晴れ時々流れ星
時計が午後5時をさしていた。
最近は、日が落ちるのが早くもう外は暗くなっていた。仕事が終わった人から順番に、パソコンの電源を落として出ていく。5時30分頃に私も、仕事が終わり電源を落とした。隣を見ると、竹内はとっくの前に仕事を終わらせ悠々とアイドルのMVを見ていた。彼の仕事の速さは本当に、すごい。勤務中にいくら手を止めていて、話したりしていても定時頃には終わらせているのだ。瀬戸さんとは同じぐらいで終わる。彼は彼ですごいところが、デスクが人一倍綺麗なことだ。本当にさっきまで仕事していたのかと疑問になってしまうほど、整理整頓されていて片付け上手だ。私は、美涼の様子を見ようと立ち上がった。たくさんのファイルを広げながら、パソコンに向かってるではないか。いつも仕事の早い彼女がなぜ今日に限って人一倍遅いのか、見当はついていた。どうせ、昼に話していた新しいカセットのゲーム内容を予想して妄想…。いや、想像を膨らませていたのだ。
なぜ遅れているのか知らない彼ら2人は、
「大丈夫?手伝おうか?今日仕事多かったんだね。」
とても、優しい言葉をかけ美涼の仕事を4人で分担して終わらせた。
「終わったー。3人ともありがとう!1人じゃこんな早く終わらなかったよ。助かりました。そして、お待たせしました!ご飯行きましょう」
彼女の声で私たちは立ち上がり、職場を出た。
空を見上げると月が辺りを照らしてくれていた。きっと、今からみんなと沢山話しをするだろうな。