12 作中人物の歌う歌について考える
時折ですね。みょ~に作中人物に歌を歌わせたくなることがあるのです。
もちろん、自分で作詞したものならノープロブレムですが、やはり読み手の方がご存知の歌詞、または替え歌の方が盛り上がる気がしてきます。
でもでもでも、アカンのですな。
嘉門達夫氏の「替え歌メドレー」はあまりに有名ですが許可取るのにえらい苦労している裏話とか。
漫画原作者の史村翔氏が「酎ハイれもん」という作品を書いた時、各話のサブタイトルにオールディーズの曲名を付けることにしたら、古い曲なもんで権利関係調べて許可取るのが大変だったとか。
漫画家のぬまじりよしみ氏の「ひがみちゃんjam」という作品で売れないミュージシャンがヒロインのひがみちゃんのいる短大にやってきて「売れない」と嘆く。それをひがみちゃんが励ます。
「そうだ俺には歌があるんだ」と言ってミュージシャンが歌いだそうとする。
そこを作者のぬまじり氏が後頭部を棍棒で一撃。
「歌うんじゃねえ。著作権料高いんだ」というギャグ。
例によって話がずれました。
何か抜け道はないか。なくもない。
魔夜峰央氏の「パタリロ」でパタリロが歌いながら作業をしようとするのを部下のタマネギが制止。「著作権料がかかります」。
そこでパタリロが歌ったのは「お座敷小唄」。未だもって作詞者不明で著作権料不要。
そうこの手がある。でも調べるのが面倒ではあります。文芸作品なら「青空文庫」に入っているものは大丈夫とかあるんですが。
歌詞の場合、作詞者不明とされていたのが後で分かる場合もあるそうですね。「お座敷小唄」は未だに分からないようですが。
後、洋楽も怖い。原語の著作権保護期間が満了してても、日本語詞のそれはまだ満了してないものとかありますし。
そうなるとやはり自分で作詞した方が手っ取り早いというのもあります。
著作権に抵触しない歌詞があっても読み手が知らないものだとインパクト取れませんしね。
インパクトがあって、著作権に抵触しない歌詞。空いた時間でもさがしてみます。
ないような気もしますが(--;