曇り時々雨
満員電車に揺られること15分、職場である大学についた。大きな門をくぐれば噴水と芝生があり昼休みは生徒達がランチをしたりする。しかし、今は朝が早いため誰もおらずがらんとしている。
朝私が学校に来て挨拶するのは、住み着いている白猫ちゃんだ。「おはよう!」っというと「ニャ」と短く挨拶を返してくれる。挨拶をすませ、1号館へと向かった。1号館は様々な部署があり、たくさんの大学職員が働いている。
私も自分のデスクにつくとパソコンのスイッチを入れまずメールチェックをする。しばらくすると同期で仲のいい美涼がやって来た。
「おはよう、楓は相変わらず早いね!てか、今日雨突然降ってくるし、大学着いたら止むし朝から雨に遊ばれた…。」
朝から、マシンガントークをされ若いなと思ってしまった。仕事を再開し進めていると次々と出勤してきた。ギリギリなってやってきたのは私の両隣の男性2人だった。ここの大学の卒業生だという、真面目な瀬戸と、中学の時の同級生で要領のいい竹内だ。
「いつも早いのに瀬戸さんがギリギリなんて珍しいね。」
「昨日、夜遅くまでテレビ見てたら寝落ちしてて目覚ましつけ忘れてたんだよね…」
珍しいこともあるもんだと私は思ってしまった。それにしても、夜遅くまでって何のテレビだったのか疑問に思ってしまった。私も昨晩見たいテレビがあったが、朝が心配だったので録画をしたのだ。まさか、同じなわけないと思っていると右から視線を感じて目を向けると竹内が、僕にも聞いてと言わんばかりに見つめてきていた。
「竹内は、なんでいつもギリギリなの?」仕方がなく聞いた。
「最近、アイドルにハマっててそれの番組見てたんだよ。そしたら、朝起きれなくってさ」気さくに笑ってきた。
私と美涼と瀬戸さん、そして竹内は仲が良くこうして、仕事前に話しをしたりする。少し話したあと、またパソコンに向かい仕事を進めた。カタカタとタイピングの音が響く中
外では、また雨が降り出していた…。