたはここがどこかなんてどうでもいいような気がしてきました。
けんたは眠たくなってきて、そっと目を瞑りました。
そうしてうとうととしていると、顔に何かが当たったような気がしました。
「おーい!」
呼びかけられた声で、けんたは目を開けました。すると、女の子がけんたの顔を覗き込んでいました。顔に当たったのは、女の子のこげ茶色の、長い髪の毛でした。
「あれ……?君はだれ……?」
「あなたこそだあれ?私の夢の中で何してるの?」
「夢の中?」
そう言われて、けんたは自分がパパに寝かしつけられたことを思い出しました。
「違うよ、僕は今、おばあちゃん家で寝てるはずだよ。だからここは僕の夢だよ。」
「いいえ、ここは私の夢の中よ。」
女の子ははっきりと答えます。
女の子はけんたとほとんど同い年のようでしたが、どうやらけんたよりもしっかり者のようです。
「そんなはずないよ!これは僕の夢だよ、君こそ勝手に入ってこないでよ。」
「いいえ、私の夢よ!」
「違うよ!僕のだ!」
「私のだってば!」
このようにして言い合いをしているうちに、女の子は何かひらめいたみたいです。
「……そうだ、証拠を見せてあげるわ。」
女の子がえいっと指を振ると、周りの景色が海から山へと変わり、目の前にはお菓子の家が現れました。
「うわあ、すごい!お菓子の家だ!」
「でしょ、すごいでしょ?私の夢だから、何でも私の思い通りになるのよ!」
そして女の子が、もう一度、えいっと指を振ると、女の子の背中にふわふわとした羽がはえ、女の子はふわふわと空を飛び始めました。
「すごいや、すごいや!空を飛ぶなんて、かっこいい!」
「どう?これで分かった?これは私の夢なのよ!」
「うん、分かったよ!」
女の子は褒められて気分が良くなったのか、少し照れくさそうに笑いました。そして、もう一度、えいやっと指を振ると、今度はけんたの背中にも羽がはえました。
「わあ、僕にも羽がはえた!」
「これであなたも空が飛べるはずよ。」
けんたは恐る恐る羽を動かしてみました。ぱたぱた。すると、体が少しふわっと浮かびました。
ぱたぱたぱたぱた。さらに羽を動かすと、体がどんどん持ち上がりました。
ぱたぱたぱたぱたぱた。そのまま羽を動かし続けると、お菓子の家の屋根の辺りまで浮き上がることができました。かなり高いはずですが、不思議と怖くありません。
「すごい!空を飛ぶなんて始めてだ!」
けんたは空をくるくると回りました。
「……どう?空を飛ぶの、楽しいでしょ?」
「うん、ありがとう!」
「そうだ、このまま追いかけっこをしましょうよ。私を捕まえてみてよ。」
そう言うと、女の子は森の中へと飛んで行きました。
「あ、待ってよ〜!」
けんたは女の子を追いかけます。森の中はたくさんの木が生えています。けんたの近所の公園にも、こんなにもたくさんの木は生えていません。
「ちょっと〜早いよ〜。」
「えっへへ!捕まらないよ〜だ!」
女の子は器用に枝を避けながら飛んで逃げていきます。
森を進むにつれ、景色も少しずつ変わっていきました。青々としていた木々の葉の色が、だんだんと黄色や赤色に変わっていきました。2人が飛んでいくにつれ、葉っぱはカサカサと心地よい音を立てます。それでもまだまだ女の子は遠くにいます。
「待ってよ〜。」
「遅いよ、遅いよ〜!」
おかしいなあ。僕、走るのは遅くないはずなんだけどなあ。
そういえば、パパは、走る時はいっぱい腕を振るのが良いって言ってたっけ。今は羽をもっとぶんぶん振ったほうが良いのかなあ。
そう考えて、けんたは、羽を大きく、動かし始めました。すると、少しずつ女の子との距離が近づいていきました。
やった、もう少しだ。
赤い葉っぱや黄色い葉っぱが、まるでシャワーのように2人にふりそそぎます。そうしめ木の葉が少しずつ無くなっていき、最後には枝だけになっていきました。
何だがさみしい景色だなあ、とけんたが飛びながら考えていると、空の色までさみしい灰色になっていきました。
そして、けんたの鼻に白い何かが降ってきました。
雪です。
「わあ、雪だ!」
あまり雪を見たことのないけんたは、つい羽を止めて空を見上げてしまいました。
しんしん。雪がどんどん降ってきます。
しんしんしん。雪が降り積もり、次第に辺りが真っ白になりました。雪が音を吸いこみ、辺りはとても静かです。
「雪もいいけど、ぼんやりしていると私を見失っちゃうよ〜?」
けんたは女の子の声にはっとさせられました。気がつくと女の子はまた遠くへ行ってしまっていました。
「あ!待ってよ〜!」
もう一度けんたは女の子を追いかけ始めました。だんだんと空を飛ぶコツがつかめてきたため、先ほどよりも速く飛べている気がします。
飛んでいるうちに、雪が消え、少しずつ緑の木が増えていきました。
木々の枝先が膨らんできたと思うと、ぽんっとピンク色の花が咲きました。
桜の花です。
けんたは、
「桜だ!きれいだなあ!」
と叫びながら、今度は羽を止めずに飛び続けました。
もう少し。あと少し。
けんたはとうとう女の子の背中に触りました。
「やった!捕まえた!」
女の子は、きゃあっと楽しそうな悲鳴を上げた後、
「それじゃあ、次は、あなたが逃げる番ね!」と言いました。
けんたは、羽を思いっきり動かして、逃げていきました。
こうして2人は、鬼を代わりばんこで行いながら、森の中で追いかけっこをしました。
次第に、2人とも疲れてきて、はあはあと息が切れました。
「はあ…はあ……ねえ、ちょっと休憩してお菓子の家でも食べない?」
「はあ……うん、そうだね……!」
けんたは女の子のアイデアに賛成しました。
女の子が、えいやっと言うと、けんたたちは最初に見たお菓子の家へと瞬間移動していました。
そして、2人でお菓子の家を食べ始めました。
「すごい……すごく美味しいや!」
お菓子の家は、どこもけんたの好きなお菓子でできていました。
屋根の部分のクッキーは、サクサクしていて、バターの味が濃厚で、しっかり満足感が味わえます。屋根の上に乗せられたカラフルな粒状のチョコレートも、けんたのお気に入りのおやつの一つです。ドアの部分は、けんたの好きなペロペロチョコのように、表にホワイトチョコ、裏にミルクチョコが付いているタイプです。
お菓子の家の中も豪華です。棒状のクッキーにチョコがかかったお菓子の柱、グミでできたお花、ポテチ(けんたの好きなコンソメ味です)でできた時計、チョコマシュマロでできたベッド(さらにベッドの上にはぬいぐるみの代わりにコアラの形のチョコレートが置かれてありました。)など、食べ切れないくらいのお菓子がありました。
2人でお腹いっぱいになるまでお菓子の家を食べました。
「おいしかったね!」
「本当、おいしかったね……!」
美味しいお菓子を食べて、体も心もポカポカしてきました。
そこで、けんたは、女の子の名前を聞いていないことにやっと気が付きました。
「そういえば、君のお名前はなんていうの?」
「私?……私はね、ママから、まあちゃんって呼ばれてるわ。」
「そうなんだ、僕はけんたって名前だから、けんちゃんって呼ばれてるよ!」
「けんちゃん、よろしくね!……ねえ、さっきまでの森、どうだった?きれいだった?」
「うん、飛んでいてすっごく気持ちよかったよ!」
「良かった……!実はね、あそこ、私の近所の森なの!すっごく良いところでしょう?」
「そうなんだ……。」
森の様子を思い出していると、けんたは森の景色に見覚えがあるように思い始めました。ですが、頭に白い霧がかかっているように、うまく思い出すことができません。
「あれえ……どこかであの森をみた気がするのに……どこだっけなあ。」
「ふうん……。」
まあちゃんはしばらく考えていると、はっと何かを思いついたようです。
「もしかして、実は私たちご近所さんなんじゃない!?気がついていないだけで!」
「えぇ……そうかなあ?」
「そうよ!こんな素敵な場所、そうそうないもの!」
けんたの近所とはなんだか違うような気がしましたが、まあちゃんにそう言い切られると、不思議とそういうような気がしてくるのでした。
「そうだわ、それなら、この森の素敵な場所を教えてあげる!」
そう言うと、まあちゃんはふわっと飛んで行きました。
「あ!待ってよ〜。」
けんたも負けじとまあちゃんの後を飛んで追いかけて行きました。
まあちゃんはその森について何でも知っていました。
子どもが入れる大きな穴のある木、おままごとをするのにちょうど良い切り株、美味しい蜜が吸える花が咲く場所、夏にカブトムシがたくさん取れる大木、花冠を作るのにちょうど良い花畑……普段、都会で暮らしているけんたには珍しいものばかりです。けんたは、こんなに楽しく森を駆け回ったのは久しぶりだなあ、と嬉しく思いました。
一つ新しいものを紹介してもらうたびに、「うわあ!」「すごい!」と声を張り上げてしまいました。すると、まあちゃんもでしょ?すごいでしょ?」とどんどん得意気になっていきました。初めの頃は良かったのですが、けんたは少しずつ悔しい気持ちになりました。僕も、何かまあちゃんをあっと驚かせるものを見せたい。
「ねえねえ、まあちゃん、この夢の中でものを出したり場所を移動させたりするのってどうやっているの?」
「頭の中でワクワクするものを考えて、強くお祈りするの!……まあ、ここは私の夢の中だから、あなたには難しいかもしれないけどね。」
「そんなのわからないじゃん!僕も強く想像すれば、面白いものができるかもよ?」
「あら……じゃあやってみたら?」
まあ、私ほど素敵なものは出せないと思うけど、と、まあちゃんは小声で付け加えました。けんたはそれが悔しくて悔しくて、どうすればまあちゃんをびっくりさせられるか、必死に考えました。すると、寝る前に遊んでいた怪獣のおもちゃのことを思い出しました。
そうだ。女の子なら怪獣にあまり詳しくないはずだ。あの怪獣を出して驚かせてやろう。
そこで、けんたは怪獣のことを一生懸命考えました。ぎょろっとした目玉。大きくて燃えるように赤い口。ゴツゴツした岩のような肌。トラックよりも大きい足の裏……。細かく考えているうちに、けんちゃんはワクワクしてきました。元々、怪獣と一緒に遊んでみたいと思っていたのです。
「えいやっ!」
けんたが叫ぶと、急にあたりが暗くなりました。
太陽の方を見上げると、理由がわかりました。
怪獣です。怪獣はあまりにも大きいので、太陽を隠してしまったのです。
まあちゃんは、あんぐりと口を大きく開けながら怪獣を見上げています。
「どう?すごいでしょ?」
「……!」
まあちゃんは驚きのあまり声も出ない様子でした。その姿に、けんたは嬉しくなりました。
ドゴーン!!
大きな音がしました。怪獣の歩く音です。まあちゃんは驚いて体をビクッとさせました。
ドゴーン!ドゴーン!
怪獣はどんどん近づいてきます。
まあちゃんは体をピクピクと震えさせています。
けんたは、次第にまあちゃんに申し訳なくなってきました。
怪獣に慣れていない女の子には、ちょっと怖すぎたかなあ。怖いようだったら、怪獣を消そうか聞いてみよう。そう思ってけんたが口を開くと同時に、
「……す、」
と、まあちゃんの口から声が漏れ出ました。
「す?」
けんたは不思議に思い聞き返しました。
するとまあちゃんは一呼吸おいて、
「すごーーーーーい!!!」
と叫びました。けんたが驚いてまあちゃんの顔を見ると、まあちゃんは頬を真っ赤に染めながら、満面の笑みを浮かべています。
「すごいすごい、怪獣だ!しかも私のお家のおもちゃとおんなじ怪獣だ!」
今度はけんたがぽかんと口を開ける番でした。
「けんちゃんも怪獣好きなの?友達はみんな怪獣のこと怖いって言うからさ、怪獣仲間ができるなんて嬉しい!夢みたい!」
どうやら、まあちゃんは、怪獣を怖がっていたのではなく、嬉しさのあまり固まっていただけのようでした。なあんだ、と、目論見が外れたけんたは少しがっかりしましたが、まあちゃんがあまりにも「すごい!」と褒めてくれるものですから、これはこれでいいか、と思いました。
その後も、怪獣と遊んだり、また森の中を駆け回ったりと、2人(と怪獣1匹)は楽しく遊びました。脚や羽がすっかり重くなるまで遊びました。
すると、
ゴーン。ゴーン。
どこからか鐘の音が聞こえてきました。
「そっか、もう夢のおしまいの時間なんだね。」
まあちゃんはとても寂しそうに呟きました。
「ええ、僕、まだまだ遊びたいよ!」
「私だって、もっともっとけんちゃんと遊びたいんだけど……でもね、この音がしたら帰らなきゃいけない決まりなんだよ。」
「いやだいやだ!まだ元気だもん!」
「ダメなの。夢の世界にずっといたらね、帰れなくなっちゃうの。パパやお友達とも会えなくなるんだよ。」
「それはいやだ!」
「じゃあ帰ろう?」
「いやだいやだいやだ!」
けんたは駄々っ子のように泣き叫びました。まあちゃんも初めは寂しそうな顔をしていましたが、急にきっとした表情になって、
「良い加減にしなさい!」
と叫びました。
まあちゃんの声があまりにも厳しかったので、けんたは思わず泣き止んでしまいました。
「我慢できる人間にならないと、きちんとした人間になれないよ!」
そして、ふっと優しい顔になって、
「それに、また眠れば、楽しい夢が見られるかもしれないよ?」
と言いました。
「で、でも……これ以上楽しい夢なんて……」
「でもとか言わないの!……そうだね、一生懸命頑張らないと、良い夢っていうのは見られないからね。夢から覚めても、頑張れる、って約束できる?」
けんたはまだ少し泣きべそをかいていましたが、
「……うん、約束する。」
と渋々答えました。
「パパの言うこと聞く?」
「聞く!」
「好き嫌いしない?」
「しない!」
「お友達に意地悪しない?……私は怪獣が好きだったから良いけど、あんまりみんなを怖がらせようとか考えちゃダメだよ?」
「し、しない!」
「よし、じゃあ、ゆびきりげんまんだ!」
まあちゃんとけんたは指切りの約束をしました。
目が覚めると、けんたはおばあちゃん家のお布団に戻っていました。部屋から出ると、大人たちが忙しそうに働いていました。
おばあちゃんは棚の整理をしていたようでしたが、途中で何かを見つけたようで、
「あら、雄二さん、これを見て。あの子の小さい頃のアルバムよ。」
と、パパを呼び止めました。
「おや……今と結構違いますね。」
「そうなのよ、お転婆だったけど、あの頃は可愛かったわあ。」
パパとばあばは何を見ているのだろう?けんたはひょこっとアルバムを覗き込みました。
「あっ!まあちゃんだ!」
「まあちゃん?」
「うん、まあちゃん!昨日、夢の中で一緒に遊んだの!」
「……!」
「森の良い場所を教えてもらったり、お菓子の家を食べたり、怪獣で遊んだりしたの!……そうだ、あの森、どこかで見たと思ったら、おばあちゃん家の近くの森に似てるんだ!」
けんたが2人にそう言うと、従兄弟のれんくんとしょうくんが、
「けんた!お前も一緒に来いよ!裏山探検しようぜ!」
と呼んできました。
「うん、今行く!僕ね、良い場所、知ってるよ!」
けんたは従兄弟と久しぶりに遊べるのが嬉しくて駆け出して行きました。
おばあちゃんとお父さんは、しばらくぽかんとしていました。
「……私はね、あの子のこと、まあちゃんって、呼んでたのよ。」
「まゆみさん、小さい頃、よく森の中を走り回ってたって言ってたっけなあ。」
「最期に、息子の夢に出てきたのかしらね。」
「あの人らしいですね。」
そう言うと、2人は、涙を流しながら、はははっと笑いました。
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