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日常天気予報  作者: 麻代 実
3/8

曇り時々晴れ

お昼頃には雨は止んでいて、鳥が鳴いている。仕事もひと段落したので、美涼とランチをすることにした。いつもは、テラスで食べているが、雨が降って椅子が濡れてしまっていた。しかたなく、私達は食堂に向かった。食堂は3階建てで真っ白い箱のような形をしている。中でも人が少ない1階を使うことにした。窓際の席を確保し、ほっと息をついた。

「ねぇねぇ、昨日のニュース見た?!新しいカセット出るとか言ってたやつ!あれさ、私が好きなアニメで、美少女がわんさか出るの!女の子可愛すぎてね」

ポップコーンが弾けたように勢いよく話し始めた。美涼は、アニメが大好きなヲタクなのだ。アニメをあまり知らない私に、勧めてきたのも彼女だった。たまたま、私も知っていたアニメだったので、ランチをしながら話に花を咲かせていた。その時やらかしてしまった。

「女の子っていいよね!私の好きなアイドルも本当に可愛くってさ。昨日も夜にその番組あって即録画したよ」

テンションが上がってしまった私は、ついつい口を滑らせてしまったのだ。しまったと思った頃にはもう遅かった。目の前で美涼が鳩が豆鉄砲食らったように目を見開いて驚いていた。今まで私はアイドルヲタクだということを隠していた。

「なんだ!楓もヲタクだったの?早く言ってよね!なんか、嬉しい。今まで私が一方的に話しててつまんないだろうなって思っていたから。」

予想外の反応で私はびっくりしていた。隠していたことに対して、怒ってしまうのかと思っていたのに喜んでくれた。隠す必要がなくなった私は、少し気が楽になった。素直に自分の趣味を話友人と語り合えるからだ。

「盛り上がってんね。なんの話しをしてるの?」

と後ろから話しかけられた。瀬戸さんと竹内もランチに来たようだ。

「いや、私ってアニヲタなのは知ってるよね?実は、楓もヲタクだったのよ。さっき知ってその事で話してるの。」

最悪だ。美涼に知られたばかりだけではなく、瀬戸さんと竹内までにも知られてしまった。なんで秘密事ってこんなにも早く知れ渡るんだと心の中で嘆いていた。

「そうだったのか。俺らも何かしらヲタクだし仲間に入れてもらおうではないか。」

竹内の発言から、4人で食べることになった。私はひとつ疑問に思った。竹内がアイドルヲタクなのは知っているが、瀬戸さんもヲタクだったのか。何ヲタなのか聞きたかったが、聞きそびれそのまま楽しいランチタイムが終わった。ヲタク同士で呑もうということになり、仕事後ご飯に行く約束もした。


私の心は、瀬戸さんが何ヲタなのか気になる気持ちとヲタク同士で話すのは楽だという気持ちが入り混じっていた。

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