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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

世界に捨てられたのでやりたいことやろうと思う。

作者: ふゆよる

「ようやくいったわぃ」

何もない真っ白な何もない空間で老人がつぶやく。

すっと、右手に現れた茶をすすりため息を吐く。

「ふぅ~・・・これでこの世界は安定する。あの世界はどうなるか分からんが・・・」

ズズッとすするとまたいきを大きくはいた。



「おぎゃああ、おぎゃああ!」


あぁ、なるほど。これが転生か・・・。

呼吸とともに泣き喚くのは仕様か?

ぼんやりとした視界に人影が映る。


「くそっ!男だ!」


「すみません・・・、旦那様」


耳元で聞こえる声を拾う

どうやら俺は望まれた性別ではなかったらしい。


「男ばかり3人もいや、こやつを入れて4人か。女ならば政略に使えたものを」

「・・・もぅしわけげっほげっほ」


「旦那様、奥様はお疲れですので其の辺で」


「ふん・・・」


多分、俺の親父とお袋・・・それに執事服?貴族か?

まぁいい


「おぎゃあ!」


俺はなんぞ文句のありそうな男(推定親父)に向かって炎を放った。


「ぎゃああ!」


炎はいきなり発火した様に親父の顔面を燃やす。

自身の頭部を燃やされてジタバタと転げまわるがその炎は消えない。


「きゃあああああああ!」


「だ、旦那様!!!」


「うぐううううああああああああ!!!!」


ふむ、神とか名乗るあのジジイとの取引通り、イメージで魔法が使えるようだ。

数分ほどで首から上だけ髑髏を残したしたいが完成した。


「っ・・・」


母親は気を失い、執事服の男は腰を抜かししたいから距離を取ろうとする。

他にも数人の人間が慌ただしく動き回るが、俺は気だるさを感じ眠りに就いた。



「ここは・・・?」


「ここは世界の管理部屋じゃよ」


何時通り、高校を下校していたらいきなり周囲が真っ白になった

どこまでも果てしない空間は白に統一され何もない。

だが目の前には奇妙な老人がいた。


「わしは・・・そうさな、神とでも言おうか」


「自分が神とか頭大丈夫ですか?おじいちゃん」


「・・・頭は大丈夫じゃよ。ごほん、して君と取引がしたい」


「取引?」


何もかもすっとばしていきなり取引と言われても意味が分からない。


「簡単に説明すると、君を異世界転生させてやろうという話じゃ」


「は?ラノベとかのやつか?俺は死んだのか?いやいや、え?まじか」


「いいや、君は死んではおらんよ。」


「じゃぁなに?勇者召喚?とか?」


「違うな」


「・・・ぇ~」


「君はまだ死んではおらんし、生きる権利がある。が、君が生きているとこの世界にとっては害になるのじゃよ。人間だって癌を手術で摘出するじゃろ?そのようなものじゃ」


「いや、俺が害って?どういうこと?ですか?」


「これから数年先の話じゃが、君のせいで多くの人間が死ぬ。しかも死ぬのは文明の発展に必要不可欠な人間ばかりじゃ。例えば完全な抗がん剤の発明者。石油に代わるエネルギーの開発、発見者。エヴォラウィルスの根絶をなす者など様々じゃな」


「まじか」


「まじじゃ、だからのうすまんが今の世界から消えて欲しいのじゃ。なに!心配はいらん!らのべ?とかのように向こうでち~と俺TUEEEE出来るようにするからどんなちーとがほしい?ほれ、ゆ~てみい」


「じゃぁあ・・・」




暖かな日差しに目が覚める。

ぽかぽか陽気に包まれ、少し眩しくて寝返りをうとうとするが出来ない。

あぁ、そうか。

俺、まだ生まれたばかりなのか・・・。


「ぁぅぁ」


にしても赤ん坊一人にするか?普通。

寝返りが打てないので視線だけをグルグル回す。

9畳位の部屋にタンスとベッド、あとは本棚か・・・。

ん~まぁ、いいかとりあえず


「あぅあ~」


俺はゲームや小説で出てくるレヴィテーションをイメージし実行する。

ふわりと体が浮き上がる。

左右上下に動いてみる。

おぉ、いけるな・・・。

俺はドアの方へ向かうと外が慌ただしいことに気がついた。


「旦那様の葬儀は密葬にするしかない・・・」


「王城へは・・・」


「奥様がご回復に・・・」


「長男のエディエリート様が・・・」


ふむ、俺がイラっとして殺した親父のせいか、この慌しさは・・・。

長男?そういや俺で男が4人とか言ってたな。

貴族の四男ってどうなんだ?

まぁ、赤子の考えることではないか。

今は寝るのが仕事だな。

俺は浮遊したままベッドへ向かい眠りについた。




あれから、数年の月日が流れる。

俺は今年十歳。そして・・・。


「ヴァロータクス伯爵前へ」


「はっ!」


今日伯爵位を継いだ。

4男が伯爵位を次ぐなんて理由はひとつしかない

みんな殺してやった。

親父と同じように脂ぎった三人の顔面を発火させてやったアハハハハ!


「そなたに今日この時より伯爵位を継ぐことを許可する」


「有難きお言葉であります陛下」


「・・・うむ」


世間では呪われた伯爵家なんて言われてるが

呪いもなにも邪魔だから発火させただけなんだがなぁ。

まぁいい。

長男は親父そっくりだった

次男は根暗のデブだった

三男はなんの取り柄もないガキだった

母は息子たちの怪死に首をつった。

屋敷からメイドは消え、侍従は逃げ出した。

今や、あのでかい王都の屋敷には俺しかいない。

領地の方はあの執事が頑張っている。

何も問題はない・・・。


「陛下!ヴァロータクス伯爵は未だ十歳!私がこうけんとなRIRIRIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIいいいいいいいい」


燃やした。


「な、なんだ!」


「なにごとだ!」


「兵を!!」


謁見の間にいた近衛兵達が一斉に動き、王を守護する。

大丈夫だよ?もう殺さないよ?アヒャハヤヒャ

俺は立ち上がり、燃えている男に近づき手刀で首を切り落とした

鮮血が舞い、力を失ったボールのように首が転がる。


「ひっ!」


「な、なんと!」


陛下が目を細め俺に問う

なぜ殺したのか?と


「あのままでは苦しみぬいて死ぬだけ。ならばひと思いに・・・と」


「そうか・・・侯爵をはこべ」


「「「はっ!」」」


こうして俺の陞爵の義は終わった。



で・・・。



俺は今平原腕を組んで立っている。

陞爵から2年、我が国は何とも悲しきことに隣国から侵略をうけてしまった。

誠悲しきことだ。

もともと小国だった我が国を新進気鋭の帝国が領土拡大のために攻めてきたのだ。

攻め入られたところは略奪が許可されているのだろう、もやし一本残っていない。

そしてその略奪者の手が我が領地に向かってきた。

悲しい

俺は外包を風に靡かせながら平原を歩む

我が領はこの2年で少し発展したところだ。

俺の前世の知識を使っても流石にすぐには効果は出ない。

出たのは食料関係くらいか。

まだまだ先は長い。

それを奪わんとする奴らが居る・・・。

悲しい。

陛下は言った。前線を下げると

我が領はその前線の先だ。

悲しい。

先の未来がある我が領を見捨てるとは

俺は兵たち(領民)を後方に配し、歩を進める。

何人もの領民達が俺をとめるが笑っててをふっておいた。

さて眼前に広がる飢えた帝国兵のなんと多いことか

丘の上から見て数万の軍勢である。

それを睥睨しながら俺は歩を進める。

領民たちも敵国兵も困惑の目で俺をみつめる。

いいのか?

それでいいのか?


「死ぬぞ?」


俺は優雅に接近し剣に風をまとわせ振るう。

その風は的確に帝国兵の首を刈り取りきえる。

動揺が伝播する。

ひと振り、ふた振り。

振れば振るだけ首が飛ぶ。ひと振りで数十人の首がどんどん飛んでいく。

恐怖に支配された帝国兵が槍や剣をてに俺を囲む、それを見て指を鳴らせば

ほら

「火炎地獄の出来上がりだ」

俺を中心に半円を描くようにナパームを想像した炎が広がっていく。

きわめて高温(900-1,300度)で燃焼し、広範囲を焼尽・破壊する。

其処からは一方的な狩りだった。

俺に背を向け三々五々に散り散りに逃げ惑う帝国兵を風とナパームで勝った。

一時間後には、我が愛すべき領民達の勝どきの声が耳に届いた。




「さて、陛下?」


「・・・っ!ヴァロータクス伯爵此度の戦!大儀である」


「ありがたき幸せにございます陛下」


「今日この時よりそなたを伯爵から侯爵に陞爵し征帝国大将軍に命ずる」


「ははあ。それでは帝国を平らげてご覧に入れましょう」


おれは謁見の間を後にし革靴を鳴らしながら廊下を行く。

さぁ。

敵は二つ

帝国と・・・


「陛下・・・」




どちらから先に燃やし尽くそうか・・・。




ありがとうございました。

反響次第で連載しようと思いますヽ(*´∀`)ノ

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