表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『なろう用語の基礎知識』第七稿  作者: ただのぎょー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/48

『い』

いいね【いいね】

①主にSNSにおいて、ある記事や投稿、コメントに対し好意的な反応を返すためのボタン操作のこと。初出はFacebookでサムズアップの形のマークのこと。Twitterではハートマーク。

 マークの後ろに数字がつき、何件のいいねがついたか分かる。また誰がいいねをしたかも分かる。これは公開情報であり、その投稿を行なった人以外も見ることができる。

②2022年2月になろうに追加された機能、『いいね機能』のこと。読者が読んだ作品が面白かったと作者に伝える機能であり、連載作品においては1話ごとに送ることができる。

 各話の下部、評価の上にあるサムズアップのマークであり、いいねを受け付けている作品に対してログインユーザがそこをクリックすることでいいねすることができる。

 このページの下部にもある。押してみてもいいのよ!

 ちなみに更新する対価としていいねを押すように要求することなどは遠慮するようマニュアルには書かれている(更新する対価として評価を押すよう要求するのは禁止であり、それとは表現が異なる)。

 というのもいいねの数はポイントやランキングに影響しないためである。

 SNSのいいねとは異なり、得たいいねの数は作者のみが確認でき、また誰がいいねを送ったのかも不明である。

 作者からするといいねが来たとの通知もなく、単に何件のいいねが来たと数字が表示されるだけであり、かなり無機質で面白みには欠ける。

 現状だと、かなりの読者の数がいる長編書きであれば、この回は評判が良かったという指針にはなるかなという機能に見える。


イキリ【いきり】

 関西弁で調子に乗っているの意。例:イキリオタク=調子に乗ったオタク。

 なろうにおいては異世界転移前に社畜や虐められっ子であった主人公が転移時にチート能力を与えられると、元の性格をまるっと無視したかのように女性とコミュニケーションを取ったり、転生先で自尊心に溢れた尊大な振る舞いをする様。


異世界【いせかい】

 現実世界とは異なる世界のこと。地球とは異なる世界なんだからもっと多様な世界が存在しても良いはずなのだが、その大半が共通するデザインとして文明のレベルが低くて魔法が存在する西洋風世界である。

 それは無個性と言ってしまえばその通りかもしれないがテンプレという文化であるとも言える。

 →ナーロッパ【なーろっぱ】、テンプレ【てんぷれ】参照。


異世界転移/転生【いせかいてんい/てんせい】

 本来のなろうにおける最強のパワーワード。

 パワーワード過ぎて隔離された。

 ジャンル別ランキングは異世界転移/転生のキーワードが無いもののみが通常表示され、これらタグが付いている作品は別ページに表示されるようになっている。

 なろうの規約は基本的に記述不足なのだが、これに関しては極めて細かい規約が存在し公表されている。が大体の作者は正確には認識していない。

 基本的には「主人公」が「現実世界から異世界に」転移/転生し、その転移手段がその世界における一般的技術では無い場合、その作品にはこのキーワードが必要である。

 拙作、『救世の聖女ツェツィリー、東京都品川区、武蔵小山に行く。』はヒロインが異世界から現実世界に飛ばされているが、それには異世界転移キーワードは不要である。

 また先日ツイッターで、「わたしのエッセイがランキング入ってないのなんで?」という呟きがあったので、調べたところ異世界転移について書いてあるエッセイで、キーワードに異世界転移と入れてしまっていたためにそちらのランキングに入ってしまっていたという事例があった。気を付けよう。


異世界[恋愛]【いせかいれんあい】

 なろうのジャンルの1つ。恋愛を主題とし、異世界を主な舞台とした小説。

 なろうのランキングの一番上に位置する、誰の目にも止まるランキングの顔と言える。

 同じ人気ジャンルであるファンタジーやVRゲームと比べてランキングの回転が速く、上位の入れ替わりが激しい。

 そのため短編・中編でも日間ランキングトップが狙える。わたしも取った事がある。


イチオシレビュー【いちおしれびゅー】

 2021年2月にレビューから名称が変更されたもの。

 特に内容は変更されていないが、レビューという名称だと批評的なイメージのものも含まれるため、あえてイチオシという用語を付け加えたもののかと思われる。

 →レビュー【れびゅー】③参照。


一人称【いちにんしょう】

 主人公視点での地の文が書かれた文章のこと。主人公の内心を地の文に書きやすいため読者から分かりやすく、感情移入しやすいためなろうのランキングにおいて主流である文体。

 デメリットとして大きいのは主人公が認識していないことを書いてはいけないこと。下手な作者はここが乱れやすいが……、得てしてそういった作品でもランキング上位にいることは多い。

 また主人公の口調や思考が独特だと地の文が独特になるので読者を選ぶ。

 個人的に女主人公一人称の作品を書いていて気づいたのは、主人公を美形に設定した場合に、その美しさを直接描写するのが難しいという問題。

 また別視点を挟むことでこれらのデメリットを減らせる。しかしこれを多用し過ぎるのも嫌われる。

 →SIDE【さいど】参照。


1話ガチャ【いちわがちゃ】

 作品の冒頭部分のみを大量に投稿し、その中で人気があるものを選んで続きを書く行為。リセマラとも。

 作者目線で言えばある意味効率的とも言える。

 ちゃんと短編が話として成立していて、その上でその話の続きを連載化するのであれば良いが、それとは異なり、そもそも話が成立していないものを指すので注意が必要である。

 短編が好きなわたしのような読者はだいたい蛇蝎の如く嫌う。

 いや、前書きにその旨書いてくれれば良いんだけどね。あらすじはダメ。そもそもあらすじは読まない読者も多いので。

 わたしも1話ガチャ目的では無いがオープニングのみ投稿を行ったことはある。そこではちゃんと前書きに冒頭部のみの投稿と書いた。


IF戦記【いふせんき】

 架空戦記とも。歴史上のある時点に現実とは異なる何かが発生した場合、どのような歴史を辿ることになるのかという過去改変SFの一種。戦記なので、特に戦争もののことを指し、史実での敗北側が勝利するという形式になりやすい(例:太平洋戦争に日本軍が勝利する)。

 なろうだと、現代人が過去の偉人の誰かに転生した(例:現代の高校生が織田信長に転生した)という設定のものが多く、SFではなく主に歴史ジャンルに見られる。


異類婚姻譚【いるいこんいんたん】

 別の種族間で結婚することを描いた作品のこと。人間と妖怪の結婚など。

 世界中で古代から現代まで大人気。神話でも(例:ゼウスが白鳥に)民話でも(雪女)現代でも(美女と野獣)。

 特に人型ファンタジー種族も異類婚姻譚に含むと、エルフ萌えと吸血鬼萌えと獣人萌えとか入れてけば全人類の100%が異類婚姻譚萌えと言えるだろう(過言)。

 無論なろうでも多数見られ、婚姻なので本来は結婚までする話だが、単純に異類間の恋愛までのものもそこに含むことが多い。

 ファンタジーや童話ならではの恋愛要素であり、文化の違いや同族からの反対など、物語としての障害を設定しやすい。肉体的な違いを魅力に描くことも、醜いとされる見た目を愛するという特別感も出せる。

 古来からある異類婿、いわゆる生娘が人身御供として捧げられるパターンは異世界恋愛やハイファンタジーでしばしば見かけられるものである。なろうだと竜が多い。

 さらに恋愛が成就しても子を為せるのか否か、寿命の違いなど、想いが通じ合ってからも障害が出せる。サイコーですね!ってわたしの脳内で友達が言ってる。


陰キャ【いんきゃ】

 陰キャラクターの略、対義語は陽キャ。

 →陽キャ【ようきゃ】参照。

 元々は暗い(陰である)性格の人を意味するネットスラングである(=ネクラ、根暗)が、SNS等でそれほど暗いわけでもないが大人しい人に対する煽り的な使い方をされていることもあり、単に大人しい人や非リア充、いわゆるナード的な人に使われていることも多い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i521206
― 新着の感想 ―
[良い点] 異類婚姻譚、サイコーですね! [一言] 互いが「異なる」というのが、もう萌え萌えの萌えなのですよね。 身分差、種族差、年の差、体格差。 すれ違って当たり前の者同士が近づこうとあがくから、…
[一言] >なろうにおいては異世界転移前に社畜や虐められっ子であった主人公が転移時にチート能力を与えられると、元の性格をまるっと無視したかのように女性とコミュニケーションを取ったり、転生先で自尊心に溢…
[良い点] 異類婚姻譚だいしゅき!(語彙力の喪失) [一言] 異類婚姻譚のいいところは、根底に漂う悲劇感。いい思い出も悪い思い出も全部切ない。私はそんな異類婚姻譚書きです。 はぁー好き。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ