振り子
狂ったリズムを刻みながら
僕は生きていくんだ
いつから僕の体は
こうなってしまったのだろう
ハリの無い音
歪な動き
何度も止まりかけながら
それでも決して止まることは無く
ただひたすら繰り返して
終わりを求めて動き続ける
ゼンマイが切れるその時まで
何本のネジが緩んでいるのだろう
いや
既に幾つも抜け落ちているかもしれない
幾つの歯が欠けているのだろう
いや
そもそも歯車は噛み合っていたのだろうか
どれだけ摩耗しても
どれだけ錆び付いても
スペアなんて無い体
一度壊れてしまったら
もう直らない
出来てしまった穴から
連鎖して溢れ落ちる
僕自身をただ眺めることしか
出来ないのだから
こんなズタボロな僕でも
じっと見詰めてくれるんだね
もしかして僕についてきてくれるのかい?
君も物好きだね