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世界
エピローグ
この世界は息苦しい、そう感じたことはないだろうか?
俺は、ある。
この腐った世界に何の価値があるのか、生きていたらいつかはいいことがあるのか。
答えはNOだ。
この世界に価値もないし、生きていたってなにもいいことなど起きない。
じゃあなぜ人はこの世界で生きようとしているのか?
こんな腐った世界で生きようとする、そこには矛盾がある。
たとえ理由があってもその答えは人によって違う。
なら腐った世界にも生きるための希望が無数にあるかもしれない。
なら自分が生きる意味や理由がもしかしたらこの腐った世界から見つかるかもしれない、もしもこんな腐った世界から生きる理由が見つかったとき人は感じることができるのか、生きていてよかったと。
これは、腐った世界で生きる意味を探す少年の物語。