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『なろう用語の基礎知識』第七稿  作者: ただのぎょー


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『こ』

後宮【こうきゅう】

 アジア圏(日中韓及びイスラム)における王などとその妻たちのための居住空間のこと。日本においては大奥、イスラムにおいてはハーレムという言葉が一般的。

 王以外の男の出入りを禁ずるために、男子禁制で女官を増やしていく場合と、宦官を使う場合が存在する。

 なろうでイスラムの後宮を描いた作品はほぼ存在しないが、中華風の後宮を舞台とした作品は毎日ランキングでも見掛けられる。

 キリスト教の一夫一婦制が重視されたヨーロッパにおいては存在しない(王が妃以外の女性と関係を持つことはあるが、それは妃・妻という立場ではない)。

 しかし、日本のファンタジー小説やなろうにおいて、中世ヨーロッパ風異世界であっても特に何の説明もなく後宮や側室が登場することが多い。無論、異世界にキリスト教が存在する訳ではないので後宮があっても構わないのだが、中世ヨーロッパ風とは一体。側室・側妃の項目も参照のこと。

 →側室・側妃【そくしつ・そくひ】、ナーロッパ【なーろっぱ】参照。


公式【こうしき】

①オフィシャル。なろうであればそれを運営するヒナプロジェクトのこと、またはそれが主催・運用しているという意味(公式企画、公式Twitter)。

②二次創作視点から見た場合の一次創作のこと。


公式企画【こうしききかく】

 なろう運営が実施している企画のこと。今までは夏のホラーと冬の童話祭の年に2回であったが、2022年より春の推理、秋の歴史が追加されて年4回になった。

 またネット小説大賞はなろうの公式企画ではない。

 現在は企画実施期間に企画のテーマに沿って指定したジャンルに企画のキーワードをつけて投稿するだけである。例えば2021年に実施された夏のホラーであれば、かくれんぼをテーマにしたホラー小説を書き「夏ホラー2021」のキーワードをつけてホラージャンルに7/8〜8/26の間に投稿するだけ。

 賞の類は存在しないが、公式バナーから作品のリストを見ることができるため、そのジャンルに普通に投稿するよりはPVや感想がつきやすい傾向にある。

 →春の推理【はるのすいり】、夏のホラー【なつのほらー】、秋の歴史【あきのれきし】、冬の童話祭【ふゆのどうわさい】参照。


更新通知【こうしんつうち】

 なろうの機能。ブックマークから最大400件選択でき、選択した作品が更新された順に自身のユーザページのトップに「更新チェック中の小説」として表示されるようになる。

 お気に入りユーザの作品は別途ユーザページには表示されるため、お気に入りユーザの作品ではなく、特に更新が不定期で頻度が低い作品を入れておくと更新されていることを見逃さずにすむ。


公募【こうぼ】

 出版社が自社で出版する小説を広く募集すること。

 公募の条件として公開していないことというものがあり、なろうにおいても公募に出すために削除、検索除外するということがある。


合法ショタ【ごうほうしょた】

 ショタの一種。

 →ショタ【しょた】参照。


合法ロリ【ごうほうろり】

 ロリの一種。

 →ロリ【ろり】参照。


氷の【こおりの】

①氷の+職業名の形で主に使用され、氷を扱う能力を有することを意味する。例:氷の魔術師、氷の魔剣士。

②氷の+役職名の形で主に使用され、冷淡な性格であることを意味する。例:氷の騎士、氷の貴公子。

 ①は男性向け、②は女性向け作品で多い。どちらも性格がクール系であり、主人公を相手取る時だけ熱くなったりデレたりする。例:だれも笑ったところを見たことが無いと言う氷の騎士様が主人公にだけとろけるような甘い笑みを!

 男性向け作品では「炎の」や「風の」なども見られるが、女性向けはほぼ「氷の」と言って良い。


古参【こさん】

 古くからいるユーザのこと。

 ただしなろうは登録しなくても閲覧はできるため、ユーザとしての年数と利用者としての年数は必ずしも一致しない。逆に登録しているがなろうを離れた人、アカウントを取得し直した人もいるし、さらに言えば小説を書いていた年数とも一致はしないことにも注意は必要である。

 それでもなろうに登録してからの期間の長さについてはIDで判断できる。数字が若いほど古参。


誤字報告【ごじほうこく】

 なろうの機能。作品を読んだ際に誤字に気がついたら画面下の誤字報告をクリックすると、読者が誤字を修正できるモードになる。そこで間違っているところを修正すると、その旨が「新着誤字報告があります」と作者のマイページに表示される。作者が「報告を適用する」と押すとその報告された誤字が修正される事になる。

 誤字報告した人の名前は作者には表示されない。報告者のユーザIDのみ表示されるので基本的には誰が誤字報告をしたのかは分からないが、調べようと思えばIDからユーザ名を調べる事は可能。

 また、うっかり改行してしまっているミスに関しては仕様上誤字報告では修正できない。

 注意して欲しいのは余計な事を書かない事。

例:「彼は屋根から屋根へと飛んだ」という文章があったとして、飛行の「飛ぶ」ではなく跳躍の「跳ぶ」が通常正しい。これを誤字報告する場合、「飛→跳」とだけ直せということ。これを「ここは跳ぶが正確だと思います」とか丁寧に書くと、「彼は屋根から屋根へとここは跳ぶが正確だと思いますんだ」という文章に修正される。


ご都合主義【ごつごうしゅぎ】

①言動や主張に一貫性のなく、その場その場で都合の良いように主張すること。=日和見主義。

②転じて物語の展開があまりにも作者や主人公の都合の良いように進められていき、読者が興醒めするような物語であること。なろう作品への批判として言われることもある。特に後付の設定が伏線もなく唐突であったり強引であること、でき過ぎた偶然が連続するとそう言われやすい。

 無論、このあたりの合理的な説明にこだわると話が進まないというか、特にエンターテイメント小説としては明らかに冗長となるし、言ってしまえば全ての物語は作者のご都合によって書かれているのである。

 ご都合主義が過ぎれば読者は萎えてしまうだろうが、全くなしでは話は構築できない。バランスが肝要である。

 そりゃーお前、異世界転移した直後の主人公の目の前で王侯貴族の令嬢が乗った馬車が碌な護衛もつけずにモンスターや盗賊に襲われてるのなんてご都合主義に決まってるじゃない。でもそれを批判したってしょうがないでしょってこと。


ご都合悪い主義【ごつごうわるいしゅぎ】

 物語の展開が作者にとって都合よく主人公にとって都合悪いように進められること。できすぎた不運が主人公を襲ったり、主人公に非のないところでの誰かの不手際によって主人公が危機に陥ること。

 ドアマットヒロインタイプの話ならともかくそれ以外でご都合悪い主義を感じると読者は激しくストレスに感じ読むのをやめる事がある。わたしもある。


この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!【このしょうせつをぶっくまーくしているひとはこんなしょうせつもよんでいます!】

 連載小説の下部に表示される他作品へのリンク。約30件表示される。

 日間総合ランキング上位作品のこれを確認しても、大抵表示されるのは月刊ランキングの上位作品、累計上位の書籍化作品が表示されることが多く、目新しい作品の比率が低い。

 一方であまり読者が多くないと、その作者の別作品や、作者とお気に入りユーザである作者の作品が増える。


ゴブリン【ごぶりん】

 ごぶごぶ。

 ヨーロッパの民話における妖精の一種。邪悪、またはいたずら好きな、姿の醜い妖精とされることが多い。

 妖精では無く種族として最初に書いたのはエディスンの『ウロボロス』。トールキンの『ホビットの冒険』に登場したゴブリンという邪悪な種族は『指輪物語』ではオークとされる(オークという種族名を英訳したのがゴブリンであるという設定)。

 最初のTRPGであるダンジョンズ&ドラゴンズにおいてオークとは別の邪悪な種族として描かれ、以降それが定着している。

 ゲームにおいて最弱の人型種族の敵として登場することが多く、村のそばにゴブリンが巣穴作って住み着いているから退治してきてというのはファンタジーRPGの最初のシナリオの定番であり、なろうにおいてもしばしば見かけられる。


コミカライズ【こみからいず】

 作品が漫画化されること。最初は書籍化されてから人気作品が漫画化されるという流れが一般的であったが、インターネットでの漫画配信もあり、書籍化を経ずに作品が漫画化されるという流れが発生した。2020年7月には「シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜」が書籍化前に週刊少年マガジンに連載されるという快挙をなした。

 2021年から異世界恋愛の短編がアンソロジーコミックの原作として使われる流れが定着しつつある。


コメディー[文芸]【こめでぃーぶんげい】

 なろうのジャンルの1つ。読者を笑わせることを主題とした小説。異世界恋愛風の舞台だが恋愛要素が無い話や笑いの要素の強いファンタジーなどが多い。ちなみにタイアップ企画の1つ、『ゲラゲラコンテスト』は漫才・コントのネタの企画だが実はジャンル指定がない。

 そう言えばジャンル:コメディー(喜劇)はあるのにジャンル:トラジェディー(悲劇)は無い。


コロンビア【ころんびあ】

①南アメリカの国名

②全力ドヤ顔の両腕でのガッツポーズのこと。元はTV番組『アタック25』においてコロンビアと解答して優勝したときのポーズ。

 AA(アスキーアート)化もして広くネタとして使われている。

 なろうと何の関係がって?出てくる作品があるんだよなぁ……。


婚約破棄【こんやくはき】

 なろうにおけるパワーワードの1つ。悪役令嬢やざまぁとセットで使用されることが多い。

 主に異世界恋愛ジャンルにおいて使用される。婚約、特に王侯貴族の政略的な婚約を相手に非があるとして一方的に破棄する行為。

 婚約破棄そのものは現実でもある行為だが、なろうにおいてはテンプレ展開として組み込まれている。子細異なるところはあれど基本以下の形となる。

 主人公が貴族女性であり、婚約していた男性(男性側の方が地位が高い)が、別の女性(主人公より地位が低い)に恋愛感情を抱き、そちらと結ばれようとする。

 女性は男性に好かれるために主人公に虐められていたなどと嘘の証言をし、男性はそれを無条件に信じる。また両家の両親に連絡などは取らない。

 男性は公の場(卒業パーティー等)において主人公に一方的な婚約の破棄を突きつける。

 ここからその場で論破できれば短中編に、一度向こうの意見を飲んでから逆転すると中長編向きの展開となる。またここで処刑されるなど主人公が死んだ後、幼い自分に逆行転生し、処刑回避のために動くものがループものなどと言われる。

 とりあえずパワーワードなのでわたしも書いている。『なまこ×どりる』だって『悪役令嬢ドロシア・ファーレンハイトの華麗な転身』だって婚約破棄されている。

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i521206
― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な辞典をありがとうございますm(_ _)m ケラケラ笑いながら毎朝読んでおります。 [一言] >後宮【こうきゅう】 なろうでイスラムの後宮を描いた作品はほぼ存在しないが、中華風の後…
[一言] 中世ヨーロッパって 『街並み』 の説明では? それ以外でツッコミ入れるともうww 後宮のドロドロしたやつは好きですけど、ああいうの読むと、どうしても王様が○馬に見えてしまいますw 婚約破…
[一言] 中世ヨーロッパって後宮なかったんですね!? 知りませんでした……w いかにナーロッパが独自の文化を築いてるかがよくわかりますねw 言わば巨大なシェアワールドみたいなものですねw 婚約破棄は…
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