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笑顔の仮面は外れない〜陽光の私と月光の貴方〜  作者: 君影 ルナ


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6 家族

 自室は二階にあるので階段を降り、食堂へと向かいます。ギィ、と扉を開けると、もう既に家族全員が揃っていました。


「遅くなりすみません。」

「いいのよマリー。」


 私の今世の家族を紹介しますね。


 まず私に話しかけてくれたのはお母様。お母様はいつものようにふんわり笑って名前を呼んでくれました。まるで雲のようにふわふわな笑顔なのです。


 私もお母様のように、見るとふわふわと心が温かくなる笑顔を目指しております! 私の目標です!


「お昼寝でもしていたのかい?」

「お兄様……いえ、少しメイドとお喋りしていました。」

「そうかい。」


 ガニメデお兄様はいつもと同じで爽やかそうな笑顔でした。しかしそれに騙されてはいけません。お腹の中は真っ黒なのですから。


 私は小さな頃、何度もお兄様の笑顔に騙されてきましたもの。もう騙されませんよ!


 笑顔のままそんなことを考える。


「腹減った。姉さん早く座ってよ。」

「ええ。早く頂きましょう。」


 この子は私の一個下の弟、カリスト。私達家族の中で一番ご飯の量も多いのに、それでもお腹が空いたといつも言っています。


 頭を使うよりも体を動かすことが好きで、常に動き回っているからそうなるのだそうです。前に何故そこまでお腹が空くのか聞いたらそう答えてくれました。


「さあ、食べようか。」


 お父様はお兄様と同じでお腹の中が真っ黒らしいのですが、私にはそのような素振りは見せません。とても優しいお父様です。


 ガニメデお兄様は『私なんか父上に比べたらまだまだ爽やかだよ』と仰っていましたが……真実は分からずじまいですね。






 こんなに優しい家族の一員になれて、私は嬉しいのです。この幸せが続くのを毎日寝る前にお祈りするくらいと言われれば、なんとなく嬉しいの度合いが分かるのではないでしょうか。




 そう、何故か私はこの世界に生まれた瞬間から、幸せは長続きしないと知っている(・・・・・)のです。だからこそ毎日祈るのです。


 何故そう思うのかは分かりませんが、自分の直感を信じたいと思う気持ちもあるので毎日祈っております。








 何故そう考えてしまっていたのか理解してしまったのは、これから随分後になってからのことでした。

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