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猛虎龍之介  作者: 栗林
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第一三話,猛虎の記憶は何処

その翌日、今日は日曜で休みなのだがロリコン元武将(由紀)のせいで記憶を失ってしまった龍之はいつもとは様子がまるで違っていた。



いつもと違って妙に女々しくいつもどおりの豪快さがない。

旅をともにしていた蝉麿はそんな今の龍之を気味悪がっていた。

「しっかし…真坂殿本当になにをしたのやら…あれじゃあこっちが坂上殿と接しづらいではないか…」


「きゅあ!!!」


「ん!?さ…坂上殿どうしたのです……って…」

そこにはエロ本を持っている龍之がいた。

いつもなら喜ぶはずだ、だが…


「こ…これ、誰がおいたの…?」


「いや、それ貴女のものですから…」


「ええ!?私の!?」


「そうですよ、かはつるみかはつるみって喜んでたじゃないですか坂上殿…」


「……坂上って誰?」

龍之にはとりあえず今の名字(設定)を教えただけであって坂上というものは知らない(というより由紀のせいで覚えてない)


(…そうか、なるほど)

「あの…実を言えば、貴女の名字は愛原じゃないんですよ」


「ええ!?」


「本当は坂上なんですけど…まあこの世界じゃ愛原しか通用しないようなので…」


「…よく…わんかない」


「はぁ…」

蝉麿は本気でこいつの記憶を戻すにはどうしたらいいか迷った。

しかしいくら悩んだところでその方法は見付らない。

彼はひたすら考えた。


その頃夏奈の家では…


「どうしたんだろうな?」

っと父親が言っていた。

そう夏奈が今日、部屋から一歩もでてこないのである。

両親は心配そうにしていた。


「なにかあったりかしらね…?」


「聞いても答えてくれないしな……でもなんとかしてやらないと」


「うん…」

夏奈は相当ショックであったようだ。

自分の事まで龍之は忘れてしまったのである。

だがそれは龍之のせいではないので現時点では龍之に対してまったく怒っていなかった。

でも、夏奈が悲しむ子とはもうない、なぜなら龍之はもう記憶を取り戻すからだ。



今日の夜、あかねが風呂から上がって牛乳を飲んでいた時の事であった。

階段のあるほかから誰かが転落するような音か聞こえた。

「な、なに?…ちょ!!ちよっと龍之大丈夫!?」


なんとそこには龍之が倒れていた。

どうやら階段から転げ落ちたようであった、だがこれが幸運であった。

「っは!?…こ、ここはどこじゃ!?あれ?あかね!!なんでこんな所に!!」


「……も…もしかして…よかった龍之!、大丈夫?」

あかねにもわかった、龍之の記憶が戻った事が。

その後龍之はあかねから今までの事を説明してもらった。

そして龍之にはある心が芽生えた。

(由紀夫~…!!ぶち殺す!!!成敗してくれるわ!!!)



龍之は由紀に復讐しようと思っていた。

そして決心した、決行は『明日』と。

龍之を怒らすと大変である、由紀の運命はいかに。


END












「まだおわっってないわ!!!」

※まだ続きます。




龍之は走って由紀が生活するある場所へと向った。

今の彼の頭の中はこんな感じである。

(殺す!打ち殺してくれるわ!!)



外からみても殺意丸出しである。

一方その由紀は公園でエロ本でも読みながらゆっくりしていた。

「…貴様ァァァァァァ!!!


「なんだ!?余を呼ぶのは!?…げっ!!」

そこには槍をもって龍之がいた。

(も・・・もしや!?)


「よくもワシの記憶をぶっ飛ばしてくれおったな…」


「いやあ、あれは事故であった」


「頭を強く打てば記憶がぶっ飛ぶという話を最初にしたのは誰じゃあああ!!!!」

その言葉を聞いて由紀も剣を抜いた。

「しからばどちらが正しいか勝負だ!!」


戦乱の世を生きた二人にとって最後に主張の正しさを示す。

それは戦いに勝利する事である。

またしても龍之vs由紀と言う組み合わせの勝負が始まろうとしていた。





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